3150FIGHT LUSHBOMU

3150FIGHT・LUSHBOMU合体は成功?初興行の大和アリーナ現地観戦記

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

2024年8月24日(土)に開催された3150LUSHBOMU vol.1の現地観戦記をお届けします。

3150FIGHTとLUSHBOMUが合体して初の興行。

それぞれの良さがどのように活かせたのか?

合体によって上手くいった点・今後に向けた課題は?

といったところも観戦記と合わせて述べさせていただきます。

おさらい:そもそも3150FIGHTとLUSHBOMUそれぞれの特徴は??

3150FIGHTとLUSHBOMUのそれぞれの特徴についてはこれまでこのブログで何度も取り上げてきましたので以下の記事をご参考ください。

  • 3150FIGHTは選手を多く抱え興行実績多し、業界内外の認知度高し
  • LUSHBOMUは爆発的な集客力、ファン層拡大、会場満足度の高さ、スタッフ力

それぞれの特徴が合体によってどう作用していったでしょうか。

大和アリーナで集客するのは至難の業も満員御礼

3150LUSHBOMU vol.1が開催地として選んだ場所は大阪の大和アリーナ。

大和アリーナという名前を聞いてピンとくる方もいるかもしれませんが『PRIZE FIGHTER ミドル級トーナメント』が開催された場所でした。

この時は広報が不十分だったこと等もあってお客さんが殆ど入らず、ちょっと悪意を感じる記事なんかも出ていました。

なので3150LUSHBOMUが第一回興行で大和アリーナを選択したことについては、

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本当に大丈夫なんだろうか、、

という一抹の不安はありました。

実際現地に向かう際も駅から徒歩15分はかかり集客には不向きな会場と感じました。

しかし会場には多くのお客さんが入り最終的には満員。

ツインメッセ静岡で開催されたLUSHBOMUほどのお客さんの入りの早さはなかったですが、大和アリーナにこれだけのお客さんを集客出来たのだから大成功でしょう。

飲食ブースは会場外もファンサービスエリアとして有効活用

LUSHBOMUの大きな特徴の一つな飲食ブースの充実度。

6月にツインメッセ静岡で開催されたLUSHBOMU vol.4では飲食ブースが会場内に併設されていたため、席を離れて飲食スペースでくつろぎながらライブ鑑賞・試合観戦することも出来ました。

(ツインメッセ静岡の飲食スペース)

とっても快適な観戦体験だったのですが3150LUSHBOMU in 大和アリーナの飲食スペースは残念ながら会場外でした。

会場からは出て目の前と場所は悪くないですがこの暑い中の野外。

これはちょっと期待出来ないかなぁと心配しましたが、このスペースが思いのほか活用されることに。

試合が始まり、時間が経ってから飲食スペースに行ってみると意外や意外、長蛇の列が、、、

そしてこのスペースにKWORLD3ジムの選手や試合を終えた選手らが集まり、ファンとの交流の場として活用されていました。

(ヒロキングも来ていました。)

怪物くんの異名を持つネクストモンスター藤木勇我選手の姿もあり!!

ツインメッセ静岡とはまた一味違った形で飲食スペースが活用されておりましたので、運営サイドも選手の皆さんも今後大和アリーナを使用する際にはこのスペースを有効活用しない手はないです。

ラウンドガールに女性客が大喜び

ボクシングに限らず格闘技の世界ではインターバル中にちょっとセクシーなお姉さんが登場するラウンドガールが定番。

これに男性陣が大喜びするのですが、ちょっと男性色が強い光景ではあります。

昔、後楽園ホールでラウンドガールさんがリングに上がった際に「お願いします!!一発○○してください!!」って席を立って頭下げている観客がいました。

笑っちゃいましたけど、ファンの層を広げていくという意味ではラウンドガールの位置付けも再考が必要なポイントでした。

3150FIGHT時代のラウンドガールさんは第1期も第2期もセクシー路線でした。

特に2期のラウンドガールさんはお尻だけ露出?した衣装で、ゴージャス感はありましたが女性目線でこういうのって楽しいのかな??という疑問も。

3150LUSHBOMU vol.1のラウンドガールは関コレにも参加していたLUSHBOMUガールズが担当。

アイドルみたいな若い子達に男性客以上に女性客が盛り上がっているように感じました。

周囲を見渡すと「可愛い!!可愛い!!」と手を振って写真を撮っている女性客が多数。

(おじさんもブログのためと言い聞かせながらこっそりパシャリ)

