3150FIGHT

【観戦記】3150FIGHT vol.9 in 滋賀の見どころ・勝敗予想【重岡銀次朗メイン】

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

  • 滋賀県で初の世界戦!!
  • メインは人生無敗!重岡銀次朗選手の防衛戦
  • 地元企業奥井グループと手を組んでチケットの売れ行きも絶好調
  • アンダーカードにはtorajiroイチオシの花田颯も参戦!!
  • 麦茶VS京之介因縁?の再戦あり

そんな3150FIGHT vol.9の見どころ+勝敗予想をしてみました。

いつも通り試合後には観戦記も追記の予定です。

>>3150FIGHT公式サイトの対戦カード・見どころ

BENKEI FIGHT からのリマッチ!服濱統我 VS マジスカ小坂

試合の見どころ・勝敗予想

2024年2月23日にBENKEIFIGHTで対戦した両者。

この時は1R目からフルスロットルのどつきあいで結果はドロー。

前戦は連敗中のマジスカ小坂選手が気合十分で打ち合いを仕掛け、服濱選手が応戦。

しかし元々打ち合いは服濱選手の土俵。

接近戦でのフィジカルの強さは服濱選手の方が上。

マジスカ選手は細かいパンチを出しながらのカウンターのタイミングが良い選手。

今回も同じように打ち合う展開になるとは予想しますが、その中で距離を作りカウンターを合わせてマジスカ小坂選手がポイントで若干リードすると予想します。

リマッチで前戦の課題を修正してくるでしょう。

また同じ展開になれば服濱選手かな。

試合結果:マジスカ!?な3150試合を演じたマジスカ小坂

第1試合はマジスカ小坂選手が3対0の判定勝利。

前回対戦同様にスタートからマジスカ小坂が仕掛けて激しいどつき合いに。

マジスカ小坂がボディでダメージを与え、服濱が右を当ててマジスカの腰を落とす。

マジスカの手数とボディが優勢な中、5Rに服濱が形成逆転の右でダウンをゲット。

ここで服濱が一気にまとめるがマジスカ耐えて逆に打ち疲れた服濱を下がらせる。

最終Rもマジスカが攻め、服濱が両手をリングに付く場面もあったがこれはダウンとはならず。

とにかく激しい試合でした。

マジスカ小坂選手は打ち合いのダメージを考慮してか、この試合が引退試合とのこと。

いいキャラでボクシングスタイルも最高でした。

マジスカお疲れ様でした。

恐怖のノーランカー近藤冬馬 VS 3150エリートの雑草魂!花田颯

試合の見どころ・勝敗予想

過去6戦ランカークラスの選手との試合で3敗3分で勝ち星のない近藤選手。

しかし引き分けた試合は近藤選手が勝っていたという声も大きく、実質日本ランカークラスの実力を持っていることは間違いない。

この強敵に1勝1敗、デビュー3戦目の花田颯選手が挑む1戦。

近藤選手は接近戦主体で手数も良く出て実力はあるが決定力の面で課題のある選手。

花田選手は下半身がしっかりしており1発1発のパンチ力のある選手。アマチュアでのキャリアもあり、3150エリートと注目されてデビュー。

しかしハートはエリートとは対極な雑草魂。

デビュー2戦目で無謀にも無敗の世界ランカーレネ ビビアーノ選手に挑むというハートを持つ。

アマチュア時代にはズドンと体重の乗ったストレートのようなジャブを打っていた花田選手。

接近戦の場面が多くなるとは思いますが、要所要所であのジャブをしっかり当てて有効打の差で花田選手がポイントアウトすると予想します。

試合結果:花田颯が超難敵相手に再起に成功

花田颯選手が難敵の近藤冬真選手相手に3対0の判定勝利。

77対75が2者、79対73が1者。

ランカー達、強敵達と引き分け続けた近藤選手にハッキリと勝ったのは収穫。

僕の採点では1Rと6R以外は花田選手でした。

3Rも微妙でしたが自分の採点は花田選手。

ジャブから接近戦でボディからのコンビネーションという展開の中で回転力と近藤選手のジャブに右を合わせていた点でポイントは花田選手がリード。

最後までスピードも手数も落ちず難敵相手に勝ち切りました。

次は近藤冬真選手が勝つところを見たい!!

