こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。
縁あってアマチュアボクシングイベントの「おやじファイト」と元日本ライト級チャンピオンの土屋修平氏が運営するボクシングイベント「だれバト」を観戦する機会がありました。
アマチュア形式のボクシング大会では「おやじファイト」が有名ですが、「だれバト」もまた一味違う近未来感と昭和な香りを感じる新鮮なイベントでした。
1週間に2つのアマチュアボクシングイベントを観戦する機会に恵まれたのでこの両者を比較しつつ、特徴や魅力を紹介してみようと思います。
それぞれの特徴
- 「おやじファイト」は洗練されて格式高い感じ。
- 「だれバト」はエンタメと融合した新しい世界観。
どちらも事前の期待値を上回るイベントでした。
おやじファイトは格式高いガチファイト!
初めて観戦した「おやじファイト」に抱いた感想はこんな感じ↓
- すげ〜リングが公式サイズ!!
- お客さんめちゃくちゃ入ってる。
- 出場選手のレベルは結構高い。
- 思ったよりダウン取らないのね。
- ベルトも立派で結構ガチ!
まず何より公式サイズの広くて立派なリングに足が震えました。
自分がリングに上がる姿を想像してゾッとしました(実際は観に来ただけ)。
試合をしている選手のレベルも高く、しっかり練習して来ている事が伝わりました。
パンチがクリーンヒットする音を間近で聞くとビビりますね。
「良くこんなことやってたね」と元ボクサーの友人と語り合い、こんな結論に至りました。
自分は絶対にやりたくない!!
悪い意味ではなく、それだけ戦っている選手達の真剣勝負に圧倒されたという話です。
観客はセコンドも合わせて250〜300名は入っていたのでは?
午前と午後で入れ替えもあることを考えると1日で相当な人数が観戦に来ていた事になります。
会場の雰囲気も本格的で、飾られていたベルトも立派でした。
だれバトは音楽と融合した近未来のエンタメファイト
「おやじファイト」を観戦した翌週に観に行った「だれバト」は「おやじファイト」とはまた一味違うテイストのボクシングイベントでした。
「だれバト」を観戦した感想です↓
- お酒も販売していてDJが音楽流しててライブハウスみたい。
- リングは小さめ。
- 試合中も音楽が流れていて近未来っぽい!
- 選手のレベルは様々。
- ストップはおやじファイトよりも早いかな。
- 音楽でパンチ音が中和されて怖さを感じない。
昔からライブハウスに行ってお酒飲んでる時に「ここ(ライブハウス)で殴り合ったら楽しそう」と話してたのですが、まさにその環境がだれバトでした。
選手同士が殴り合っている間もDJが雰囲気に合った音楽を流していて、近未来っぽいアニメの世界に迷い込んだような感じでした。
具体的にはメガロボクスとカウボーイビバップが頭に浮かびました。
「だれバト」の会場はコンパクトですがチケットを購入した人は出入り自由。
会場内は出入りがありながら常時70〜100名はいたでしょうか。
- 「おやじファイト」は席がたくさんあって広い会場での着席観戦。
- 「だれバト」は席は20席くらいで後は立ち見で出入りしながらわちゃわちゃ。
それぞれ観客はたくさんいましたが観戦スタイルは異なってきます。
だれバトのエンタメ性に感じた近未来感と昭和の香り
今回初めて観戦した「だれバト」はとても新鮮なイベントでしたのでもう少し詳しく。
「だれバト」を立ち上げたのは元キックボクサーでボクシングに転向して日本ライト級チャンピオンになった土屋修平氏。
武居選手や那須川天心選手に先駆けてキックから転向して成功を収めた華のある選手でした。
ちょっと前にゆたぼん君のボクシング挑戦に見当外れな理由で腐すアンチを先陣切ってぶった切ったのも土屋氏。
現役時代のファイトスタイル同様に言葉のバトルでも相打ちスタイルからカウンターを合わせていたのが印象的でした(笑)
>>ゆたぼんボクシング反則ハンデ批判をボクサー達が痛快に一蹴
そんな土屋氏が中心となって立ち上げた「だれバト」のコンセプトは、
格闘技とエンタメが融合しただれもが参加できるバトルイベント。
以下だれバト公式サイトに掲載された挨拶文を引用します↓
私たちは「だれもが参加、挑戦できる場所をつくる」
をコンセプトに、格闘技スパーリングイベント
「だれバト」を運営しています。
業界、年齢、性別、所属、は関係なし。
あらゆるハードルをなくし、
だれもが参加できるバトルイベントを目指しています。
「だれバト」は格闘技×エンタメが融合した、
今までにない新しい形のイベントです。
選手をはじめ、観客のみなさまの
ご来場をお待ちしております。
だれバト運営委員会
代表 土屋修平
だれバト公式サイトより
この通りだれもが参加できる事がコンセプトとなっており、実際に観戦すると「自分もやれるんじゃないか!?」
という気持ちにさせてくれるのが「だれバト」です。
「おやじファイト」は絶対無理だと思った自分も「だれバト」は「やれるんじゃないか?」という気持ちになりました。
