3150FIGHT

3150FIGHT SURVIVAL vol.8の見どころ・試合速報〜岡山ボクサー参戦にど迫力のヘビー級

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

3150FIGHT初の地方開催第一弾、2023年9月3日(日)にコンベックス岡山で開催される3150FIGHT SURVIVAL vol.8の見どころを紹介。

試合後に観戦記を追記していく予定です。

かねてから自身のYouTubeチャンネルで3150FIGHTへの参戦を希望していた岡山を代表するリーゼントボクサー和氣慎吾選手が3150FIGHT SURVIVAL vol.7で遂に参戦し、そしてvol.8で岡山興行のメインに。

しかし用意された対戦相手は世界ランカーで相性的にも決して良くはないタイプ。

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果たして結果はどうなるか??

他にも岡山出身選手やど迫力のヘビー級ボクサーが複数参戦する3150FIGHT SURVIVAL vol.8の見どころをお届けします。

ライト級4回戦 木津西恵斗(オール) VS 樋口絹真(北島)

試合の見どころ:初勝利はどっちだ!?

木津西選手はデビュー戦も3150FIGHT SURVIVALvol.6。

デビュー戦はリーチで上回る石田ジムの高橋太陽選手に序盤劣勢で顔を腫らすも、そこから強い気持ちを見せて打ち合いに持ち込みポイントを挽回してのドロー。

対する樋口絹真選手は福岡の北島ジムから参戦。

北島ジム会長の北島元氏は現役時代北島桃太郎のリングネームで活躍していた選手でした。

岡山興行に桃太郎参戦という事でちょっとした縁のあるオープニングファイトです。

樋口選手はスラッとしたサウスポーですが顎の細さがやや気になる。

試合速報

39-37で木津西選手が判定勝利。

序盤は樋口選手が中間距離をキープしていたが、2R以降は木津西選手の前進がやや勝る。

樋口選手はもう少し前の手のバリエーションを増やせれば良かったかもしれない。

デビュー戦で思い描いていたボクシングが出来なかったでしょうが、懸念していた打たれ弱さも無さそうでした。

木津西選手は単発で終わらず歩いてグイグイ距離を詰める場面が良かった。

ヘビー級4回戦 グオン・サンタエ(韓国) VS 高山秀峰(S根本)

試合の見どころ:乱打戦で盛り上げたヘビー級ファイターの再戦

3150 FIGHT SURVIVALvol.3で激しい打ち合いを披露した両者の再戦。

技術レベルは高山選手の方が高いのでジャブ突いてボクシングをしていけば楽に勝てるでしょう。

が、3150FIGHTのリングを盛り上げようと前回のようなどつきあいに応じそうな予感も。

前半は足使ってジャブ突いて高山選手がポイント取った上で後半はどつきあい。

そんな展開になるのかな。

サンタエ選手は学校のクラスメイトにいそうなちょっとぽっちゃりな男の子って感じでキャラ立ちしている。

我が家の長女もお気に入りな選手です。

7月に但馬ミツロ選手と戦ったキム・ジョンス選手も良いキャラしてましたが、韓国はヘビー級ファイターがたくさんいますね。

日韓ヘビー級対抗戦なんてあったら面白そう。

試合速報

高山選手が4RTKO勝利。

高山選手は前回のような激しい打ち合いはせず、サンタエ選手が入ってくるところにジャブを合わせる。

高山選手はジャブとスピードある出入りで自分のボクシングを展開。

最終ラウンドはサンタエ選手の前進に手を焼いてスタミナ切れかな?と思ったところ、一発右を叩き込んだところから連打をまとめてTKO勝利。

成長を見せた高山選手でした。

Sフェザー級6回戦 室田拡夢(進光) VS 船橋真道(KWORLD3)

試合の見どころ:ふなっしー6回戦卒業なるか?

6回戦卒業をかけてふなっしーが進光ジムの室田拡夢選手と対戦。

2022年度の全日本新人王決定戦でガードの甘さを突かれたふなっしーは前戦でその課題に取り組んでいる様子が見えました。

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あとはどう得意の機動力と融合させていけるか!?

室田選手は勝っても負けてもKO決着が多い、3150FIGHT好みなボクサー。

過去には当時ランカーだった岡田誠一選手と引き分けた事もある実力者。

2年以上試合から遠ざかっており、T&Tジムから進光ジムに移籍しての初戦。

元々気持ちの強い選手なのでこれまた岡山を熱くする試合になるでしょう。

試合速報

復帰した室田選手が5RTKOでふなっしーを下す。

前に出る室田選手をサイドに回りながら迎撃するふなっしー。

思った以上に室田選手のパンチ力がある。

もっとふなっしーが捌くかと思ったが、室田選手のフックの見栄えが良い。

5Rは前に出て激しく打ち合う中で室田選手の右でふなっしーは前のめりにダウン。

立ち上がり足を使ってこのラウンドはしのぐのかと思ったが、打ち合い室田選手の左ボディからの右フックがジャストミート。

ふなっしーは序盤からヒヤッとするパンチをもらっていたのでダメージの蓄積もあったか。

Sフライ級8回戦 岩﨑圭祐(オール) VS 神崎靖浩(倉敷守安)

試合の見どころ:岩﨑がJBスポーツ魂を見せるか!?