連敗試合中止不運が続く火消し岩﨑圭祐 VS 戦績以上の実力者森野大地

試合の見どころ・勝敗予想

元消防士、火消しボクサー岩﨑圭祐選手は毎試合スピーディーで好戦的、良い試合をしているが際どい判定で2連敗中。

クリーンヒットも結構奪っているはずなのですがややパンチが軽いのか。

決まっていた試合が直前で流れたりとここのところ運に見放されている様子。

しかし悪い流れはそう長くは続かないもの。

この試合が再浮上のきっかけになるのではないでしょうか。

森野大地選手は戦績自体は9戦5勝(3KO)4敗(2KO)と勝ち負けトントン。

しかし敗れた相手はいずれも強敵ばかり。

  • 現Sフライ級ランカーの神崎靖浩
  • 現フライ級ランカーの見村徹弥
  • 全日本フライ級新人王の湊義生
  • 現Sフライ級ランカーの宝珠山晃

敗れた4選手の名前を見れば相手が悪かったと言うしかない。

岩﨑選手相手にパワーの差を活かして攻め込めば勝機はあるが、スピード差を考えると岩﨑選手が優勢。

岩﨑選手に炎の料理人周富徳氏を足し合わせるとカジサック。

燃える火消しボクサー岩﨑圭祐の再浮上に注目!!

試合結果:岩﨑圭祐ダウン挽回の薄氷の勝利

判定は2対1で岩﨑選手がかろうじで勝利。

岩﨑選手は森野選手の強打に腰を落とす場面が再三、4Rにダッキングし損ねテンプルにもらった左ストレートでダウンする場面も。

スタートから岩﨑選手は素晴らしい左ボディジャブを決め、ストレートも上下に打ち分けて上々の立ち上がり。

しかし森野選手の左フックをもらって腰を落とす。

2Rもペースは岩﨑選手ながら森野選手の右フックが決まる。

そして4Rのダウン。

全体のペースでは岩﨑選手も、要所要所で森野選手の強打が入るという展開。

5,6Rは岩﨑選手がペースを取ってポイントを引き寄せていった。

岩﨑選手はスピード、フットワーク、上下の打ち分けといずれも素晴らしいのだが。

森野選手は戦前予想以上の強打でした。

KWORLD3期待の新星森脇流星 VS カンボジア初の来日選手リム・シーブラム

試合の見どころ・勝敗予想

国体チャンプ森脇流星選手のプロ2戦目。

デビュー戦はタイ人選手相手に2RTKOで危なげなく勝利。

スピード、テクニックは文句なしですがまだ線の細さを感じる。

対戦相手の情報が全くないので勝敗予想のしようがありませんが、森脇選手が問題なく勝利するのだろうとは思います。

まだ体が出来上がっていないので焦らずゆっくりと育てて欲しい選手です。

試合結果:森脇選手ボディでTKO勝利

序盤はスイッチを繰り返す相手に慎重な入り。

しかし2R途中からペースアップすると実力差は明らか。

スピード、回転力のあるコンビネーションでリム・シーブラム選手は防戦一方。

試合が決まったのは3R。

左ボディでダメージを与え、パンチをまとめてダウンをゲット。

立ち上がった相手に再び連打の中のボディでダウンを追加。

これにて勝負あり。

結果は圧勝もまだまだ線の細さを感じる森脇選手でした。

焦らず育てたい素材です。

麦茶の弟抹茶が元OPBF王者ペテ アポリナルに挑む!!

ボクシングモバイルより

試合の見どころ・勝敗予想

3150FIGHTで知名度を上げた中川麦茶選手の弟、抹茶選手が3150FIGHTに登場。

2023年9月に約3年振りに復帰すると2024年3月には現フェザー級ランカーの英洸貴選手と一進一退の攻防を演じてのドロー。

復帰3戦目の今回は元OPBF王者のペテ アポリナル選手。

ペテ アポリナル選手といえば武居由樹選手がOPBFのベルトを奪取した時のチャンピオンであり、その後に堤駿斗選手にもフルマークで敗北しています。

とはいえ元チャンピオンのアポリナル選手はフィジカルも強く簡単には崩せない相手。

抹茶選手はブランク前、千葉開選手や高橋竜平選手といったフィジカルが強くてゴリゴリ来る選手をやや苦手としていました。

しかしそれでも元々持っているポテンシャルからしたら抹茶選手ならやってくれるでしょう。

期待も込めてこの試合は抹茶選手の判定勝利を予想します。

試合結果:中川抹茶がダウンを奪う完勝

抹茶選手は序盤から距離を制してペースを掌握。

フットワークも軽快ながら必要最小限。

復帰以前の抹茶選手のフットワークはもっと大きかった印象ですが、必要最小限になり、攻撃力が増した。

ジャブからストレートを上下に、効果的な左ボディフックから上に繋げる。

5Rはややペースダウン。やや休んでいる様子に見えましたがアポリナルが左で入ったところにジャブから左ストレートでダウンをゲット。

残りのラウンドもアポリナルが強引に出る場面も上手くいなして最後までポイントアウト。

どっちに飛んでくるか分からない左ストレートと左ストレートボディが良かった。

KOは逃すもダウンも奪い完璧な内容だったのではないでしょうか。

引退してしまったことで見ることは出来ないと思っていた抹茶ボクシングの完成形が見えてきた!!

