こんにちはtorajiroです。
2022年6月は日本ボクシング、キックボクシングにおける史上最大規模のビッグマッチが開催されます。
6月19日(日) 那須川天心VS武尊の国内最強キックボクサー対決
6月7日(火) 井上尚弥VSノニト・ドネアの世界バンタム級3団体統一戦
ボクシングとキックボクシングのそれぞれにおける重要な一戦の価値を、会場・チケット価格・売り上げにて比較してみました。
那須川天心VS武尊戦の試合会場・チケット価格・売り上げ状況
那須川天心選手と武尊選手の一戦が行われる会場は東京ドーム。収容人数は55,000人。
でもってチケット価格は超強気な設定で以下。
VVIP 1列席 3,000,000円 <特典付>
VVIP 2列席 2,000,000円 <特典付>
VVIP 3列席 1,000,000円 <特典付>
VIP席 300,000円 <特典付>
SRS席 100,000円
RS席 50,000円
SS席 30,000円
S席 25,000円
A席 15,000円
このご時世こんな高いチケットを買う人がトータルで最大55,000人もいるわけなかろうと思いきや、チケットは即日完売。
5月20日に追加販売したチケットも即完売。
東京ドームの2Fスタンド席なんて試合している様子ろくに見えないと思うけど、それでも15,000円で売れてしまう程にこの試合は国内においては非常に大きなウエイトを占める一戦となっています。
キックの興行では今後10〜15年はこれと同じ規模の試合が実現することはないでしょうね。
井上尚弥VSノニト・ドネア戦の会場・チケット価格・売り上げ状況
対する井上尚弥VSノニト・ドネアの2戦目が行われる会場は埼玉スーパーアリーナ。大きな会場ですが、座席数は東京ドームより減って37,000人。
チケット価格はこちらも強気の以下。
SRS 220,000円
RS 110,000円
指定A 77,000円
指定B 55,000円
指定C 33,000円
指定D 22,000円
指定E 11,000円
こちらもチケットは高いですが、指定のA〜Dのチケットは試合約十日前の時点で売れ残っています。
何年も対戦話が浮上しては流れてきた天心・武尊戦程の話題性もありませんし、いくらドネアが日本のボクシングファンに人気でも、世間一般的には無名ですからね。
観戦チケットが売れ残っているのは妥当だと思いますし、当初からある程度の売れ残りが出ることを想定した価格設定であろうと推察します。
チケット販売では天心・武尊が圧勝も、、
こうして比較すると国内でのチケットの販売面においては天心・武尊戦が圧勝していますが、世界展開力という面では井上VSドネア戦が圧勝でしょう。
那須川天心選手も武尊選手も、日本国内ではスーパースターですが、一歩海外に出れば無名選手です。
K-1、RIZINはボクシングのような万国共通のスポーツではなく、国内にかなり特化した団体のため、海外でマネタイズするルートがありません。
一方の井上尚弥選手とノニト・ドネア選手はそれぞれが国外で試合をしても集客する能力があります。
例えばボクシングの村田諒太VSゲンナジー・ゴロフキン戦では、ゴロフキン選手のファイトマネーは20億とも言われていましたが、そんな高額なお金は国内に市場が限定された団体の試合ではまず払えないでしょう。
今後も人口減少で日本国内のパイはどんどん減っていく一方です。
例えば日本でYouTuberの第一人者といえばヒカキンさんでチャンネル登録者は1,060万人です。
このヒカキンさんのチャンネル登録者数をものすごい勢いで追い抜いて、現在1,500万人以上のチャンネル登録者を誇るYouTuberのじゅんやさんという方がいます。
じゅんやさんの動画は全てがショートで言葉を必要とせず、動画の説明文書も常に短文の英語。
この方法で海外のチャンネル登録者を獲得することに成功し、あっという間にヒカキンさんのチャンネル登録者を追い抜いていきました。
昨年の9月に以下の記事を書いたときはまだヒカキンさんがトップを走っていましたが、数ヶ月でこんなにも差が開くなんてね、、
▶︎ヒカキンに続く1000万突破者は!?はじめしゃちょーをJunya.じゅんやが捉えた。
同じ手法で現在sagawaさんという方もチャンネル登録者を急激に増やしており、こちらも現在チャンネル登録者が約850万人。
▶︎じゅんやのパクリ?ブレイク寸前YouTuberのSagawa /さがわって誰?
どのジャンルにおいても海外を意識しないと厳しい時代が到来してきております。
K-1やRIZINも海外のファンを開拓していくような仕組みを積極的に取り入れていかないと将来性という面では危うくなってきます。
が、海外の有名選手を呼ぶとまたファイトマネーがかかりますからね。国際的に見ると物価の安い日本水準のマネーで来てくれる選手となると自ずと限られてくるでしょう。
まとめ
国内でのチケット販売という面では那須川天心選手VS武尊選手の試合が行われるTHE MATCHの圧勝ですが、海外展開力では井上尚弥選手VSノニト・ドネア選手が圧勝しています。
この試合を最後に那須川天心選手はボクシングに転向予定です。
K-1からボクシングに転向した武居選手も世界に羽ばたく時期が近づいてきました。
木村"フィリップ"ミノル選手もボクシングへの転向を表明しました(その後は動きがないですけど)。
今後もK-1やRIZINが世界展開出来ないようであればキックのスター選手が国内市場に限界を感じ、世界展開を求めてボクシングに転向してくる流れは続いていくでしょう。
ボクシングファンとしては嬉しい事ですし、逆にそこからキックにも関心を持ってK-1やRIZINを観るようになるファンも出てくるかもしれません。
自分も最近再びK-1やRIZINの試合を観るようになってきましたしね。
THE MATCHに関してはABEMAのペイパービューで視聴予定です。
視聴チケットは5,500円とかなり高額ですが、ABEMAプレミアムに入っていれば20%OFFの4,400円で視聴可能です(それでも高いですけど)。
ABEMAプレミアムは月々960円ですが、最初の14日間は無料なので、THE MATCH開催前にプレミアムを試し、イマイチだったら退会という方法をお勧めします。
僕は最初はお試しで抜けるつもりでしたが、ABEMAの格闘中継のレベルの高さに感動し、そのままプレミアム会員を継続しています。
最近はボクシング中継の機会も増えてきましたし、ABEMAさんにはめちゃくちゃ期待をしております。