観戦記

佐々木革登場!!DANGAN4回戦トーナメント観戦記(2024/10/16)

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

2024年10月16日(水)のDANGAN4回戦トーナメントの観戦記です。

  • メインには佐々木尽弟の佐々木革選手も登場。
  • 4回戦ボクサーは型にハマらぬ個性派多し。
  • 敗れた選手も印象に残るボクサー多数。
  • ラウンドガールの名前を聞かず、後楽園ホールの名物おじさん次郎さんからお説教。

初戦は残念ながら間に合わず、2戦目からの観戦記となります。

DANGANトーナメントSバンタム級4回戦 本間京介(Reason押上)VS松本和樹(新日本木村)

立ち上がりはサウスポースタイルで綺麗なボクシングをする松本選手が中間距離で左ストレートをヒット。

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キレもあるしボクシングも綺麗な松本選手。

しかし本間選手が途中からお構いなしに前に出てパンチを振るようになると松本選手は後手後手に。

ボクシングの上手さで言えば松本選手なのだけど、殴りにいく本間選手に対し、松本選手は綺麗な左を一発返そうとして空を切る。

教科書通りの綺麗なパンチを打つけれど、単調でガンガン攻める本間選手の攻勢が光る。

結果39-37,39-37,38-38の2者が本間選手を支持する結果に。

松本選手は自力はあるのに勿体無い黒星でした。

型にハマりすぎているので、一度型を捨てて自由にパンチを振るってみても良いかもしれない。

勝利した本間選手は4回戦らしさ全開で気持ちで勝利!!

DANGANトーナメントフェザー級4回戦 心 善(ライオンズ)VS中村龍斗(湘南山神)

心善選手は見た目からして相当イカつい。

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ヤンチャしてきたオーラ出まくり、タトゥーを隠している?

街で会ったら目を合わせたくないタイプだけど、案外こういうタイプは性根は良い人で正面からぶつかったら分かり合えるタイプ。

なんてことを見た目から連想させる心善選手に対し、中村龍斗選手は飄々とどこか楽しげにリングイン。

相手が怖そうとかそんなの全く気にしてなさそうな令和の若者といった印象。

試合が始まるとデビュー戦の心善選手は距離のアジャストに苦労してやや力みが見られる。

身体能力が高いのは明らかだが、その力を殆ど出せていない。

中村選手はジャブを突いてオーバーハンドの右か右フックをボディに叩きつける。

時折スイッチして右アッパーを突き上げることもあり、型にハマらない日本人離れした自由なボクシングを展開。

一方の心善選手は自力では勝っているはずだが距離がなかなか噛み合わず思うようにクリーンヒットが奪えない。

それでも左フックで飛び込んでガンガン手数を増やして攻勢を強めていった心善選手が4RにTKO勝利を呼び込みました。

心善選手は見た目からしてヤンチャ。やっぱボクシングにはこういう選手がいてくれないと。

中村選手は型にハマらない自由な感じが良かった。

DANGANトーナメントフェザー級4回戦 福山弘樹(協栄)VS佐藤力也(八王子中屋)

福山選手は腰をしっかりと落としてボディ攻撃を仕掛ける。バランスも良くて体重の乗ったパンチ。

開始早々にこれは福山選手かなと思ったらなんと佐藤選手が右フックでダウンを奪う。

福山選手の固いガードの斜め上から左右フックを叩きつける佐藤選手。

2R以降も福山選手がボディから崩しにかかり、佐藤選手が左右フックを振る展開。

ラウンド全体の福山選手の攻勢を取るか、要所要所でヒットさせている佐藤選手の左右フックを取るか。

ジャッジは割れましたが2者は福山選手。

ボディ攻撃とバランスの良さを支持したか。

勝利者インタビューに北側席を向きながら答えようとしているところ、中村レフェリーにこっちだよと誘導される初々しさがまた良かった。

DANGANトーナメントSフライ級4回戦 水口 滉太郎(大橋)VS越前屋 亮(湘南山神)

この日の興行で1番のインパクトを残した越前屋亮選手。

試合は水口選手がサウスポーの越前屋選手を慎重に追いながら距離を詰める展開。

越前屋選手は筋肉質ではないがバネを感じる体つき。

対する水口選手は豊富な練習量で作り上げて来たであろう体をしている。

水口選手がジワジワと距離を詰めて打ち合いになったところで越前屋選手の左ストレートが炸裂。

打ち合いの中でインサイドから打ち抜いた抜群の左で水口選手はダウン。

立ち上がったがダメージの残る水口選手を攻めた越前屋選手は再びワンツーでダウンを奪い1R TKO勝利。

左ストレートはモーションがなくて伸びてくる抜群の切れ味でした。

敗れた水口選手はこれからというところで悔しい敗戦。

しっかり練習している選手の体をしていた。まだ24歳これから!

