2020年に世界を襲った新型コロナウイルスによってプロボクサーは一時大幅に減りました。
元々2006年から減少傾向が続いていた中にコロナ禍のダブルパンチで10数年で半分以下までプロボクサーは減少したのです。
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このコロナ禍の危機から井上尚弥選手らトップボクサーの活躍に加え、
3150FIGHTのような新たなプラットフォームが出来る中でプロボクサーは再び上昇に。
数だけで見ればプロテスト受験者数もプロボクサー数もコロナ禍前の水準にあっという間に回復しました。
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しかし、プロボクサー数は増加に転じ明るい兆しが見えている中でも厳しい状況にあったのがA級ボクサーの数。
- C級で4勝
- B級で2勝
と、A級ボクサーに上がるには計6勝を上げる必要があり、ジムにとってもA級ボクサーを育てるには多大なる時間と労力を要します。
一過性のブームだけではA級ボクサーは育たないのです。
このA級ボクサー数がJBCの2023年度事業報告書を確認したところ602名まで一気に増加したことが分かりました。
602名はコロナ禍前の2019年度よりも多い水準です。
A級ボクサー数は2年連続、右肩上がりの急上昇を見せています。
年度 | A級ボクサー数 |
2018 | 646 |
2019 | 566 |
2020 | 387 |
2021 | 381 |
2022 | 489 |
2023 | 602 |
A級ボクサーがこれだけ増えているということは、それだけボクシングである程度の収入を選手もジムも得られるようになっているということ。
いくら頑張っても稼げない業界ではどんなに高い理念を持っていても人は離れていきますよね。
事実試合が出来ず稼げない状況にあったコロナ禍は一気にA級ボクサーが減りました。
人口減少社会においてこの先プロボクサーがこれ以上増えることは考えられませんし、減っていく前提でのビジネスモデルを考えていく必要はありますが、とりあえず今はA級ボクサーの増加を喜びたいです。
2024年度も日本ボクシング界は話題満載。
- 井上尚弥選手が東京ドームでボクシングファンにとっては因縁のルイス・ネリと対戦。
- 神童那須川天心選手は神速のスピードでプロボクサーとして結果を出しています。
- 井岡一翔選手は2団体統一戦に(勝ってくれ!!)
- 3150FIGHTは地方からボクシングを盛り上げる。
- 新人王トーナメントも出場選手が増えて話題性もアップ。
こうした流れが続いている中でアマチュアで実績のある選手達が次々とプロ入りしています。
選手は充実してきたのであとはいかに魅力あるコンテンツとしてお茶の間(表現古すぎ?)に届けていくことが出来るか。
僕も微力ながら日本ボクシングの魅力を引き続きニッチなところも含めて発信していきたいと思います。