因縁?のリマッチ亀田京之介 VS 中川麦茶

(ABEMAより→テロップに偽りあり、、)

試合の見どころ・勝敗予想

2023年8月に一度対戦している両者。

この時は今回もメインの重岡銀次朗選手の世界戦が怪我で中止になるピンチの中、この2選手が批判覚悟の乱闘騒ぎで興行を盛り上げてくれました。

torajiro

特に麦茶選手は歌いながら入場したり自分から前に出て試合を作ろうとしたりと、しっかりと役割を果たしました。

一方の京之介選手は散々吠えながら試合は下がりながらカウンターを狙う消極的な戦法。

勝ちにこだわる気持ちも分かりますがここは打ち合って欲しいとちょっとガッカリしました。

現役時代の亀田興毅氏を彷彿とさせてしまう試合前の煽りと試合時の消極戦法。

あれは世界のリングだから、視聴率が取れていたから、金が稼げていたからこそ許されていた手法。

今回は塩試合をさせないため、3150FIGHTもKO賞金100万円を用意。

京之介選手も流石にここまでされれば逃げられないでしょう。

覚悟を決めて打ち合いに行った結果がどうなるか??

実は前回の試合でも、下がりながら打ち終わりを狙って攻めて出た時の京之介選手の方がパンチは切れていたように見えました。

打ち合いになって京之介選手が自分の殻を破った時、打ち勝つのは京之介選手なのではないかという予想をしています。

気持ち的に応援したいのは麦茶選手ですが、打ち合った時に勝つのは京之介選手と予想します。

試合結果:亀田京之介が打ち合った!

誰もが半信半疑だった亀田京之介選手が麦茶選手に打ち合いを挑み判定勝利。

元々Sバンタム級とフェザー級で階級の違う両者。

更に前回が56kg契約だったのに対し今回は58kg契約。

これでも下がって塩試合やってしまったら京之介選手は終わりだと思いましたがしっかり打ち合いました。

激しい打ち合いの中でもお互い高いディフェンス能力を見せる。

五分と五分の打ち合いは亀田京之介選手がパワーと回転力の差で若干上回り判定勝利。

ドラミニ相手に打ち合えなかった亀田和毅選手にも良いバトンを繋いだ!!

絶対王者へ!重岡銀次朗 VS ペドロ タドゥラン

試合の見どころ・勝敗予想

ようやくメインの重岡銀次朗選手。

この試合は重岡銀次朗選手の KO勝利と予想します。

サウスポー同士の一戦になるため距離も噛み合い打ち合いの展開になるのも早いはず。

タドゥラン選手も好戦的なので。

勝敗は早いラウンドからの打ち合いの中で銀次朗選手が徐々にスピードでもパワーでも勝り中盤以降に倒すと予想します。

ミニマム級は現在多団体の王者も強豪揃いの階級。

防衛を重ねる中で統一戦の舞台が3150FIGHTで実現することを願います。

試合結果:重岡銀次朗まさかの王座陥落

銀次朗選手が完勝したレネ マーククアルト選手に2度敗れているタドゥラン選手相手なら力の差を見せて勝利すると予想していたこの一戦はまさかの結果に。

1R目はまずまずの立ち上がりだった銀次朗選手は2Rに左ストレートをもらいやや劣勢。

このラウンド終了後、仕切りに右目を気にしていた銀次朗選手。

その後のラウンドも右目を気にしながら片目で戦う銀次朗選手。

プレスを強めてタドゥラン選手が攻勢を強めダメージを蓄積させていく銀次朗選手。

時折右フックを決める場面もありましたがポイントをつけるならタドゥランという展開が続く。

8,9Rと攻勢をどんどん強め、ダメージを考慮したレフェリーが9Rに試合をストップ。

明らかに眼窩底骨折している中で長いラウンド打ち合った銀次朗選手。

おそらくですが折れた場所も良くなかったのではないか。

手術をしても目に麻痺が残るようだと復帰には時間がかかるかもしれません。

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