配信なしと諦めていた中日本新人王決勝戦がTravelTVにて配信されることに。
TravelTVと聞いても馴染みのない方も多いかと思いますが、先日3150FIGHTとの合体が発表されたLUSUBOMUの試合を配信している媒体になります。
このTravelTVがこの度ボクシング興行チャンネルをスタートしました。
「ボクシングチャンネル」
ではなく
「ボクシング興行チャンネル」
という点がtorajiro的には気に入りました。
さて、そんなこんなで配信が決まりましたのでせっかくなので試合の見どころを紹介させていただきます。
是非TravelTVボクシング興行チャンネルにて視聴しましょう。
配信は8月11日(日)13:00スタート!!
中日本新人王Lフライ級4回戦 細川弦汰(駿河) VS 大城琉一(尾張水野)
駿河ジムの細川弦汰選手は記念すべきLUSHBOMUの第一回興行でデビュー。
豊富な手数元気一杯のボクシングで3R TKO勝利。
現在2戦2勝の戦績です。
デビュー戦でサウスポーに対して左ボディを3連発くらい打ち込んでいたのが印象的でした。
サウスポーはレバーが前にあるから左ボディは効きます。
当てるの難しいですけど。
一方の大城琉一選手は1戦1敗。
デビュー戦は52kg契約ウェイトだったので果たしてLフライ級まで落として来れるのか??
Sakanaチャンネルさんのアカウントが停止中のためデビュー戦の映像は見られませんが体はがっしりしています。
手数、スピードは細川選手ですが、Lフライに落とした大城選手がパワーで押し切る可能性も。
torajiro予想は細川選手の判定勝利。
試合結果:細川選手の手数が止まらず
試合開始と同時に猛ラッシュを仕掛ける細川選手。
前に出続け手数が止まらない。
大城選手は前進をクリンチで止めて立て直したい。
ブレイクで距離が開いたタイミングで大城選手は右を振るが、すぐさま細川選手が距離を詰めてラッシュ。
前進を止める術がなくズルズルとコーナーに詰まったところでレフェリーがストップ。
2R TKOにて細川選手が勝利し中日本Lフライ級新人王を獲得。
中日本新人王バンタム級4回戦 中村列亜(畑中) VS 小川昂輝(駿河男児)
- 中村列亜選手のストレートのような左ジャブか。
- 小川昂輝選手の岩男のようなフィジカルか。
両者はLUSHBOMU vol.4のリングに上がりそれぞれの持ち味を活かして勝利。
中村選手はとにかく体重の乗ったジャブが素晴らしく、そしてガードも固い。
小川選手はやや雑な面もあるも頑丈な体を活かした猛攻が武器。
どちらの持ち味が活きてくるか予想は難しいですが完成度の高さではやや中村選手が上回るでしょうか。
試合結果:引き分け勝者扱いで中村が優勝
1R序盤は中村選手が戦前予想どおりの重たいジャブで先制。
しかし徐々に小川選手が圧を強め、中に入ってからラッシュを仕掛ける。
中村選手は後手に回る。
しかし徐々に小川選手の前進も弱まり、最終回は中村選手がジャブから右に繋げて印象良く試合を終えた。
判定は39対37で小川選手かな?
ドローもありえるかな?
といった感じでジャッジ一者が39対37で小川選手。
2者がドロー。
優勢点は中村選手でドローの2者の優勢点は中村選手。
会場だと小川選手の前進、手数より中村選手のはっきりと打ち込んだパンチの印象が良かったのでしょう。
中日本新人王Sバンタム級4回戦 山本愛翔(カシミ) VS 白井優成(駿河男児)
LUSHBOMU vol.4で藤本翔太選手に引き分け勝者扱いで勝ち上がった白井優成選手。
白井選手はジャブが多彩で左ボディジャブが特に良かった。
前戦はやや消極的な印象も持ちましたが、速いジャブとフットワークはレベルが高いです。
カシミジムの山本愛翔選手は2006年生まれの18歳。
カシミジムの10代ボクサーと聞くと「あ、またやべーの来たかな、、」
と思ってしまいますが、この山本選手もそのヤバい類。
強いですよ。
18歳ですが体の弱さは感じないし基本もしっかりアマで攻めのテンポも速い。
22戦15勝(7RSC)7敗の戦績を誇る選手です。
試合映像見ましたが山本愛翔選手がちょっと強いかなぁ。
試合結果:山本愛翔が2度ダウンを奪い完勝
カシミジムからまたヤバい若手が出てきた。
山本選手はキレと爆発力のあるパンチで優位に立ち、1Rに左フックで白井選手を2度倒す。
このピンチに立ち上がった白井選手はナイスファイト。
逆転を狙い2Rには連打を見せる場面も。
しかし全体を通して山本選手のキレと爆発力が目立ち、39対35の判定で山本選手が中日本を制しました。
中日本新人王フェザー級4回戦 鈴木蒼平(とよはし) VS 木附大己(LUSH緑)
鈴木蒼平選手はLUSHBOMU vol.4でデビュー。
運動神経が良く本番に強そうな印象どおりに物おじしないボクシングで2R TKO勝利。
しかし決勝の相手木附大己選手は優勝候補の植松風河選手を右の一撃で仕留めて勝ち上がってきた選手。
高校野球の名門愛工大名電で4番を打ったこともあるというフィジカル的期待感の高い選手。
鈴木選手はちょっとぶが悪いかな。
試合結果:木附大己が2Rのチャンスに倒し切る
立ち上がりはサウスポーの鈴木選手が無理には攻め込まず悪くないペース。
お互いにクリーンヒットはないか鈴木選手の本番での強さを感じた。
2Rに鈴木選手はノーモーションの左で飛び込みこれが木附選手に浅くヒット。
ここで打ち合いに行った鈴木選手に木附選手は右を決めてダウンを先取。
ここは鈴木選手も立ち上がったが、このチャンスを逃さず木附選手は攻めに出て右で豪快に倒した。
中日本新人王ライト級4回戦 バンザイリオン(天熊丸木) VS 田中友介(西遠)
33歳のバンザイリオン選手VS20歳の田中友介選手。
この試合は絶対に面白い!!
