2022 新人王

2022新人王ミドル級は注目選手揃い。帝拳VS元K-1に決勝は亀田の刺客?

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

こんにちはtorajiroです。

2022年の新人王トーナメントは将来有望な選手、面白い選手が多数エントリーしており、複数階級で全日本決勝の行方が楽しみです。

その中から今回は珍しくタレント豊富なミドル級の楽しみな選手と対戦カードを紹介します。

赤井英和さんの息子英五郎選手が元K-1左右田泰臣選手と対戦

9月27日(火)に行われる2022年新人王トーナメント東日本ミドル級の準決勝。

この試合では、浪速のロッキーこと赤井英和さんの息子赤井英五郎選手と、K-1で活躍した左右田泰臣選手が拳を交えます。

日本を代表するボクサーの息子でかつ、アマチュア経験を経て帝拳という日本を代表するジムに所属する選手と、K-1から乗り込んできた選手の一戦。

他の格闘技とは一戦を画す事を明確に示したJBC・日本ボクシング協会にとってもこの一戦は威信に関わる一戦となるでしょう。

JBC・日本ボクシング協会が単なるショービジネスと卑下するK-1からの刺客との代理戦争?

果たして勝者はどちらになるか。

個人的な予想では総合力は左右田選手がやや有利。

英五郎選手は攻撃力はあるけれどディフェンスに難あり。

赤井英五郎選手のプロボクサー戦績

赤井英五郎選手のプロでの現在の戦績は1勝1敗。

アマチュアで14戦8勝の戦績を残してプロに転向しましたが、デビュー戦は八王子中屋ジムの岡村弥徳選手に一方的な展開で1RKO負け。

良いところなく敗れてしまいました。

2戦目は見た目からして超マッチョのマッチョパパ一基選手との一戦。

こうして写真が並ぶと1人筋肉美がハンパない。

マッチョパパの凄い筋肉に惚れ惚れしましたが、試合は英五郎選手が冷静に相手を見て見事な右アッパーでワンパンチKO。

ディフェンスの甘さ、手数の少なさ、パンチの繋ぎには課題は残りますが、攻撃力はとても魅力的な英五郎選手です。

英五郎選手と言えば、父赤井英和さんのドキュメンタリー映画が9月9日(金)に公開予定。

映画「AKAI」公式サイトへ

なんとこの映画の監督は赤井英和さんの息子英五郎選手。

今も昔も色んな肩書きのプロボクサーがいますが映画監督は聞いたことがない。

現役時代の赤井英和さんをリアルタイムでは知りませんが赤井英和さんの入場シーンのカリスマオーラは映像で見ても鳥肌ものです。

あんなオーラをまとう選手中々いません。

カリスマな父を持ったプレッシャーは大変なものでしょうが、英五郎選手もキリッとしたイケメンで結果を出せば一気に注目される選手になると思います。

▶︎現役イケメンボクサー10選!!女性ウケ、モテそうな選手は誰だ!?

左右田泰臣選手のプロボクサー戦績

英五郎選手に対する左右田選手はプロテスト受験ギリギリの34歳でK-1からプロボクサーに転向。

K-1時代にはゲーオ選手、久保優太選手、山崎秀晃選手、木村"フィリップ"ミノル選手といったそうそうたる面子と拳を交えてきました。

プロボクサーとして迎えたデビュー戦は序盤にダウンを喫する苦しい展開の中からの逆転KOでした。

出典:ボクシングモバイルより

体の動きにキレは感じませんでしたが、どっしりと冷静に戦うスタイルです。

ダウンを取られながらも強引に挽回しようとすることもなく、冷静に相手の隙をついていく冷静さにはキックボクシングでのキャリアを感じます。

▶︎キックボクシングから転向したボクサー達の戦績実績一覧
▶︎MVPは宮本しょうぐん ワタナベ&DANGANオール4回戦2022/6/10 観戦記

東の優勝候補は横浜光の時吉樹選手

注目度で言えば赤井英五郎選手や左右田選手に遅れを取っていますが、2022年の東日本新人王トーナメントミドル級の優勝候補は横浜光ジムの時吉樹選手でしょう。

出典:ボクシングモバイルより

プロでの戦績は2戦2勝2KO。アマチュアでも28戦15勝と赤井英五郎選手のアマチュア戦績を大幅に上回っております。

長身でスピードもあり、ジャブからインサイドに右ストレートを打ち込むスタイリッシュなボクシングは他の選手から頭一つ抜け出しています。

知名度の高い選手を実力でねじ伏せて一躍注目選手に躍り出るでしょうか!?

全日本決勝には亀田の刺客が上がってくるか?

