京口VSパラス戦の試合判定についてTBプロモーション代表伊藤雅雪氏が語った動画内容がプチ炎上気味。
動画の中での伊藤氏の発言「じゃあお前ら金出して現場まで見にきたのか」が反感を買う事態に。
確かにここだけ切り取れば「有料配信で視聴したファンは客じゃないのか!?」。
といった類の批判の声は出るでしょう。
ただ、伊藤氏の発言が「誰に対して向けられたものなのか」を今一度確認していただきたいと思いこの記事を書きました。
「金出して現場まで見にきたのか」発言は誰に向けたものか
動画での伊藤氏の発言「じゃあお前ら金出して現場まで見にきたのか」の「じゃあお前ら」は誰を指すものでしょうか?
現代文の問題みたいですね。
- U-NEXTで視聴した人達
- U-NEXTで視聴して判定結果がおかしいと主張する人達
- U-NEXTで視聴したのか分からないが判定がおかしいと運営を批判する人達
- 誤審と断定して責任追及をしてくる人達
正解は4.の「誤審と断定して責任追及をしてくる人達」。
なのですが、この部分が拡大解釈されて伊藤氏の発言は「U-NEXTで視聴して判定結果がおかしいと主張する人達」に向けられたものと解釈して批判する声が多数見られました。
伊藤雅雪氏が訴えたかったこと
伊藤氏は現場で観戦した立場として、現場で見た印象では判定結果はそこまでおかしいものではなかったと動画で説明しています。
「配信と現場の印象が違う」ということは往々にしてあるもので、以前のTBプロモーションにおいても井上岳志選手の試合がそうしたケースに当たると紹介。
現場観戦と配信とで印象が違うことがあると説明した上で、SNS等での「どう責任取るんですか」といった発言を取り上げています。
こうした発言に対し、伊藤氏は「誤審と決めつけ責任追及するのなら現場で見てから言え」と訴えています。
これが実態なのですが、SNSでは「U-NEXTの視聴者は客じゃないってことか!」といった類の批判が殺到。
あまり触れない方が良い話題かなとは思いましたが、この点の誤解だけはどうしても気になったので触れさせていただきました。
この点を念頭に置いて改めて動画を視聴いただくと、伊藤氏が訴えている内容も違った形で入ってくるのではないかと思われます。
現場と配信の印象の違いについて
京口VSパラス戦の判定について、僕は先日ブログにて韓国ジャッジの採点基準の違いを取り上げました。
あわせて読みたい
ただ今回はそれに加えて現地と配信の印象の違いも大きかったようです。
パラス選手の大振りのパンチは配信で見ていても派手でしたが、おそらく会場ではガードの上からも良い音が響いていたのでしょう。
それに対し京口選手は的確だがコンパクトなパンチで、音が響くようなものではなく、見た目の派手さもなく、更にパラス選手もお構いなしに打ち返していたので有効打と判断されなかったのかもしれません。
僕もリングサイドで観戦している時はパンチのある選手にポイントを振ってしまい、判定結果を聞いてビックリすることがあります。
TBプロモーションの興行においてこうした議論が複数回起きているということは、現地での印象が配信で伝わっていないという配信面での課題もあるのかもしれません。
現地の音を配信でもいかにして届けるか。
今後はこの点も課題として克服に向けて検討していくことになるのでしょう。
個人的な印象ですが、ABEMAとU-NEXTのボクシング配信を比較すると、ややABEMAの方が臨場感が伝わり易いように感じております。
U-NEXTもボクシングの配信がかなり充実してきましたので更なるレベルアップに期待しております。