視聴を強くお勧めする一戦です。
田中選手は167cmと階級の中では小柄な体格ですがどんどん飛び込んで体勢崩しながらでも打つ打つ。
マニーパッキャオのような激しいボクシングです。
一方の33歳バンザイリオン選手はボクシングやらせてみたらめっちゃ強かった飲み屋のおっちゃんといった印象。
とにかくバネが凄い!!
脱力した状態からピョンピョンとエゲツないパンチが飛んできます。
田中選手が優勝すると思っていましたが、バンザイリオン選手の試合を観て気が変わりました。
バンザイリオンの名前は覚えておいて損はないです。
試合結果:ドローも優勢点で田中選手が勝ち上がる
1Rに田中選手の右が押し込み気味にリオン選手に入り、プッシング気味にダウンを先取。
しかしその後はリオン選手がリラックスした構えからワンツー、左ストレートで試合を組み立てる。
このまま行くとリオン選手がポイントを挽回していくだろうと見ましたが、1Rにバッティングがあったらしく、このダメージが続行不可能と判断されて負傷ドロー。
中日本新人王トーナメント特別ルールにより優勢点で田中選手が中日本新人王に。
やや後味の悪い結果となりましたが、リオン選手の自力は証明された試合でした。
リオン選手は来年の新人王に再チャレンジも良いですが、コンスタントに試合をして欲しいと思います。
身体能力の高い選手なので大きな興行にも出て注目されて欲しい。
54.5kg契約4回戦 佐治大輝(タイガー) VS 山城勇希(天熊丸木)
ここからは新人王トーナメントではありませんが、デビュー戦の佐治大輝選手と2戦1勝1敗の山城勇希選手の一戦。
山城選手は7月14にリングに上がったばかり、今時珍しい僅か1ヶ月での連戦です。
前戦はリーチの差を活かしてフルマークで勝利しましたが、佐治選手も調べたところ身長は174cmで173cmの山城選手より大きい。
プロで2戦しているアドバンテージは大きいですが、タイガージムも佐治選手に自信があるのでしょう。
試合結果:佐治大輝選手が2R KOでデビュー
サウスポーの佐治選手をやや攻めあぐねる山城選手。
スピード、テンポの速さで佐治選手がペースを掴み、2Rに左ストレートから飛び込みながら放った右フックが山城選手にジャストミート!!
ひっくり返った山城選手は立ち上がるとするもダメージが大きく10カウント。
セコンドもタオルを投入し棄権の意思表示をしていました。
前戦から1ヶ月でリングに上がった山城選手はやや連戦の疲れもあったか。
バンタム級6回戦 樫谷樹歌(タイガー) VS 酒井大成(宇部)
樫谷樹歌選手は2023年の中日本新人王。
西部日本新人王との対抗戦も勝利しましたが、西軍代表決定戦で森口山都選手に敗北。
突出した何かがあるわけではないですが、アマチュア経験もあり基本がしっかりしたボクサー。
対する酒井大成選手は角海老宝石ジムに在籍していたこともある選手で13戦5勝(2KO)6敗(3KO)2分とキャリアは豊富。
見た目はちょっと怖いですが実は優しいギャップのあるボクサーです。
リングに上がると好戦的で激しく打ち合うファイターです。
一気に打ち合いに巻き込んだら酒井選手が流れを持っていく可能性もあるが、自力で見るとやや樫谷選手でしょうか。
試合結果:3者3様のドロー
樫谷選手がパンチの的確さで序盤は若干リードしているように見えた。
しかし酒井選手もパンチを強振し、見栄えの良いパンチを樫谷選手に打ち込む。
的確さでは樫谷選手だが、時折派手なヒットを奪う酒井選手という展開。
試合結果は3者3様の引き分け。
自力では樫谷選手がやや勝っているように見えましたが、酒井選手は気持ちを強く持って打ち合いに行きました。
TravelTVそして3150LUSHBOMUの今後に注目!!
LUSHBOMUを配信していたTravelTVですが、LUSHBOMUは3150FIGHTと合体したことで今後はABEMAで配信されることに。
TravelTVは今後どうなるかと思っていたところでボクシング興行チャンネルがスタート!!
今後はsakanaチャンネルさんとも上手く住み分けしながら中日本のボクシング興行を配信していくことになるのでしょうか??
3150FIGHTが一時期3150FIGHTと3150FIGHT SURVAIVALに分かれていたような形で、3150LUSHBOMUとはまた違う興行が動き出すことがあれば嬉しいです。
TTravelTVボクシング興行チャンネルの今後にも注目しましょう。