2023年6月10日(土)にダブルヘッダーで開催される3150FIGHT SURVIVAL vol.5,6の見どころを紹介します。
今回のテーマは「殴り者よ!リスクを取れ!」
ということで果たしてどの出場選手がリスクを取って勝負を挑み、3150FIGHTへの切符を手にするでしょうか!?
3150FIGHT SURVIVAL vol.5
では初めに12:30配信開始されるvol.5の見どころから。
前座で西日本新人王予選が多数組まれ、ふなっしーの再起戦に日本Sミドル級の王座決定戦、但馬ミツロ選手の試合が予定されています。
西日本新人王ミドル級4回戦 ハンマーゴリラ(JM加古川) VS 冨永 一希(仲里)
見どころ
リングネームと風貌が見事にマッチしたハンマーゴリラ選手。
昨年の新人王トーナメントはアディオスことKWORLD3ジムの佐々木るく選手に敗れています。
>>2022新人王ミドル級は注目選手揃い。帝拳VS元K-1に決勝は亀田の刺客?
スピードには欠けますが、サウスポースタイルから振り回す左右のパンチは正にハンマーゴリラ。
仲里ジムの冨永一希選手も同じくサウスポーの選手。
ハンマーゴリラ選手のスタイルはサウスポー同士の方が噛み合いそうなので激しい試合になるか。
はたまた冨永選手が身長差を活かして上手く捌くのか。
試合結果
身長差のかなりある両者。
1R目にリーチで勝る冨永選手が左を被せて先制したところ、ハンマー・ゴリラ選手が右フックでダウンを先取(スリップでは?)。
2R目はこう着状態の中でハンマー・ゴリラ選手が入って来たところに冨永選手が左クロスをクリーンヒット。
3R目も両者消極的な展開。
4R目、後がない冨永選手は積極的に出るが、打ち終わりに真っ直ぐ下がるのが勿体無い。
冨永選手はスタミナに自信がないのかもしれない。
最後ゴング後のハンマー・ゴリラ選手の一撃で冨永選手大の字に倒れる。
判定は38対37で冨永選手が勝利も、ゴング後の打撃によるダメーが気になる。
西日本新人王バンタム級4回戦 長岡 嶺(石田) VS 烏頭尾 一輝(アポロ)
見どころ
令和の虎にも出演した一風変わったホームレスボクサーの長岡選手が登場。
理論派ボクサー長濱陸選手の指導でハンドスピードの上がったボクシングの披露なるか!?
対する烏頭尾選手は一発のある選手。
デビュー2戦目は1R僅か15秒の秒殺KO。
3戦目も開始10秒でダウンを奪っています。
長岡選手にとっては立ち上がりは要注意!!
試合結果
1R序盤は烏頭尾選手の強打が怖い。
どこかであの右フックが当たるのではと思ったが、長岡選手は冷静に徐々に自分のペースに持っていく。
2R目は接近戦の場面が多いが、長岡選手はガードが良く、烏頭尾選手が打ち終わったところにパンチをまとめる。終盤にも連打をまとめて長岡選手がやや優勢。
3R目も長岡選手がガードを固めて前に出て烏頭尾選手のパンチ力を殺し、烏頭尾選手が打ち疲れたところに連打をまとめて有効打を重ねる。
4R目も長岡選手が効果的なボディで優勢。
判定はフルマークが2者。39対37が1者で長岡選手が勝利。
長岡選手は心理戦も強い。
西日本新人王バンタム級4回戦 宇都 優大(Woz) VS 久高 秀悟(仲里)
見どころ
久高選手は2022年度の新人王トーナメント予選で安村綺麗選手(2022年度の覇者)を1対2の判定まで追い詰めた自力のある選手。
対する宇都選手は右ストレートを思い切りぶん回す当たれば面白い選手。
自力で見れば久高選手が上回りますが、序盤に一発当たれば面白い展開になるかもしれません。
リスクを取って久高選手が宇都選手の攻撃を迎え打つかどうか!?
