こんにちはtorajiroです。
井上尚弥選手とノニト・ドネア選手の世界バンタム級3団体統一戦の試合予想と観戦記です。
今回は元ボクサー仲間と集まってスポーツバー観戦。凄い盛り上がりでした。
WBO-AP・日本Sバンタム級統一戦 井上拓真(大橋)VS古橋岳也(川崎新田)
試合予想
益田健太郎、栗原慶太、和氣慎吾と、日本のチャンピオン達を次々破り、国内では無双の強さを誇る井上拓真選手に古橋選手が挑みます。
古橋選手と言えば2008年に東日本新人王決勝で片桐選手との同門対決が注目されましたが、あれからずっと第一線で活躍してきた選手です。
特にここ5年は負けなし。34歳にして更に強くなっている印象があります。
井上拓真選手は和氣選手、栗原選手に対しては身長差をものともせず、出入りのボクシングで完封に近い勝利を挙げました。
益田選手との試合は少し古いですが、ポイントを奪われる場面もややありつつも冷静なボクシングでポイントアウト。
どんなボクサーにも冷静に対応できる井上拓真選手が出入りを駆使して古橋選手をポイントアウトする可能性が高いですが、古橋選手の武器は回転力のある豊富な手数とフットワーク。
琢磨選手の足に追いつき、回転力ある連打で古橋選手が乱戦に巻き込めば番狂わせもあり得ますが、順当に行けば井上拓真選手の偏差から中差での判定勝利を予想します。接戦になるとは思っています。
試合結果
拓真選手のフルマーク。
古橋選手は序盤から持ち味を出そうと積極的に手を出すも、その殆どがブロックとボディーワークで拓真選手にかわされる。
拓真選手はくっついては左右のアッパー。
間が空いたら的確なジャブとやりたい放題。
古橋選手相手にここまで出来るとは全く予想出来ませんでした。
相変わらず打ち抜くパンチは出ないですが、そこは別に良いのかなって思う程に素晴らしいボクシングでした。
尚弥選手が返上するバンタム級のいずれかのベルトを決定戦で争うシナリオになりそうですね。
それがあるから尚弥選手も長くバンタム級で統一戦の実現を待つ事はないでしょう。
日本Sライト級タイトルマッチ 平岡アンディ(大橋)VS赤岩俊(マナベ)
試合予想
盤石王者に長身ハードパンチャーの赤岩選手が挑む一戦。
両者に共通する過去の対戦相手と言えば佐々木尽選手ですが、佐々木尽選手は赤岩選手を45秒でKOしています。
すぐ終わるし面白い試合なので以下の試合動画をご覧ください。
佐々木尽選手が調子乗りまくってますね。。ほんとこの選手は面白い、、
赤岩選手はリーチとパンチはあるけれど、スピードがない。
アンディ選手が序盤から赤岩選手を翻弄して5ラウンド以内に試合が終わると予想します。
試合結果
実力差は明らかでしたが思った以上に赤岩選手頑張りました。
5R以内のKO予想でしたが6Rまで粘りました。
ガードも固く、スイッチしたり、アンディ選手を攻略しようという努力が垣間見えました。
アンディ選手は試合を盛り上げようとノーガードや、パンチを貰った後にダンスしたり、飽きさせない努力をしていました。
日本人ファン的にはあまり好まれないパフォーマンスだったかもしれませんが、海外ではどう映ったのでしょう。
国内で戦うなら三迫ジムの藤田炎村選手との試合を観てみたいです。
3団体バンタム級統一戦 井上尚弥(大橋)VSノニト・ドネア(フィリピン)
試合予想
前回の試合は井上尚弥選手がピンチになる場面もありましたが、総合力には差があると感じました。
前戦は序盤の眼底骨折がなければもっとワンサイドで井上選手が勝っていたとは思いますが、ドネア選手は井上戦を経ての2戦で体がバンタム級にアジャストしてきたのか、前に出ながら瞬間瞬間の動きにキレを感じます。
井上尚弥選手との初戦でも序盤からパンチも良く見えていましたし、今回のドネア選手はかなり危険と見ています。一度折れた眼底は折れやすくなっていますし、不安要素はかなりあります。
一方の井上尚弥陣営も再戦に向けてしっかりと作戦を練ってくるでしょう。井上選手には作戦遂行能力がありますし冷静なので、再戦には強いタイプのはずです。
ジリジリ前に出てくるであろうドネア選手に対して井上選手が迎え撃つのか足を使うのか、どっちで行くのでしょうね??
外れる可能性の高い予想ですが、前に出る展開になると強いドネア選手に対し、井上選手も前に出て、ドネア選手を下がらせるようなボクシングをして中盤にKO勝利。
そう予想してみます。
試合結果
展開が全く予想出来なかったこの一戦。
序盤、ドネア選手のフットワークが非常に良く、「今日のドネアは強いぞ」とスポーツバー内もどよめいていました。
息の抜けない展開の中、お互いのジャブやフックが浅くヒットする度にヒヤヒヤしました。
そんなラウンド終盤に尚弥選手の右ストレートが良いタイミングでヒット。
ドネア選手が打ちに行こうとするタイミングに一歩早くジャストミートした右でドネア選手がダウン。
もうワンテンポ遅くあの右がヒットしていたらドネア選手も立ち上がれなかったと思います。
この一発で流れは一気に尚弥選手へ。
スポーツバー内も嵐のような声援に。
このラウンドはゴングに救われたドネア選手。
2R目に入り、ドネア選手の足は意外と動いているように見えましたが、やはりダメージはかなり残っており、尚弥選手がパンチをまとめて左フックでぐらつかせ、追撃の左フックで試合を終わらせました。
ダメージのある相手に顔面一辺倒にならずエゲツない左ボディーを突き刺す尚弥選手凄すぎました。
まとめ
メインの井上尚弥選手が素晴らしい試合をした事で大成功となった今回の興行ですが、Amazonプライム皆さんどう思われました?
合間のCMも結構あったし、メインの開始時間までの待ち時間は長かったし、予備カードは流されないし、演出も布袋さん必要かな?とか、入場時のカメラ遠くない?とか正直演出的には個人的には微妙でした。
今後に向けて、演出的には課題の残る興行だったのではないかと個人的には感じました。