ファン層を拡大していくという目的に照らした時には3150FIGHT色よりもLUSHBOMU色の方が良さそうです。

LUSHBOMU GIRLSの皆さんお疲れ様でした!!

音楽とボクシングの融合は成功したか?

(LIVE中に前方でノリノリも良し、食事タイムにするも良し。過ごし方は様々)
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3150FIGHTとLUSHBOMUの合体で一番気になっていた点は音楽の部分。

3150FIGHTがこれまで作り上げてきた雰囲気とLUSHBOMUの音楽はちょっと合わないのではないかという懸念は正直ありました。

個人的な感覚としては、

  • 3150FIGHTのこれまでのノリは男の色が強いロックンロールな世界観。
  • 一方のLUSHBOMUの音楽はラップ。

この世界観の違いは心配でしたが音楽ライブの最中には特に違和感を感じることは無かったです。

会場で自分も試しに前の方に行ってライトスティックを振りながら乗ってみました。

一方で入場ラップに関しては選手が放つオーラとラップがマッチしているのかどうか悩ましいと感じる面も個人的にはありました。

LUSHBOMU vol.4を現地観戦した際にはこの違和感は無かったので、そこはやはり3150との合体による影響かなと思います。

僕自身が3150FIGHT時代からずっと観てきたからというのもあるのでしょうが、入場ラップの部分は選手のイメージとのマッチングが今後の課題かもしれません。

ちなみに佐々木る玖選手はこの音楽との融合が完璧でした。

3150LUSHBOMUを象徴するボクサーとなっていくでしょうね。

試合はKO決着ゼロも熱い戦いの連続!!

