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増加傾向の女子ボクサー数推移-今後も選手増が予想される3つの理由

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

ボクシングブロガーのtorajiroです。

今回は2008年にJBC公認となった女子プロボクサー数のこれまでの推移を調べてみました。

2020年のコロナ禍には男子ボクサー同様に打撃を受けた女子ボクシングもそれ以降は増加傾向でピーク時の人数を上回る勢いがあります。

僕は女子ボクサーは今後も更に増えると予想していますが、その理由も3つ紹介します。

2008年からの女子ボクサー数の推移

2008年にJBC公認となって以降の女子ボクサー数を見ていくと、細かな増減は繰り返しながらもコロナ禍前までは緩やかな増加傾向だったことが分かります。

JBC事業報告書をもとに作成

この間には池山直選手、天海ツナミ選手、クィーン富樫直美選手、ピンクのサウスポー小関桃選手、5階級制覇の藤岡奈穂子選手、ボクシング界の上戸彩こと宮尾綾香選手、ボクシング界のゆうこりんこと黒木優子選手等々10数年の間に多くの世界王者が誕生しました。

こうしたトップ選手達の活躍に引っ張られて少しずつ少しずつ女子ボクサーの数は増えていきました。

コロナ禍の減少率も男子ボクサーよりは低かった女子ボクシング

しかしコロナ禍の2020年に女子ボクサーは139名→103名まで減少します。

減少率は約26%で、これは男子ボクサーの減少率約32%よりは若干少ない減少幅。

コロナ禍後に次々と注目の若手ボクサーが誕生

男子ボクサーよりは少ないダメージで済んだ女子ボクサーはその後2年でコロナ禍前の選手数を超え、更にその翌年も増加。

最も選手が多かった2017年の154名に迫る勢いで女子ボクサーは増え続けています。

女子ボクサーが今後も増えると予想する3つの理由

ではなぜ女子ボクサーが今後も増えると予想するのか、その3つの理由を紹介します。

晝田瑞希というボクシング通以外も惹きつけるカリスマの存在

ヒノモトハジメ @武士道ボクシングより

まずは一番に挙げられる理由はWBOスーパーフライ級王者の晝田瑞希選手の存在。

晝田選手はボクシングの実力においても群を抜いたものを持っていますが、

とにかくキャラが際立っていてその存在がボクシングファン以外にも認知されつつあります。

  • 奇抜なファッションでキャラ立ち
  • 男子も真っ青のゴリゴリマッチョ
  • ドラマにも出演して影響力を持つ

ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』にも出演し、存在そのものが勢いに乗っている。

(うちの娘も晝田選手のInstagramをフォローして高い身体能力やマッチョな動画に元気をもらっています。)

こういう影響力のある選手が1人いると競技全体の人気も認知度も上がりプロを目指す人が増えます。

実力も話題性も群を抜く晝田選手の存在が女子ボクシングの認知度を高め、女子プロボクサーの数を更に押し上げていくことになるでしょう。

ボクサー37歳定年制度撤廃が女子ボクシングにもたらす影響

2023年にJBCがボクサーの37歳定年制度を撤廃したことで、ランカー等の特例以外の選手も37歳を過ぎてもリングに上がれるようになりました。

女性は男性よりも平均寿命も長いですが、40を過ぎても現役バリバリの第一線、何なら世界チャンピオンとして活躍する女子ボクサーはたくさんいます。

53歳まで現役を続けた池山直選手のような元気な選手がたくさんです。

37歳の定年制度が撤廃されたことで30代後半でプロボクサーになる選手も増えるでしょう。

そして引退を余儀なくされていた選手達もリングに上がれるようになります。

定年制度の撤廃は今後、男子ボクサーの場合よりもずっと多くの恩恵を女子ボクサーにもたらすことになるでしょう。

ボクシング競技人口増加の流れで増える女性会員

プロボクサー自体は10数年スパンで見ると減少傾向にはありますが、一方でボクシングの競技人口は増えています。

プロボクサーは減っているがプロボクシング協会に加盟しているボクシングジムは横ばい。

更にプロボクシング協会に加盟していないボクシング・フィットネスのジムはどんどん増えており、女性がボクシングジムに通う姿も当たり前になりました。

10数年で大幅に増えた女性会員の中からごく一部でもプロを目指す人が現れれば選手数は増えていくでしょう。

まとめ

2008年にJBC公認となって以降、少しずつ選手数が増えてきた女子ボクシング。

コロナ禍に一時的に減少しましたが、そこからすぐにV字回復し、選手数は過去最大を更新しつつあります。

  • 晝田瑞希選手のような女子ボクシングの顔になるような選手の存在
  • 37歳定年制度の撤廃
  • ボクシング競技人口の増加(特に女性会員)

この3つの要因からも女子プロボクサーは過去最大数を確実に超えてくると予想しています。

  • フィットネスとしてボクシングを始めた女性会員が晝田選手のような女子ボクシングの顔となる選手に憧れる。
  • 今からではもう遅いかなと思っていたら定年制度の撤廃で自分でも挑戦出来るようになった。

こうして選手が増えることに比例してファンも増え、女子ボクシングは過去最大の勢いで盛り上がっていくことになるでしょう!!

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