こんにちはtorajiroです。
先日のノニト・ドネア選手との3団体王座統一戦での圧巻のKO勝利で2022年の日本プロボクシング最優秀選手賞(MVP)も井上尚弥選手で確定でしょう。
1949年から始まる日本プロボクシングの最優秀選手賞(MVP)ですが、井上尚弥選手の活躍で最多受賞数ランキングにも変動が生じそうです。せっかくの機会なので白井義男さんから続くMVPの歴史を振り返ってみました。
日本ボクシング最優秀選手賞の最多受賞者は?
これまでのMVPの受賞数最多は5度。
1949〜1953年に5年連続で白井義男氏。
1976〜1980年に5年連続で具志堅用高氏。
この両者に井上尚弥選手は2021年度に肩を並べました。
2014年と2018〜2021年にMVPを受賞し、現在の受賞回数は5度。
2022年もノニト・ドネア選手との1戦で受賞は確実視されています。
順当に行けばこれで受賞回数は6度となり、これまでの最多受賞数を超えることになります。
これまでの受賞回数ランキング、気になるあの選手の受賞回数は?
それではここで過去の名選手の受賞回数を上述の3名を除いて見ていきましょう。
受賞回数順に見ていきますと以下の結果となりました。
ファイティング原田 | 4度 |
渡辺二郎 | 4度 |
長谷川穂積 | 4度 |
徳山昌守 | 3度 |
当然のことながら長く世界王者の地位にあった選手が選ばれておりますが、12度防衛の山中慎介選手は2度の受賞、11度防衛した内山高志選手は1度の受賞という意外な結果となっております。
両者が世界チャンピオンだった時代には井岡一翔選手もいましたし、西岡利晃選手もいて、更に井上尚弥選手も台頭してくるという世界チャンピオンの黄金期だったため、長く防衛し続けても受賞回数は伸びませんでした。
特に内山選手は階級的に中々ビッグネームとの試合が決まらず、ご本人ももどかしい気持ちはあったでしょう。
ちなみに3階級制覇し、黄金のバンタムのベルトを8度も防衛した亀田興毅選手は一度もMVPには選ばれていません。
対戦相手を選び過ぎてしまった結果なのかなと思います。本人も本音はもっと強い選手と試合して自分を試したかったでしょうが、長男として稼がないと行けない立場だったので致し方なしでしょう。
プロは稼いでナンボですからね。
井上尚弥選手はどこまで記録を伸ばすのか?
今後井上尚弥選手がMVPの受賞回数をどこまで伸ばすのでしょう。
2023年はおそらく階級を上げてスーパーバンタム級の王座に挑戦しているでしょうが、試合内容によっては井上尚弥選手ではなく、未来のスーパーチャンプ中谷潤人選手がMVPを受賞する可能性もあるでしょう。
井上尚弥選手が階級を上げてこれまでのようなインパクトのある勝ち方が出来なくなった場合は、MVPを中谷選手と分け合うような形になっていくかもしれません。
仮にそうなったとしても今後複数回はMVPを受賞するでしょうから、最低でも計8度ぐらいの受賞回数にはなるのではないでしょうか。
まとめ
日本のボクシング史は井上尚弥選手の出現によって新たな歴史を歩み始めています。
戦前の拳聖ピストン堀口氏、戦後初の世界チャンピオン白井義男氏、黄金のバンタムジョフレを破った2階級チャンプファイティング原田氏、こうした戦前戦後のレジェンド達に肩を並べ、追い越し、井上尚弥選手は新しい日本ボクシングの歴史をリアルタイムで更新し続けています。
こんな唯一無二の選手と時代を共に出来ている事にボクシングファンとして幸せを感じております。
PFPのトップにも選出された井上尚弥選手が、国内の枠を飛び越えてマニー・パッキャオ氏のような世界のスーパースターとなる日が遠からずやってくる事に期待しております。