両者は2年前に対戦し、その時は引き分け。

しかし同じ対戦相手で見ると神崎選手はワタナベジムの吉田京太郎選手に完勝し、岩﨑選手は僅差の判定で敗れています。

岩﨑選手は直近の試合で吉田選手に敗れ、その前の試合もJBスポーツジムも氣志團ボクサー今川未徠選手と引き分け。

やや壁にぶち当たった感のある岩﨑選手が取った選択はJBスポーツジムへの出稽古。

かつて戦った相手のジムに修行に行くという漫画のような展開。

一方の神崎選手は地元岡山の期待を背負ってリングに上がります。

神崎選手はアマでも30戦のキャリアを持ち、器用に中間距離で戦うボクサー。

カウンターや相手が打ち終わりバランス崩したところに的確にパンチをヒットさせる上手さもある。

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この選手を崩すのは容易ではない。

下馬評はやや神崎選手が有利でしょうが、岩﨑選手のスピードに対して普段のボクシングが出来るかどうか!?

個人的には炎の火消しファイター岩﨑選手がスピード、速いテンポで神崎選手がやりたいボクシングを封じるのではと予想します。

試合速報

1Rに岩﨑選手が頭を外したところに神崎選手の左でダウンを先取。

出鼻を挫かれた岩﨑選手ですが、上下に打ち分けながら先手を取ってポイントを挽回しにいく。

神崎選手はパワーアップした印象だが、岩﨑選手に先手を取られている。

ただ、神崎選手は前でしっかりガードしてバランスを崩さない。

あと右アッパーが良い。

両者クリーンヒットの数は五分五分だが、見栄え的には神崎選手の方が良いか?

岩﨑選手は最後まで運動量落ちず、神崎選手はやや見過ぎていたか。

ジャッジは三者共に76-75で神崎選手を支持。

個人的には岩﨑選手が終盤で追い上げたかと思いました。

負けたけど岩﨑選手の試合はやっぱり面白い!

神崎選手は上手さに加えて体のパワーもアップしたのを感じました。

Lフライ級6回戦 岡田真虎(JBS) VS 岡朱里(KWORLD3)

試合の見どころ:JBスポーツ定番のBサイド

KWORLD3ジム期待のアマチュアエリート軍団から岡山の岡朱里選手が登場。

いずれは岡山興行の看板にと3150FIGHTが期待を寄せているであろう岡選手。

3150FIGHT vol.5で華やかにデビューしましたが、独特のフットワークに注目。

アマチュアでは77戦71勝6敗と驚異的な戦績をのこしていますがプロではまだ試されていない。

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岡朱里を叩くなら今!!

この岡選手と対戦するのがJBスポーツジムの岡田真虎選手。

どこでも誰とでも戦って噛みつくJBスポーツ魂を必ずや見せてくれるでしょう。

JBスポーツジムの選手達はハードな練習で培ったフィジカル、スタミナ、気持ちの強さを持っています。

あともう一つ何かのピースがハマればJBスポーツジムの時代が来るような気がするのですが。

(打ち合いの中でのカウンターとか??)

話を戻しまして、岡田選手の戦績は12戦7勝(2KO)4敗1分

キャリアもあるし勝率も高い。

デビュー2戦目で対戦するのはかなり危険です。

岡選手も岡田選手も地元岡山での凱旋試合となります。

試合速報

ジャッジは59-55,58-56,58-56で岡選手の勝利。

僕の採点は58-56で岡選手か、57-57のドローもあり得る試合だと思いました。

体のスピード、ハンドスピードは五分だが回転力は岡選手。

岡田選手が一発良いパンチを当てると手数で押し返す岡選手。

回転力の中で徐々に岡選手の有効打が上回る。

3Rに接近戦の激しい撃ち合いの中で岡田選手が良い攻めを見せた場面もあったが続かず。

岡選手は緩急自在でリズムを変えてくるのでタイミングが読みづらいしパンチの角度も多彩。

岡田選手は4Rにも怒涛の攻めを見せるが、中間距離で戦っている時に岡選手がポンポンと放つ右をもらって下がってしまう。

岡選手は考えずに自然とパンチを打っているように見える。

パワーはないが日常生活レベルの自然な感覚でパンチを放っている。

最終ラウンドは激しい接近戦の中で岡田選手が打ち勝つ。

ヘビー級8回戦 アカポップ・エラワー(タイ) VS 但馬ブランドン・ミツロ(KWORLD3)