試合結果
久高選手はジャブから右ボディと上下に打ち分けリードしていくかと思われたが、宇都選手は一発があってブンブンと振ってくる。
2R以降久高選手は思ったほど手数が出ず、3Rに宇都選手のフックをもらいダウン。
4R目も宇都選手がガードの上から振り回した連打が目立つ。
判定は3対0で宇都選手が勝利。
久高選手は上手いんだけど淡々とし過ぎていて勿体無い。
女子Lフライ級6回戦 池本 夢実(琉球) VS 緒方 汐音(KWORLD3)
見どころ
両者共に手数の多い選手同士の一戦。
- 池本選手はスピード・回転力があって綺麗なボクシングをするタイプ。
- 緒方選手は相当練習してきたのであろう頑丈な体でゴリゴリと攻め続けるタイプ。
スタイルの違う両者による激しいどつき合いが期待されます。
どちらも一発の強いパンチがあるタイプではないので判定まで行くと思いますが、2分6Rなのであっという間の見応えあるどつき合いになるでしょう。
試合結果
一進一退、甲乙つけ難い展開が続く。
採点が難しい試合でしたが、池本選手の方がガードが良く、有効打でやや上回っているように見えました。
緒方選手がガードを下げてフットワーク重視ですが、その分パンチをもらってしまった時の見栄えが少し悪かったです。
判定は3対0で池本選手が勝利。
意外とポイント差は開いていましたが、そこまでの差はない内容でした。
ウェルター級6回戦 栗栖 陸生(博多協栄) VS 中川 凌太(KWORLD3)
見どころ
この試合は絶対に面白い試合になると断言します。
アマチュアで40戦近いキャリアのある選手同士。
- 栗栖選手は1戦1勝。
- 中川選手は2戦1勝1分。
栗栖選手のスピーディーでトリッキーなボクシングは観ていて楽しい。
時折被弾するハラハラ感も含めて魅力的な選手です。
ベジータチャンネルで配信されたYANAGIHARAホールディングス杯の最終試合が栗栖選手の試合なのでご覧になってみてください。面白いボクシングをするので。
対する中川選手はデビュー戦はKOデビューするも2戦目は引き分け。
とはいえこの2戦目は良く引き分けに出来たなという1戦でした。
中川選手が2戦目で対戦した仲野玲選手はアマチュアで27戦22勝5敗の元インハイチャンピオン。
両者のデビュー戦の内容を見比べて仲野選手が勝つだろうと思ったこの1戦で中川選手は大健闘のドロー。
個人的にはやや仲野選手が上回ったかなと思った1戦ではありましたが素晴らしい1戦でした。
トリッキーなボクシングをする栗栖選手か、耐久力もあり総合力の高い中川選手か、会場で観戦したくなる1戦です。
試合結果
1R目序盤は栗栖選手がトリッキーな動きから左のダブルに華麗なステップで魅せる。中川選手は中盤以降圧力を強めて中盤から終盤に向けてポイントを取っていきそうな気配。
2R,3Rはまだ栗栖選手の動きは落ちず、中川選手の攻撃をボディワークで外して反撃。中川選手のボディはヒットしているが、栗栖選手は派手に避けてから見栄えの良いパンチを振る。
4R目にようやく栗栖選手の足も落ちてきたように見えるが、その分攻撃力を上げて栗栖選手は右フックからの左フックを振る。
5R目も栗栖選手は足が落ちた分攻撃力を上げて上下に見栄えの良いフックを振る。
最終ラウンドは再び栗栖選手が足を使って中川選手の入りにジャブを合わせるが、中盤以降中川選手がプレスを強めて攻勢。
判定は2対1で栗栖選手の勝利!!
僕の採点は1Rと6Rは中川選手、残りは栗栖選手で58対56。
面白い試合でした!!
