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呪われたバンタム級の歴史終焉へ 澤田京介3度目の正直へ!!

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

こんにちはtorajiroです。

ボクシング界ではここ数年、日本バンタム級は呪われたバンタム級と言われています。

バンタム級の日本タイトルマッチの度に、減量失敗、選手の怪我と再三試合が中止されてきた事からこのような俗称で言われるようになりました。

2月5日(土)の日本バンタム級王座決定戦に出場する澤田京介選手もその流れで悲運を味わってきたボクサーの一人です。

この呪われたバンタムの歴史と、この呪いを終わらせるべく戦う澤田京介選手の歩みを振り返ってみたいと思います。

呪われたバンタムの歴史はここから始まった

呪われたバンタムの歴史が始まったのは4年前。

2018年1月20日のチャンピオンカーニバル日本バンタム級タイトルマッチにおいて、当時のチャンピオン赤穂亮選手が体調不良で計量直前に棄権したところからこの呪いが始まりました。

赤穂選手が棄権したことで、挑戦予定だった鈴木悠介選手が日本バンタム級2位の村中優選手と戦うはずだったのですが、今度は鈴木選手が怪我で出場辞退。

仕切り直しで村中優選手と、日本バンタム級4位の齊藤裕太選手とで戦うことになりましたが、計量日に村中選手が姿を現さず棄権。

再度の仕切り直しで齊藤裕太選手と菊池永太選手とで試合が組まれます。

この試合が行われたのが2018年9月1日。

実に8ヶ月もの間試合中止を繰り返し、この試合で齊藤裕太選手が日本バンタム級のチャンピオンとなりました。

これで呪いに終止符が打たれたかと思いきや、齊藤選手が病気により試合が出来なくなり暫定王座が設けられることに。

この暫定王座は木村隼人選手がゲットし、王座統一戦という形で2019年4月18日に正規王者の齊藤裕太選手と暫定王者の木村隼人選手とで試合が行われました。

統一戦は齊藤裕太選手が勝利します。

そして2019年7月27日のタイトルマッチで、ここでようやく当初赤穂選手に挑戦予定だった鈴木悠介選手が齊藤選手に挑み、念願の日本バンタム級タイトルをゲットします。

この辺りになると一旦呪いは終わったのかなと思いましたが、この後試合間隔が空いている間にコロナ禍が。。

2020年4月に決まっていた試合はコロナで延期に、そして2021年1月に鈴木選手は網膜剥離が原因で引退してしまいました。

バンタム級の呪いが再発です。

鈴木選手の引退でバンタム級の王座は空位となり、鈴木選手に挑戦予定だった澤田京介選手と日本バンタム級2位の定常育郎選手とで、2021 年7月26日に王座決定戦が行われます。

試合前から実力差はあると思っていましたが、予想通り澤田選手が1ラウンド目にダウンをゲット。

このままのペースで試合が進むと思われた2ラウンド目に、偶然のバッティングで両者出血。

傷が深く続行不可能となりなんとこの試合はドロー。

そしてコロナ禍試合を組むのも難しい中、2021年11月12日に再戦が予定されていましたが定常選手が減量に失敗して計量の場に姿を見せずあえなく試合は中止となりました。

2018年1 月20日に始まった呪われたバンタムの歴史は、

赤穂選手の棄権〜鈴木選手の怪我〜村中選手の計量失敗〜齊藤選手の怪我〜コロナによる延期〜鈴木選手の怪我による引退〜決定戦の負傷ドロー〜定常選手の計量失敗

と、実に4年もの間、計量失敗と怪我を繰り返してきました。

2022年2月5日の試合できっとこの呪いは解け、勝者が防衛を続ける時代がやってくるでしょう。

澤田京介選手のここまでの歩み

挑戦予定だった試合がコロナで延期、その間にチャンピオンが引退、ようやく決まった試合はバッティングでドロー。

そして今度こそと迎えた試合で対戦相手が計量失敗で姿を現さず。

ここまで来ると漫画かよと言いたくなってしまう程に悲運な澤田京介選手ですが、この悲運の歴史はデビューの頃から続いています。

日本大学で全日本3位の実績のあった澤田選手は、アマチュアキャリアもあるので6回戦からプロキャリアをスタートさせました。

デビュー戦は同じアマチュアエリートで、呪われたバンタムの歴史にも名を連ねている鈴木悠介選手でした。

この試合に澤田選手は敗れ、黒星からプロキャリアをスタートさせます。

そして迎えた2戦目。

相手は後の東洋太平洋チャンピオンの勅使河原選手

この頃の勅使河原選手は新人王トーナメントの全日本決勝で敗れ6回戦で戦うボクサーでした。

とは言え既に頭角を表しつつあった勅使河原選手に4ラウンドTKO負けで敗れ、デビューから2連敗

アマチュアエリートのまさかまさかのプロキャリアのスタートでしたが、この後は順調に白星を重ね、日本ランカーの突貫ファイター中川とん虎選手に僅差の判定で勝利して日本ランキングを手にします。

しかしその次の試合は日本ランカーの中野敬太選手相手にドローと、まだこの時期の澤田選手は頭ひとつ抜き出たボクサーとは言えない、毎試合激闘型のボクサーでした。

澤田選手は中野選手と引き分けた試合を境に一皮向け、ここから連勝街道をひた走り、2019年に行われた中野敬太選手との再戦にも明白な判定勝ちを収め、次戦でエリートヤンキー田中一樹選手を破り、チャンピオンへの挑戦権をゲットします。

アマチュアエリートと聞くと華々しいキャリアをイメージしますが、デビューから連敗と苦しい立ち上がりから、徐々に自力をつけて澤田選手は這い上がってきました。

対戦相手の大嶋剣心選手

2月5日に澤田選手と戦う大嶋剣心選手(帝拳ジム所属)もアマチュアキャリアがあってB級デビューした勢いのあるボクサーです。

しかもまだ年齢も26歳と若いです。

大嶋選手も2年前に定常選手と試合をしていますが、この試合は終盤の定常選手の追い上げもあり僅差の判定での大嶋選手の勝利でした。

アマチュアでのキャリアにおいてもプロでの実績においても澤田選手の方が上ですが、年齢的にもピークの大嶋選手の伸びしろは要警戒でしょう。

まとめ

呪われたバンタムに翻弄され続けた澤田選手に報われて欲しいという気持ちがどうしても強いので、今回は完全に澤田選手よりの記事となってしまいました。

大嶋剣心選手もとても良い選手ですよ!

ただ、今度ばかりは澤田選手の肩をもたせてください。

心配だった計量も両者無事クリアし、いよいよ呪いが解かれる時がやってきました!

新時代を作るって、澤田選手流石にここまでの流れ、空気を読んだツイートですね。

両者の熱いファイトに期待しています。

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