井上尚弥 選手紹介

井上尚弥に続く次世代を担うネクストモンスター5選

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torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

日本の枠を飛び越えて一時世界のPFP(パウンドフォーパウンド)1位にまで昇り詰めた井上尚弥選手。

全階級を通した1位に日本人ボクサーが選ばれる未来なんて誰が予想していたでしょう。

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井上尚弥選手は間違いなく日本ボクシング界の最高傑作!

しかし国内にはまだまだ井上尚弥選手に続く未来のモンスター達が控えています。

井上尚弥選手に続くネクストモンスターは誰だ!?

この問いに答えるべく現役のプロボクサーに加え、アマチュア選手も含めて井上尚弥選手のようなワールドワイドな選手になりそうな逸材を5名選出させていただきました。

選出基準

初めに5名を選んだ選出基準です。

ネクストモンスター選出基準

  1. 井上尚弥選手といえばガッツリ腰が入った動きから繰り出されるパンチ。
  2. ディフェンス能力も高くスピードもあってバランスも良く、全てにおいて穴のないオールマイティな強さ。
  3. 特定の能力に特化した選手ではない。
  4. まだ若いこれからの選手。

以上の4点を意識して選出してみました。

既にモンスターな中谷潤人選手は対象外としております。

ミニマム級の新たな歴史を作る重岡銀次朗

まず1人目はミニマム級で2023年4月16日にミニマム級の暫定王者となった重岡銀次朗選手

暫定王座のベルトを手にしましたが、彼がこれから築き上げて行くであろう記録を考えるとまだまだこれから。

アマチュアの公式記録は57戦56勝1敗。

この1敗は兄の優大選手との兄弟対決を避ける為にタオルを投じた事による1敗

ゆえに実質無敗。

銀次朗選手は2023年10月7日(土)の3150FIGHT vol.7で因縁?のダニエル バラダレス選手との再戦を圧倒的内容で勝利してIBFミニマム級王座を統一。

穴のないボクシングで圧倒的な強さで勝ち上がってきました。

KO率の高さもミニマム級では相当な魅力。

軽量級はスピードと技術の見応えはあるけれどKO率が低い点が難点。

その軽量級の難点をクリアしている重岡銀次朗選手の試合は見応え十分。

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強いて課題を挙げるとしたら井上尚弥選手と同様に強すぎてピンチになる場面がないところでしょうか。

ちなみに兄の優大選手もプロ無敗で銀次朗選手と同日に暫定王者となり、更に同日に王座を統一しました。

実力的には甲乙つけ難いですが、優大選手はややオフェンス特化型。

ボクシングスタイル的にはネクストモンスターからは少し外れます。

優大選手のボクシングはガード低めで好戦的なので、銀次朗選手より優大選手の方が試合は盛り上がるかもしれません。

!!重岡銀次朗選手は2度目の防衛戦でペドロ・タドゥラン選手にまさかの敗北!!