60.0kg契約6回戦 末吉 史明(FUKUOKA) VS 船橋 真道(KWORLD3)
見どころ
FUKUOKAジムの末吉選手は12戦5勝(4KO)6敗(4KO)1分と勝っても負けてもKO決着が多い選手。
2018年にベジータ石川選手に勝利したのを最後に勝ち星から遠ざかっています。
船橋選手は全日本新人王決定戦で敗れてからの再起戦。
>>2022全日本新人王決定戦の展望勝敗予想・結果〜注目度は東軍も実力者揃いの西軍
敗れはしましたが、決定戦のリングに上がった船橋選手からはたくさんの期待を背負いながら生きてきたトップアスリートのオーラを感じました。
船橋選手はまだまだこのレベルで終わるボクサーではないでしょう。
試合結果
1R目、ふなっしーのガードが高い。課題だったディフェンスが随分と改善されている。
その分ややジャブが出しづらそうにも見えたが、レベルアップを感じたふなっしーの立ち上がり。
2R目、末吉選手は先手が取れずやや見過ぎ。ちょこんと当てるジャブや中間距離での左フックは良いのだが。
3R目も末吉選手はアクションが少なく、船橋選手の猛攻を許す。
4,5Rもふなっしーが連打でまとめる場面があり、4回戦だったらストップ勝ち出来ていたでしょう。
6R目、ふなっしーが中に入ったところに末吉選手の右がクリーンヒット。
ふなっしーは真っ直ぐ前に出て右をもらってしまう悪い癖が出ましたが、それ以外はふなっしーがパンチをまとめて優勢。
判定は3対0でふなっしー。
Sフライ級6回戦 アッカポン・ヌガムカエオ(タイ) VS 政所 椋(KWORLD3)
見どころ
RISEのリングを主戦場に活躍する政所仁選手の弟でアマチュアで国体も制している話題性のある政所選手。
プロになったらJBCルールでお兄さんのセコンドには付けなくなりますかね。
もう少し競技の垣根越えていった方がボクシングにも新規のファンを流入できると感じていますが。
>>ボクシング史・格闘史で見た異種格闘技戦の意義〜新規ファン獲得へ向けて
対戦相手のアッカポン選手は大橋ジムの豊嶋海優選手が1RTKOで下している選手。
この試合に関しては圧倒するでしょう。
政所選手は好戦的でガンガン攻める選手。
自分も多少被弾はするけれどスタミナもあるので後半のラウンドになっていくに連れて強さを発揮するタイプではないかと見ています。
ただ、もしかしたらちょっとプロで伸び悩むのではという不安も。
試合結果
政所選手一気に攻めて秒殺。
連打の中の左ボディが効いた様子。
ハンドスピードは非常に早い。
回転力も良い。
フットワーク、緩急については次回に持ち越しでしょうか。
日本Sミドル級王座決定10回戦 野中 悠樹(渥美) VS 帝尊 康輝(一力)
見どころ
前回の試合でまさかの敗北を喫した45歳の野中選手が階級を上げてSミドル級の王座決定戦に出場。
あのまま引退は寂しいと思っていたので、3150FIGHTのリングに野中選手が上がることは嬉しいです。
ABEMAでの無料配信もありますし、少しでも多くの方に野中選手の勇姿を見てもらいたいところです。
対する帝尊康輝選手は六島ジム→角海老宝石ジム→伴流ジム→一力ジムと移籍を繰り返してきました。
元々は六島ジムで活躍していましたが、OPBFのタイトルマッチに敗れて角海老宝石ジムに移籍。
しかし角海老移籍後もOPBFミドル級のタイトルマッチで細川チャーリー忍選手に敗れてリングから遠ざかりました。
2年半の時を経て、今度は伴流ジムに移籍するもパッとした結果は残せず。
伴流ジムにいた時はインターバル中のセコンドとのやり取りを見ていてもどこか元気がないなと感じていました。
そして今度は一力ジムに移籍。
一力ジムは規模的にもノリ的にも帝尊選手のキャラに良く合っていると思います。