試合の見どころ:タイソンロード4戦目のミツロ

毎月試合のタイソンロードもいよいよ4戦目。

疲れも出て来たであろう但馬選手。

タイソンロード4戦目の相手は7戦5勝(5KO)2敗のタイ人ヘビー級ボクサー。

戦績だけ見るとそこそこですが、5勝のうち4勝は1勝もしていない選手に勝利したもの、残りの1勝も1戦1勝の選手に勝利してのもの。

前回が1RKOでしたので3,4Rで仕留めるところを観てみたいと思いましたが、おそらく1Rで派手に倒すでしょう。

岡山を盛り上げてメインにつなげる意味ではこうしたマッチメイクの方が良いかもしれませんね!

試合速報

但馬ミツロ選手が8R終了間際にTKO勝利。

エラワー選手は思った以上に良い選手。

ジャブもキレイでタフネスもある。

但馬ミツロ選手は体がスリムになってパンチのタメも少なくなった。

しかし今日は長いラウンド戦うモードなのか手数が少ない。

見合っている場面が多く、会場が静かになっている空気を配信でも感じる。

4R終了時点で僕は思った。

このままではヤバい、、

6R、後半にそろそろミツロ選手出てくるかと思ったところで逆に出てきたのはエラワー選手。

右からの左をエラワー選手がクリーンヒット。

ミツロ選手下手したら負けないか??アウェイなら。

最終ラウンドミツロ選手は手数を増やして仕留めにかかり、右からの左フックがクリーンヒットしたところでレフェリーが試合をストップ。

おまけでインターバル中に映った藤木勇我選手は次世代のモンスター候補のスーパー高校生。

>>井上尚弥に続く次世代のネクストモンスター5選

Sバンタム級8回戦 和氣慎吾(FLARE山上) VS ホセ・ベラスケス(チリ)

試合の見どころ:相性最悪!?和氣は地元で再浮上なるか

岡山のカリスマリーゼント和氣慎吾選手が岡山興行のトリを飾ります。

前戦は3150FIGHT SURVAIVAL vol.7で無事に再起しましたが、ここ数年は衰えを指摘する声も。

実際若かりし頃の和氣選手の弾けるようなボクシングと今のボクシングは変わっているとは思いますが、円熟味を増した味わいもあります。

それにスピードは相変わらず健在。

中川麦茶選手との一戦も3Rにダウンを取られるまでは和氣選手ペースではありました。

対戦相手の世界ランカーホセ・ベラスケス選手は映像を見る限りスピードはないので、和氣選手がスピードを活かした出入りでペースを取ると思います。

が、気になるのは不用意な一発。

和氣選手はガードではなく距離で避けるタイプなので、この距離が狂ってパンチをもらったら倒されるリスク大。

ホセ・ベラスケス選手は歩きながら距離を詰めて遅れて飛んでくる強打を持っています。

想像よりも遠い間合いからパンチが飛んでくる可能性が。

こうしたパンチを被弾しなければ和氣選手が勝利を手にするでしょう。

試合速報

判定は3者78-74で和氣選手の判定勝利。

身長差がかなりある。

和氣選手は中に入ろうとするベラスケス選手に対して左右左のコンビネーションや左アッパーで迎撃。

ポイント的には和氣選手が取れていそうだが、ベラスケス選手の強引な攻めにバランスを崩す場面が多いのも気になる。

4Rになると和氣選手の足が止まりだし、打ち合いの中でベラスケス選手の右、返しの左とクリーンヒットが目立ち始める。

5Rも和氣選手がベラスケス選手の入り際に合わせてはいるが、打ち終わりのガードがあいた顔面に左右フックももらっている。

和氣選手危ない。そろそろ倒されそうだ。

という心配もあった中、最終ラウンドまで動いてなんとかポイントアウト。

時折捕まりかける場面があった中、なんとか和氣選手が捌き切りました。

まとめ:3150FIGHTはABEMAで無料視聴可能

以上、3150FIGHT SURVAIVAL vol.8の見どころでした。

将来的にどうなるかは分かりませんが、現状3150FIGHTはABEMAで無料視聴可能。

今はまだABEMAもボクシングに先行投資している状況でしょうが、視聴数が思ったように伸びていかなければ営利企業ですので「ボクシングから撤退」の道を選ぶ可能性も十分考えられます。

そうならないよう、1人でも多くのボクシングファンの方、ボクシングもたまには見てみるか、といった方が視聴してくださると嬉しいです。

もっとコアにボクシングを好きになりたいという方は、見逃し配信や追っかけ再生のあるABEMAプレミアムで過去の3150FIGHTも含めてご覧になってみてください。

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