音楽があって立ち見客が溢れていてお酒もあって、そうしたお祭り要素が「自分もやれそう」という気持ちに繋がっているのかもしれません。
人が密集して出入りするお祭りのような空間はどこか昭和チック。
戦中戦後のボクシングもこんなノリがあったんじゃなかろうか。
音楽と派手な演出が醸し出す近未来感と、狭い空間に観客がごった返した昭和な香り
この二つがミックスされて出来上がった新しさの中にも人肌を感じる空間が「だれバト」の魅力だなと思いました。
だれでも参加可能なバトルなので、プロボクサーを目指すような選手がリングに上がることも出来るし、何ならここで兄弟喧嘩とか、範馬勇次郎と刃牙のような究極の親子喧嘩を繰り広げても良いのかも知れません(笑)。
おやじファイトとだれバトの参加資格・費用比較
「おやじファイト」と「だれバト」2つのイベントの会場雰囲気を紹介したので続いて参加資格や費用といった点を表形式にて比較してみました。
おやじファイト | だれバト | |
参加資格 | 1.30歳以上の健康な男性であること。※なでしこファイトは18歳以上 2.ボクシング経験者かジム練習生であること。(プロ・アマ問わず) 3.日頃の生活習慣や健康状態の管理ができている方。 | 1.健康であること(試合直前に健康診断を行いますが規定に満たない場合は出場できません)。 2.スポーツ安全保険に加入しており(1,850円/年)、保証人、セコンド(経験者)を用意できること。 3.しっかりと準備、練習して試合に挑めること。 |
ボクシング歴 | 練習を継続していることが必須。 | 未経験でも可。 |
費用 | 参加費:30,000円~35,000円 登録費:東京3,000円,地方1,000円※初参加の方のみ 保険費:1,850円(スポーツ安全保険、1年間有効) | 参加費:開催会場によって12,000円〜18,000円(税込) 保険費:各自でスポーツ安全保険(1,850円/年)に加入しておくこと |
グローブ | フライ級からミドル級までは14oz、ライトヘビー級以上は16oz | 〜70kg級は14oz、75kg級〜は16oz |
だれバトも未経験可とはなっていますが、しっかり準備、練習していることが参加資格にはなっています。
全く練習しないでリングに上がるのは基本的にNGですね。
ある程度練習しておかないと2分はつらいかな。
階級については「おやじファイト」と「だれバト」で下表の通り少々異なっておりますのでご注意ください。
階級 | おやじファイト | だれバト |
ミニマム | なし | 45kg |
フライ | 51kg | 50kg |
バンタム | 54kg | 55kg |
Sバンタム | 56kg | なし |
フェザー | 58kg | 60kg |
Sフェザー | 60kg | なし |
ライト | 62kg | 65kg |
Sライト | 64kg | なし |
ウェルター | 67kg | 70kg |
Sウェルター | 70kg | なし |
ミドル | 73kg | 75kg |
Sミドル | 76kg | なし |
ライトヘビー | 80kg | 80kg |
ヘビー | なし | 80kg超 |
「おやじファイト」の方が階級は細かく分かれています。
それだけ出場選手も多いという事でしょう。
おやじファイトとだれバトの選手露出度比較
格式高いおやじファイトはもう出来上がっている部分も多くウェブサイトはかなりシンプル。
ウェブサイトに掲載している対戦表も至ってシンプルなもの。
一方、だれバトの対戦表は出場選手の写真・キャッチコピー・意気込み等が添えられたものになっており、後日試合の写真も掲載されています。
これから売り出していく格闘イベントですからこうしたウェブサイトでの見せ方も大事。
更にYouTubeでの配信もあるので、自分を売り出したい方や、自分のジムや飲食店等を自ら体を張って宣伝したいという方にはお勧めの大会といえます。
対戦表や写真、YouTube動画はだれバト公式サイトの大会アーカイブにストックされていくので、出場した証は先々まで残ります。記念になるだけでなく、セルフプロデュースの面でも大いに使えるのがだれバト。
おやじファイトとだれバトの開催予定
「おやじファイト」は長い歴史があって試合も全国各地で開催されています。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
一方の「だれバト」は次回12月17日(日)開催予定。
参加申し込みやチケット申し込み、ルール等の詳細はだれバト公式サイトより確認可能です。
2023年2月の大会は「おやじファイト」と「だれバト」をハシゴしている選手が複数名いたようにお見受けしましたが、関東の選手の中には「おやじファイト」と「だれバト」をハシゴする選手もおります。
どちらの大会も会場内にたくさんの現役元ボクサーがいてボクシングファンにとってはたまらない空間になっております。
僕も都合が付けばまたおやじファイトやだれバトに観客もしくはセコンドとして足を運んでみたいと思っています!!