この試合は良いパフォーマンスを見せてくれるのではと注目しています。
試合結果
1R目、スピード、フットワーク、手数で野中選手がリードしているが、帝尊選手のジャブも当たっている。パンチもとにかく重いので、どこかで捕まえるかも。
2R目、帝尊選手のジャブが更に当たり出す。特に差し合いでのジャブはダメージを与えているのでポイントになりそう。
3R目に野中選手の左で帝尊選手が腰を落とす。帝尊選手もお返しに左ストレートを何発か打ち込むが、野中選手のクリーンヒットの方がやや優勢か。
4,5Rも帝尊選手のジャブが良いものの、野中選手も左ストレートでクリーンヒットを奪う場面を作る。
5Rは良い左を当てた野中選手かな。
途中採点は3対0で帝尊選手がリード。
会場だとより一層パンチ力の差が目立つのかも。
6Rも帝尊選手がジャブから組み立て、左にも繋げる。
7R目、野中選手が左を当てれば、帝尊選手も左を返す。やはりこのラウンドも帝尊選手のジャブが良い。
8R目、終盤に帝尊選手がクリーンヒットを奪い優勢。帝尊選手伴流ジムにいた頃はスタミナが気になりましたが、今日は疲れてきているけど元気。
最終ラウンドは野中選手も左クロスを何発か当てて意地を見せた。
ヘビー級8回戦 但馬ブランドン ミツロ(KWORLD3) VS ルイス・マリン
見どころ
未定だった但馬ミツロ選手の相手は14戦10勝7KO4敗のルイス・マリン選手に。
ネットにアップされていた過去の試合動画を観ましたが、体も本格的なヘビー級でタフ。
これまでのように1Rで倒すのはおそらく無理。
もし倒したら但馬ミツロ選手のパワーは本物ということ。
KWORLD3ジム移籍前は腰痛で試合も出来ず、このまま1試合もせずに引退するのかなと思っていた但馬ミツロ選手。
デビューするのかすら懐疑的だった但馬ミツロ選手の今の活躍には驚くばかりです。
試合結果
ルイス・マリン選手はサイズがデカい。
これまでの対戦相手と違い簡単には倒せそうにない印象。
1R目はルイス・マリン選手が手数を出す。全て外からのパンチでガードの上からではあるが、但馬選手の手数も少ない。
2R目も手数ではややルイス・マリン選手。このラウンドはルイス・マリン選手のアッパーが但馬選手にヒット。
3R目になると但馬選手は手数は少ないながらも左フックをカウンターでヒットさせ、右フックもヒットさせてルイス・マリン選手はマウスピースを吐き出す。
4R目は但馬選手がジャブから右ストレート、右フックで再びマウスピースを飛ばしてポイントは取るが、パンチをもらい右目を負傷。
5R目、ルイス・マリン選手も落ちてはいるが、但馬選手も疲れたか手数が出ない。有効打では但馬選手だが、ルイス・マリン選手のアッパーも当たっている。結構ヤバい。
6R目、お互い疲れて体を預ける場面が多い中、但馬選手がジャブに右アッパー、右ストレートで優勢。終盤はルイス・マリン選手をグロッキー状態に。
7R目、遂に但馬選手がロープ際での左フックから右ストレートでダウンを奪う。ややスリップ気味ではありましたが。
最終ラウンドもお互い消耗して揉み合う展開が多い。有効打を奪っているのは但馬選手。
判定は77対74,78対73が2者で但馬選手の勝利。
目の怪我もあるし、ダメージ考えると来月の試合は厳しいのでは??
3150FIGHT SURVIVAL vol.6
続いて17:15開始のvol.6の見どころです。
ライト級4回戦 木津西 恵斗(オール) VS 高橋 太陽(石田)
見どころ
- 木津西選手はデビュー戦。
- 高橋選手は1戦1敗。
両者緊張の1戦ですが敗れていても1戦している高橋選手がやや優位でしょうか。
木津西選手はライト級で身長165cmはちょっと気になる。
もしかしたらゴリゴリマッチョなハードパンチャーなのかも??