2R目に眼窩底骨折をしてしまい9RTKO負け。

人生初の敗北を経験することとなりましたが、眼窩底骨折は折れた場所によっては地獄の痛み+前が見えない状況になります。

試合中の様子から折れた場所も悪かったはず。

ここから再び這い上がり今度こそ防衛記録を積み重ねて欲しいと願っています。

井上尚弥2世と言われた堤駿斗

アマチュアで高校6冠、高校生で全日本選手権を制し、プロ転向前からネクストモンスターと期待されていた堤駿斗選手も2022年に遂にプロへ。

デビュー戦が東洋太平洋ランカーとの8回戦という異例なデビューも、ほぼフルマークの内容で実力を存分に証明しました。

デビュー2戦目は武居選手に敗れた前東洋太平洋Sバンタム級チャンピオンのペテ・アポリナル選手。

デビュー2戦目で前東洋太平洋チャンピオンはかなりの強敵

でしたが全く寄せ付けず。

堤選手は豪快に倒すタイプではありませんが、オールマイティになんでも出来る選手です。

この堤選手のレベルの高さを知る上では以下のアマチュア時代のスパーリング動画がお勧め↓

アマチュアで世界選手権を制した坪井智也選手とのハイレベルな技術戦は必見です。

技術レベルが高すぎて何やっているんだかもう良くわかりません(笑)。

プロ3戦目は強打の持ち主ジョー・サンティシマ選手を相手にOPBFのタイトル戦。

2023年5月31日(水)Life Time Boxing 14で開催されたこの1 戦で堤選手はサンティシマ選手をフルマークに近い内容で完封。

全く同じ軌道から上中下と打ち分けるジャブにリターンのボディは素晴らしかった。

技術レベルが非常に高く、ネクストモンスターではなく、ネクスト井岡一翔の方が適切だったのではないかと言う気持ちになってきました。

そして迎えたプロ4戦目で世界ランカーを圧倒して3RTKO勝利!!

遂に生まれたKO勝利でしたが、明らかに攻撃力がアップしていてめちゃくちゃ強かった。

しかしその後、堤選手は5戦目で元世界王者のアンセルモ・モレノ選手との一戦でまさかの体重超過。

試合は決行されて堤選手が3R KOにて勝利しましたが何とも後味の悪い結果に。

ライセンス停止明けの堤選手な2024年12月31日に階級をSフェザーに上げていきなり世界挑戦者決定戦に出場。

今はまだ多くのボクシングファンが複雑な心境でしょう。

最高のパフォーマンスを見せて体重超過の汚点を払拭してもらいましょう。

女子ボクシングに革命を起こす山中菫

続いて女子ボクシング界に革命を起こすであろう選手を紹介。

元WBOミニマム級王者の山中竜也選手の妹、和製ガーボンタ・デービスこと山中菫選手です。

出典:【公式】武士道ボクシング【ヒノモトハジメ】より

是非一度試合映像をご覧いただきたいですが、バランスの良さ、回転力、出口を塞ぐ動き、高いガードと柔らかいダッキングによるディフェンス能力の高さとあらゆる面でハイレベル。

しっかり腰が入り全身が一体となったゴム毬のような動きをします。

>>女子ボクシングの魅力満載5大タイトルマッチ観戦記 

戦績は8戦8勝3KOとKO率自体は高くはないですが、キャリアを重ねるに連れてKOが増えています。

そもそも女子ボクシングは1Rが2分なので早々倒せるものではないです。

山中菫選手は8戦目でIBFのアトム級王座を獲得して世界王者に。

2024年11月24日(日)に初防衛戦をドイツで行う予定でしたが対戦相手の棄権により試合は中止、、

次戦はナント4団体統一戦になる様子。

松田恵里選手を下し3団体統一王者となったドイツのティナ・ルプレヒト選手相手に4団体統一戦。

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大チャンスだけどまだちょっと早いか??

体がもう少し仕上がってからが良かったですが、こうなった以上はファイティング原田さんのようなゴム毬ボクシングで圧倒して欲しい。

佐倉といえば長嶋茂雄から片岡雷斗へ

次に紹介するのはまだ高校生のアマチュアボクサー習志野高校の片岡雷斗選手(紹介時点では高校1年生でした)。

ジュニア時代から活躍して2022年に高校1年生でインターハイを制覇したミライモンスターです。

高校1年生なんてまだ体も成長過程でこの時期の1年はかなりの差を生みますが、1年生にしてその頂点に君臨してしまいました。

過去にも高校1年生でインターハイを制した選手はいますが、注目するのはその完成度の高さとスピード。

前後の出入りのスピードが稲妻のように早い。

特にバックステップの速さが目を惹きます。

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プロになったら雷斗の名前にちなんで「サンダーボルト」なんて称されるのではなかろうか。

これから体が出来てきたら更なるフェーズに進化して行くでしょう。

2023年のインターハイはアマボク界注目の中山三兄弟最終兵器の中山聖也選手に決勝で敗北。

この中山聖也選手もまた素晴らしい選手ですが、長い手足を活かした技巧派なのでネクストモンスターという視点では少し外れます。

  • 続く2023年の鹿児島国体は再び優勝。
  • 2024年3月の全国選抜も優勝。
  • 2024年8月のインターハイも優勝。

学年が上がるにつれて出入りの鋭さは健在で更に一回りサイズアップしてフィジカルも強くなり、パンチもプロ向きの効かせるタイプに進化しています。

プロ向きだなぁと将来も楽しみな成長具合です。

片岡雷斗選手は千葉県佐倉市出身。

佐倉市といえばミスター長嶋茂雄氏。

今後ボクシング以外の道に進む可能性も十分考えられる年齢ですし、それもありだと思いますが、

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続けていけば佐倉といえば長嶋茂雄と片岡雷斗!!