続いて西のミドル級注目選手ですが、西日本で一番の注目株はKWORLD3のアディオスこと佐々木る玖選手

本来Sライト級の選手のはずなのですが、新人王トーナメントにはミドル級でエントリーし、初戦はハンマーゴリラ選手に2RTKOで勝利しました。

出典:BOXING RAISEより

佐々木選手が全日本の決勝にコマを進め、東から赤井英五郎選手が上がって来れば、老舗の帝拳VS亀田興毅会長率いるKWORLD3(3150ファイト)となり、面白い図式の対戦カードが実現します。

左右田選手が勝ち上がっても面白いですし、順当に時吉選手が勝ち上がった場合には、佐々木選手はかなりの苦戦を強いられる事となるでしょう。

佐々木選手のあの顎は打たれ弱いタイプだと思うので、耐久力の面でミドルでやれるのかどうか、そこが一番の懸念材料です。

>>3150ファイトクラブメンバー試合結果まとめと注目の選手

まとめ

まだまだコロナ禍、加えて新人王トーナメントは途中棄権がかなり多いので、果たして誰が決勝にコマを進めるでしょうか。

2022年新人王ミドル級の東日本の注目選手は赤井英五郎選手、左右田泰臣選手ですが、優勝候補という視点で見ると時吉樹選手が有力でしょう。

東から誰が決勝に進んでも、西から佐々木る玖選手が上がってくるのなら全日本は大注目の一戦になると思います。

ただ、佐々木選手も本来の階級はSライト、ウエルター辺りでミドルではやや力負けしている印象があるので決勝まで上がって来れない可能性も十分にあります。

厳しい戦いになるとは思いますが、しっかり全日本まで勝ち上がり、東の注目選手と好試合を演じてもらい、ボクシングを盛り上げて欲しいと願っています。

誰が優勝するか?仮に賭けるのであれば時吉樹選手の優勝を予想しますが、ここから決勝までの激戦を楽しみにしております。

追記:西日本新人王決勝観戦記

亀田の刺客として西日本の主役と位置づけていたKWORLD3ジムの佐々木る玖選手は、尼崎亀谷ジムの大島光容選手相手に引き分け敗者扱いで優勝を逃しました。

1R目に大島選手のパワーパンチで早速バランスを崩す厳しい立ち上がり。

2R,3R目は手数では上回りましたが、有効打はそれほどなく、大島選手の方が1発のパンチの威力があったので特に3R目はどちらにポイントが振り分けられたか微妙なラウンドでした。

4R目は佐々木選手スタートダッシュは良かったもののその後疲れて被弾を許していたのでポイントは大島選手だったかな。

大島選手が明確に取ったと思われるラウンドが2つ。微妙なラウンドが2つ。勝者扱いは納得の判定でした。

おそらく会場で観戦していたらオンライン視聴よりも一発一発のパンチの差を感じたと思うので、もっと差が開いたと感じた試合だったのではないでしょうか。

佐々木選手はデビュー戦も勢いよく攻めて後半失速するパターンでしたが、スタミナを強化するかペース配分を考えるか、勝率を上げるためには何かを変える必要がありそうですが、今みたいなガンガン行くスタイルも魅力的ではあります。

もう少し相手の動きを見て有効打を増やす意識は必要かも知れません。

ミドル級では体格差を感じましたが、今回はトーナメントということもあってミドル級を選んだのでしょうから、今後どの階級で戦っていくかは要検討でしょうね。

追記:東日本新人王準決勝観戦記(9/26,9/27)

9月26日(月)は時吉選手が鈴木輝選手に何もさせず1RTKO。

1R開始から時吉選手の手数が止まらず、鈴木選手は脱出の糸口が掴めぬままにレフェリーストップ。

時吉選手は連打の中でも決して頭が突っ込んだり強引になり過ぎる事はなく、危なげなく決勝に駒を進めました。

長身から打ち下ろすパンチには威力があり、フットワークもあり技術もあり、そして若い。

層の薄いミドル級に若くて良い選手が出て来ました。

9月27日(火)は超注目の一戦。

赤井英和さんの息子で映画「AKAI」の監督でもある赤井英五郎選手と、K-1からボクシングに乗り込んできた左右田選手の一戦。

1R目は赤井選手のパワフルなパンチに目が行きましたが、最初から最後までインサイドにコンパクトなパンチを当てていたのは左右田選手。

赤井選手のパワフルに叩きつけるパンチを取るか、左右田選手の的確なパンチを取るかでポイントが割れそうな試合でしたが、ジャッジ2者は左右田選手の的確性を支持。

自分の採点も39対37で左右田選手でしたが、赤井選手の勝ち、もしくはドローでも不思議ではないと思っていました。

会場は大興奮の4Rで、新人王トーナメントの熱を肌で感じる試合でした。

決勝は時吉選手の方が能力は高そうですが、左右田選手は試合巧者なので戦い方は慎重になった方が良いでしょうね。

追記:東日本新人王決勝観戦記

優勝候補の時吉樹選手と元K-1ファイター左右田泰臣選手による決勝戦。

試合は時吉選手が遠い間合いでジャブからワンツーで攻めて、左右田選手がボディから上にパンチを当てていく展開。1R終盤には時吉選手がワンツーで左右田選手の動きを止める。

2Rには左右田選手が間合いを詰めるところに時吉選手は右アッパーを当てる。

3Rは時吉選手が足を使い、左右田選手が前に出る。ポイントは割れたかもしれない。

4Rは最後接近戦の打ち合いに。互角の展開ではあるもこうなると左右田選手のペースに見える面も。

個人的な採点は39対37で時吉選手でしたが、判定はドロー。

優勢点で時吉選手が決勝に進出。

左右田選手は想像以上に曲者でした。

追記:西軍代表決定戦結果

西日本を制した大島光容選手が西軍代表決定戦で西部の優勝者、端山征一郎選手相手に4RTKO勝利で勝ち上がりました。

大島選手は一発はあるけれど手数は少ないので、東日本を制した時吉選手にワンサイドで敗れてしまう可能性もあります。

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