試合結果
サウスポーの高橋選手は身長差を活かしながら右を伸ばして距離を取りながら。
木津西選手は手を出しながら飛び込むが、飛び込んでのパンチなのでやや伸び上がって力が入っていないか。
高橋選手が中間距離で左を当てて木津西選手の目を腫らすが、木津西選手の前進を徐々に止められなくなる。
五分五分の展開だった判定は1者が木津西選手を支持し、2者がドロー。
Sフェザー級6回戦 西条 葵(升田) VS 伊集院 嵐(SFマキ)
見どころ
西条選手は思いっきりフックを振るサウスポー。
個人的に好きなボクサーで2022年度の新人王トーナメントでも注目していた選手です。
>>2022新人王フェザー級は3度目の正直、復帰したベテラン、無敗の若手が鎬を削る。
伊集院選手は前回の試合の出来が素晴らしかった。
序盤からフットワークが冴えまくっていて一皮剥けた印象。
>>ライト級6回戦 高橋良季(オール) VS 伊集院嵐(SFマキ)
この試合は急成長を遂げている伊集院選手が優勢でしょうが、西条選手も前回の試合は豪快なフックでTKO勝利しています。
KO決着が期待出来る試合です。
試合結果
西条選手はスタートダッシュで仕掛けるが、伊集院選手は足を使って西条選手得意の右フックが当たる距離にいない。
伊集院選手が足を使いながらジャブを当て、右からの返しの左を効果的にヒットさせてペースを掌握。
接近戦でも右アッパーが機能し、くっついても離れても伊集院選手ペースでクリーンヒットを何度も奪うが、西条選手は倒れない。
伊集院選手は上下の打ち分けも非常に良く、3Rには右フックでダウンを奪うが、西条選手は勝負を諦めない。
最後は5Rにパンチをもらって顎が跳ね上がったところでこれまでのダメージを考慮して試合ストップ。
伊集院選手は前回の試合に続いて素晴らしいパフォーマンスを見せました。
フェザー級6回戦 原田 海舟(ミツキ) VS スックプラサード・ポンピタック(タイ)
見どころ
アマで国体優勝経験のある原田選手の試合が追加発表されました。
アマチュアではライトウェルター級で戦っていましたが、デビュー戦は58kg契約、そして今回の2戦目は57.1kgのフェザー級でリングに上がる予定です。
アマチュアの当日計量とプロの前日計量の違いはあれど、ここまで体重を落とすのも珍しい?
アマチュア時代のパワー健在のままフェザー級で戦えるようだと脅威。
試合結果
原田選手は身長176cmに加えて手足が長くてフェザー級離れした体格。
こういう選手は大抵バランス面では課題があるものですが、原田選手はこの長身で更にバランスも良い。
長身から繰り出すジャブからの左で早くもペースを掌握し、サイドへの動きも良く一方的な展開に。
しかしポンピタック選手もフィジカルが強く右ストレートから強引に飛び込んだり、前足を故意に引っ掛けようとしたり、ややダーティーな面も見せながら致命的なダメージはもらわず。
中々見せ場のないまま進み、最終ラウンドは原田選手を強引に投げてポンピタック選手は減点。
綺麗なボクシングを見せた原田選手でしたが、出来れば倒し切りたかった一戦でした。
ライト級8回戦 樋口 和輝(ARITOMI) VS 竹嶋 宏心(KWORLD3)
見どころ
おそらく当日vol.5の1試合目から視聴しているであろう自分はこの辺りで観戦疲れして集中力が切れている可能性が高いです。
樋口選手と竹嶋選手の1戦は自力の差で竹嶋選手が勝つでしょうが、KOするタイプではないので判定決着になりそうかな?
そんな予想をしつつも、樋口選手のアグレッシブなファイトスタイルに期待している面もあります。
前回の試合は引退試合の大沢宏晋選手を果敢に攻めましたが、見事なカウンターをもらい3度のダウンを奪われ完敗。
敗れはしましたがこの試合で樋口選手は株を上げました。
竹嶋選手は技術的には高いレベルにあるのですが、まだ一つ殻を破れていない印象があります。
樋口選手のアグレッシブなボクシングが竹嶋選手を次のフェーズに引き上げてくれるかもしれません。
試合結果
両者ジャブの差し合いから始まった展開。
1R目は距離の探り合いでやや竹嶋選手かなと思いましたが、2R目は樋口選手が強引に出る場面も見せてポイントを取ったか?