さて、ここからが3150FIGHTの本領。

試合のマッチメイクに関してはアンダーカードからてんこ盛りな豪華な対戦カードとなりました。

1試合目:LUSH緑期待の若手佐藤陽太はドロー

LUSH緑ジムの若手サウスポー佐藤陽太選手と北海道からやってきた阿部樹選手の試合はバッティングによる負傷ドロー。

試合は佐藤選手の出入りの速さに阿部選手はリーチ差を活かせず。

あのまま規定ラウンドまで行けば佐藤選手の判定勝ちでしたがこればっかりは仕方がない。

2試合目:宮川竜成は調子を上げてポイントアウト

2023年の新人王西軍代表だった宮川選手は怪我から復帰し9ヶ月ぶりの実戦。

序盤はやや足が動かず右のショートをもらう場面も。

しかし4R以降は足もしっかり動いて59対55でポイントアウト。

もっと競った内容に見えましたが、後日映像で見たらしっかりポイント取っている内容でした。

シュアイ・ウー選手のパンチがあったのでそちらの印象にやや引っ張られました。

3試合目:伊集院蘭タフな相手をジャブとフットワークで封じる

一見ファイターに見える伊集院選手は実はしっかり足を使えるボクサー。

タフな相手に最後までしっかり足を動かしてジャブをついてポイントアウト。

倒してインパクトを残したかったでしょうが、タフな選手だったので判定決着は仕方なし。

4試合目:佐々木る玖は3150LUSHの顔に、大島光容も耐えて打ち合った

亀田史郎さんのYouTube企画3150ファイトクラブからプロになったボクサーの中でメキメキと頭角を現してきたのがこのアディオスこと佐々木る玖選手。

アディオスという名は3150ファイトクラブの時に命名されたニックネームになります。

  • 大島光容選手とはこれが3度目の対戦。
  • 1戦目は大島選手が引き分け勝者扱い。
  • 2戦目はアディオスの2R TKO勝利。

そして3戦目はアディオスが3Rにダウンを奪う判定勝利となりました。

大島選手も最後まで打ち合いタフさを証明した一戦でした。

5試合目:監獄から戻った男、健文トーレスが再び1位を撃破

監獄帰りボクサー健文トーレス選手が2戦連続で世界ランク1位を撃破するアップセットをやってのけました。

前回はバンタム級、そして今回は52.5kg契約。

Sフライ級もバンタム級もどちらも王者は強いですが、どちらかの階級でチャンスが来ることを願います。

試合は健文トーレス選手がスピードに乗ったジャブ、コンビネーションで先制。

KJカタラジャ選手は一発のパンチはあるものの、トーレス選手の反応が良いため後手に。

徐々にペースを上げたカタラジャ選手もリターンやジャブに右を合わせてチャンスを作りましたがトーレス選手が逃げ切った形に。

リングサイドでは客席にいた史郎さんも興奮してセコンドに行ってJBCの方に注意されていました。

(史郎さん落ち着いて!!)と心の中で叫んでいました。

6試合目:強敵にフルマーク、華麗なるボクサー野上翔

イケメンでKO率の高い野上選手は煽りVにバラを持って登場。

torajiro

ABEMAさん無理させるなぁ。。

とヒヤヒヤする無茶振りに野上選手は不自然さなくクールに対応。

魅せるのが苦手なボクサーが多い中、これだけメディアの要望にも応えられるボクサーは貴重過ぎる。

イケメンクールな野上選手はリングの上では冷静さの中に気持ちの強さも。

打ち合いで最後は自分が打って終わるところがとても良かった。

気は少し早いがタイトル挑戦も見えてくる試合内容でした。

7試合目:重岡優大は難敵を撃破して再び世界挑戦の切符を手に

再起戦でいきなり世界ランカーのサミュエル サルバ選手とのサバイバルマッチに臨んだ重岡優大選手は3者97-93の判定で無事勝利。

ノーモーションの右をもらって腰を落とした場面はありましたが、ディフェンス面の改善も見られ前回の敗戦から課題を持って取り組んできたことを感じる試合内容でした。

この勝利によって優大選手は再び世界挑戦の切符を手に。

果してどの団体のベルトに挑むのか?

個人的にはジェルサレム選手へのリベンジマッチを期待します。

8試合目:亀田和毅は内容では圧倒もポイントゲームでは僅差

亀田和毅選手の試合内容については別記事に書きましたので以下の記事をご覧ください。

会場と配信で試合の印象はガラッと変わる一戦でした。

まとめ:3150FIGHTとLUSUBOMUの合体は大成功

集客が難しい大和アリーナに大勢の観客を集めた3150LUSHBOMU vol.1は興行的には大成功と言って良いでしょう。

  • 会場も声援が飛び交いとても雰囲気が良かった。
  • 大会場でこんなにもお客が入って声援が飛び交う興行はなかなかない。
  • 座席の間隔も広くて観戦環境もとっても良かったです。
(席を立ちやすいこの座席感覚がLUSHBOMUクオリティ!!)

今後に向けた課題としては世界観の統一がまだ仕上がっていない点でしょうか。

特に入場ラップの部分でトップ選手が持つ個性に寄るところもありますが、合体仕切れていない感覚はありました。

グッズもまだ3150FIGHT関連とLUSHBOMU関連で分かれていて、その辺りもこれからですね。

torajiro

完全に統一させて一つの世界観を作るというよりは、大阪興行、愛知興行、静岡興行で会場や地域ごとのお客さんの特性も考慮しつつ匙加減を変えて行っても良いのかなと感じます。

大阪なら3150FIGHT色強め、静岡ならLUSHBOMU強めといった具合に。

その中でもアディオスのようにこの合体に真っ先に順応するボクサーも出てきています。

このアディオスが3150LUSHBOMUの今後に向けたキーマンになってくるのではないか。

3150LUSHBOMU vol.1はTravel TVで無料配信されていますので、まだご覧になっていない方は是非試聴してみてください。

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