と言われるような存在になり得る選手です。

弟の片岡叶夢選手も鹿児島国体で優勝しており、片岡兄弟の今後の躍進は要チェックです。

本物の怪物くん藤木勇我

最後に紹介するのはモンスターを凌ぐかもしれない本物の怪物くん藤木勇我選手。

中学生時点で一部ボクシングファンの間でやばい中学生がいると噂になっていた存在。

以下の記事と記事中に貼られている動画を見ればその凄さは一目瞭然ですのでまずはご一読ください↓

>>プロ顔負けのボディ打ち 中学生で怪物くんと呼ばれる藤木勇我とは (木村悠「チャンピオンの視点」) 

記事中の動画を見ていただければその凄さはお分かりいただけるかと思いますが、ケツの入り具合が完璧で理想的な体の使い方をしています。

もう少し体が仕上がって来ればとかそういう次元ではなく、中学生の時点でプロのレベルを凌駕しています。

高校生になった藤木勇我選手は鹿児島国体に出場してKO/RSCを連発して圧倒的な実力で優勝。

こちらの試合動画のKOシーンは将来藤木勇我選手がプロになった時には何度も流れる映像になるでしょう。

敗れた選手が弱かったなんて事は決してありません。

そもそも国体は選ばれた猛者した上がれない舞台ですから。

続く全国選抜も圧倒的な強さで優勝。

準決勝で対戦した堀江輝斗選手はサウスポーでパワーもあり、完成度の高い選手(帝拳にいそう)ですが、この堀江選手にも見事勝利。

高校1年生にしてもう相手がいない状況に。

高校2年生になってもインターハイを順調に制して圧倒的強さをキープし続けています。

2024年のU19世界選手権でも優勝した藤木勇我選手。

藤木選手は3150FIGHTの興行に行くと毎回見かけます。

近い将来KWORLD3ジム所属で3150LUSHBOMUのリングに上がるかもしれません!!

楽しみに待ちましょう。

まとめ

以上、プロからアマチュアまで次世代の井上尚弥選手となり得る選手を5名紹介しました。

それぞれこの先どんな歴史を作り上げていくか、近い将来からもうちょっと先の将来が楽しみでならない選手達の未来を予想してみるとこんな感じ↓

ミライモンスター達の未来予想

  • 重岡銀次朗選手はミニマム級4団体統一に13回の防衛記録超え
  • ネクストモンスター堤駿斗選手は日本人に取って壁であるフェザー級以上の階級でチャンピオンに
  • 山中菫選手は無敗の世界チャンピオンとして女子ボクシング界に革命をもたらす
  • 片岡雷斗選手は10年後に長嶋茂雄氏のような佐倉市を代表するアスリートへ
  • 怪物くん藤木勇我選手は中量級世界を獲りPFPの上位に

あくまでこちらの勝手な期待でそもそもまだアマチュアの2選手はプロにならない道も全然アリだとは思いますが、こうして将来に期待せずにはいられない若い選手達が次々に出てくるのは有り難いことです。

会場での試合観戦はチケット代が年々高くなっており、この先海外での試合開催ももっと増えてくるでしょう。

金銭的、物理的に会場観戦のハードルは高くなっていますが、その分配信サービスは充実。

僕は自宅観戦を最大限に楽しむためにアラジンという天井照明型のプロジェクターを使って壁一面の超大画面でボクシング観戦をする事を楽しみとしています。

アラジンは多くの配信サービスにも対応しているので殆どの配信サービスが視聴可能。

会場観戦が難しくなっても大画面を利用して観戦を最大限楽しみたいところです。

将来が楽しみな5選手の試合を自宅で大画面で、格闘好きの友人を呼んで、気軽なスタイルでワイワイやりながら観戦出来たら最高です。

たまのご褒美で会場観戦しつつ。

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