五分の展開の中、3R目に竹嶋選手がワンツーで樋口選手の膝を落としてダウンをゲット。
ダウンを取られた樋口選手は4R以降自分から攻める場面が増えるが、攻めがやや雑になってしまう。
終盤樋口選手は疲労が見られ、ポイントは竹嶋選手に流れていく。
最終ラウンドも竹嶋選手が右アッパーでダウンを奪う。
判定は3対0で竹嶋選手の勝利。
竹嶋選手は危なげなく勝利しましたが、もう一歩何かが欲しい気がする。
Sフライ級8回戦 岩﨑 圭祐(オール) VS 吉田 京太郎(ワタナベ)
見どころ
4月1日のSURVIVALvol.4に出場したばかりの両者が激突。
>>3150FIGHTに世界王者・新人王候補参戦!SURVIVALvol.4の見どころ・結果
- JBスポーツジムの氣志團ボクサー今川未徠選手とハイレベルな攻防で引き分けた岩﨑圭祐選手
- 神崎靖浩選手のスピードと正確なボクシングに屈した吉田京太郎選手
この試合はスピードで勝る岩﨑選手の優位は揺るぎないでしょう。
吉田選手が勝機を見出そうと思ったら距離を詰めて岩﨑選手の足を封じること?
ですが岩﨑選手は手数も半端ないので距離を詰める前に素早い出入りと手数に翻弄されてしまうのではと予想しています。
試合結果
岩﨑選手は出入りの早いジャブで吉田選手の出鼻を挫く。
岩﨑選手はこのジャブを上下に散らし、ボディジャブからの右フックをヒット。
吉田選手はこの右を結構もらってしまう。
岩﨑選手はものすごい腰を落として右ストレートボディを打つ。下半身が強い証拠。
吉田選手も岩﨑選手の入り際にパンチを合わせる。
3R辺りから吉田選手も徐々に岩﨑選手の飛び込んでくるところに合わせるパンチのタイミングは合ってきた。
4Rになると吉田選手は攻撃姿勢が強くなり、見応えのある打撃戦に。
吉田選手は岩﨑選手のパンチをしっかりブロックしているのだが、岩﨑選手の方がバランスが良いので見栄えは岩﨑選手の方が良いか?
6Rは岩﨑選手が来るところに吉田もパンチを合わせる。しかし岩﨑選手も右クロスで吉田選手を後退させる。
7R吉田選手の疲労の色が濃いが気持ちで手を出す。
最終ラウンドは両者激しく打ち合う。ここで吉田選手がボディを効かせる。
判定は3対0で吉田選手の勝利。
気持ちで吉田選手が勝利をもぎ取った1戦でした。
岩﨑選手、この敗戦は勿体無い。
フェザー級4回戦 服部 壮志(S根本) VS 藤崎 美樹(KWORLD3)
見どころ
かつて那須川天心にボクシングで買ったら1,000万円企画に出場し、元プロボクサー達を撃破して優勝した藤崎選手がプロボクサーとなって参戦。
藤崎選手はデビュー戦もフルマークに近い内容で勝利。
上手さだけでなく、34歳という年齢を感じさせない体の強さも感じました。
今回も無難に戦えば普通に勝てそうですが、それでは3150FIGHTへの参戦は叶いません。
ここでリスクを取って攻めに行く事が出来るかどうか。
服部選手も前回の試合で初勝利を手にし、今回はサバイバルのリングで気合い入っているでしょう。
勢いに乗っている選手は恐いです。
試合結果
1R目から総合力で藤崎選手が大きく上回る。
服部選手が両手がバタバタしてしまいガードが安定せず、2Rに右をもらいダウン。
3Rには服部選手が見事な左ボディを決めてこれで服部選手は立てず。
ちょっと実力差を感じる1戦でしたが、服部選手これは仕方ない。相手が悪かった。また頑張りましょう!!
ウェルター級4回戦 豊中 勇左(ワイルドB) VS 福重 浩輝(KWORLD3)
見どころ
お互い3勝と1つの引き分けがある選手。
引き分けなら2人仲良くB級に昇格出来ますがそうは行かないでしょう。
豊中選手は4敗しているのでヒロキングの圧勝と思うかもしれません。
が、豊中選手は過去にミドル級の新人王西軍代表になった大島光容選手にも勝利しています。
ヒロキングが力んで振り回すクセを出してしまったら手数で押し切られる可能性もある一戦。
- 豊中選手は動き回って手数勝負。
- ヒロキングは振り回さずにボクシングが出来るか?
振り回さずにボクシングをやれればフィジカルも強いヒロキングが上回ると予想します。
試合結果
ヒロキングがスタートから豊中選手の打ち終わりに左フックを合わせて優勢。
この左フックで豊中選手の足元がふらつく。
豊中選手も足を使って動きながら手数を出すが浮いたパンチなので軽い。
ヒロキングが距離を詰めて1R目に左フックでダウンを先取。
2R目も左フックを振り抜いてダウンを追加。
この1発でレフェリーが試合をストップ。
Sフェザー級8回戦 奈良井 翼(RK蒲田) VS デッチャデイン・ソーンシリスファティン(タイ)
見どころ
ここ2戦、勝利は手にしているもののどこか消化不良感の残る試合をしている奈良井選手。
奈良井選手は3150FIGHT SURVAIVALでの坂選手との1戦は勿論素晴らしかったですが、それ以前からド派手なKOで勝ち上がってきた選手。
柳光会長の「タターン!!タタターン!!」の掛け声に合わせて放たれる鋭い踏み込みからのパンチでKOを量産してきました。
以前のあの勢いでまたKOを量産していけるようになるでしょうか。
試合結果
奈良井選手の強打が久々に爆発。
1R目は慎重な立ち上がりも、2R目に右でグラつかせて左ボディでダウンをゲット。
一気にまとめたいところですが、柳光会長の「雑になるな!!」という声が聞こえる。
雑に攻めに行かず冷静に相手の動きを見ながらの左フックで試合を終わらせる。
柳光会長のアドバイスで奈良井選手が更なる上を目指すために野生味を封印している事が良く分かった1戦でした。
レベルアップしたディフェンス力と元々持っている野生味が上手く融合出来れば更なる高みが見えてきそう。
134P契約10回戦 力石 政法(緑) VS リカルド・ヌニェス(パナマ)
見どころ
対戦相手未定ながら世界前哨戦と銘打たれた一戦の対戦相手はジャーホンタ・デイビスのタイトルにも挑戦したことのある実力者リカルド・ヌニェス選手。
戦績は28戦23勝(21KO)5敗。
出入り、ハンドスピードの早い選手という印象ですが、23勝のうち21勝がKOという戦績を誇っています。
スピードだけでなくパンチもあるのでしょう。
直近の試合は2戦とも敗れていますが、自力はある選手なので侮れないです。
3150FIGHTが出来る前はやや腐っているように見えた力石選手。
今は活躍出来る場が出来て輝いていますね。
試合結果
力石選手はこの日もパンチが切れていた。
KO率の高いヌニェス選手は怖いパンチを持っていましたが、冷静に動きを見極めて2R目には早速左でヌニェス選手の腰を落とす。
そして3R目に左ボディを効かせ、更に強烈な左ボディアッパーを決めてからの左右でダウンをゲット。
これでヌニェス選手は立ち上がれず、力石選手はほぼノーダメージで試合終了。
パンチはあるし危険な相手だったんですけど。
まとめ
前回の3150FIGHT SURVAIVAL vol.4はタイトルマッチが3つもあってとても豪華な対戦カードでした。
生き残りを賭けたサバイバル感が強い今回の興行も「リスクを取れるか!?」というテーマがあり、選手にとって良い刺激になりそうです。
- 打ち合いを挑んだ相手を無難に捌くか?
- リスクを取って打ち合いのなかで仕留めるか?
そんな二択のシーンが何度も訪れるだろうと予想します。
果たしてサバイバルのリングを魅力ある内容で勝ち抜いて3150FIGHTのリングに上がる選手は出てくるでしょうか?