Sフェザー級4回戦 稲見英士(セレス)VS門岡健人(八王子中屋)

門岡選手の飛び込みながらの強打のフックを取るか、稲見選手の的確でコンパクトなパンチを取るかという試合。

スタートはサウスポーの稲見選手が右回りをしながらジャブを上手く使う。

ジャブ突いて来たとこ外してジャブ突いて、門岡選手が突っ込んできたところをバックステップして左を合わせ。

上々の立ち上がりを見せた稲見選手でしたが、2Rからは門岡選手は前進を強めて強烈な左フックで飛びかかる。

一発当たれば倒せる威力の左フックはガードの上からでもいい音を炸裂させる。

通常こういう展開になると打ち合いに乗ってしまい、巻き込まれてしまうパターンが多いが稲見選手は冷静だった。

セレスジムの指示が的確で稲見選手に打ち合いは決してさせない。

距離をキープした攻撃を継続させつつ、腰高にならないようにとアドバイス。

指示を忠実に守った稲見選手は門岡選手の強打にペースを乱されることなく4Rコンパクトにパンチを当てる自分のボクシングを貫いた。

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ドローもあるかな?

と思ったがジャッジは3者共に39-37で稲見選手を支持。

試合後に門岡選手プロフィールを見たら18歳。

アマチュア経験もある。

強打を振り回すスタイルからもっと年を重ねた叩き上げと勘違いしていました。

これからの伸び代をとっても感じる。

良い素材です。

(この試合はセレス陣営のセコンドの声に聞き入っていたら写真を撮り損ねました。)

DANGANトーナメントライト級4回戦 中野凌太(神奈川渥美)VSクンコウ・ワンチャロ(オークラ)

中間距離でクンコウ選手がリズムに乗った良い攻撃を披露。

変なクセのない良い選手だ。

キレのあるジャブを突いて右ストレートにつなげる。

驚いたのは右アッパー。

中間距離で下から突き上げるのではなく、胸元あたりから斜め前に飛んでくるアッパーが綺麗に決まっていた。

試合が終わってもおかしくないパンチを受けた中野選手はしかし全くダメージを感じさせない。

被弾も気にせずグイグイ前に出て手数を出すとクンコウ選手のペースがどんどん落ちていく。

ガードを下げて中間距離でリズム良く戦いたいクンコウ選手は距離を詰められ、ガードも低いので被弾する場面が目立っていく。

しかし驚いたのは4Rのスタート。

それまでガードの低かったクンコウ選手は両ガードをしっかり上げてタメのある強打で反撃。

ハーフタイムまではクンコウ選手のペース。

このままドローに持ち込めるか?

と思った矢先から中野選手は怒涛の手数で反撃。

脅威の手数を見せて3者が39-37の判定で勝ちきりました。

中野選手が所属する神奈川渥美ジムの会長は本田秀伸氏。

現役時代はディフェンスマスターと呼ばれ、あのポンサクレックの世界タイトルにも挑戦した選手でした。

ディフェンスマスター本田氏はインターバル中に優しい表情で指示を送り、中野選手は熱心に頷いていました。

映画のワンシーンのような良い景色でした。

ディフェンスマスターが指導するスタミナお化け中野凌太選手の今後に注目!!

DANGANトーナメントミドル級4回戦 大原康平(マナベ)VS佐々木 革(八王子中屋)

兄、佐々木尽を彷彿とさせる入場を見せた佐々木革選手に対し、顔はヘビー級、体はライト級な大原選手はデビュー戦。

リング上で大原選手に近づき挑発する佐々木革選手。

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やはり佐々木一族はこうでないと!!

試合は革選手が積極的に攻めて豪快な左右フックを再三ヒットさせるが、顔のいかつさヘビー級の大原選手は何事もなかったかのような表情。

そして見た目のいかつさとは真逆な細かいパンチを最後まで打っていった。

4Rの中で相当力強いパンチももらっていたはずの大原選手は、試合後もこれから試合をするかのような何事もなかったかのような表情でした。

佐々木革選手目当てでしたが、気がつけば大原選手の異次元の耐久力に気持ちを持っていかれた試合でした。

試合後は子供達にも祝福される革選手。

まだまだ19歳と若く、JCLで数戦やった程度でアマチュアキャリアが豊富なわけでもない。

ボクシングキャリアは始まったばかりです!!

これからの成長に期待しましょう。

それと大原選手のボクシングはまた観たい。

まとめ:やっぱ4回戦は個性がある!ラウンドガールさんも可愛かった

以上「OKYO EYE SERVICE & みついもの里 presents DANGAN4回戦 トーナメント」観戦記でした。

オール4回戦は選手のボクシングスタイルにも個性があるし、知らない選手ばかり。

新たな選手の発掘あり、個性あり、そしてその個性から人生が垣間見れるのがオール4回戦の魅力です。

荒さもあります。時にモロさもあります。セコンドの指示で劇的に変わる選手もいます。

この分かりやすさもまたオール4回戦の魅力!!

ラウンドガールのお姉さんも笑顔がとっても素敵でした。

ラウンドガールが大好きな後楽園ホールの名物おじさん、騒ぎや次郎さんに写真と共にこのことを報告したところ、

「それにしても情けないね、ちゃんと声をかけて近くで写真を撮らないと。」とお叱りの言葉をいただきました(笑)。

「ところで名前は?」と聞かれ、「分かりません!!」とここでも僕は失態を犯しました。。

ということで次は次郎さんと一緒にオール4回戦を観戦しようかと思います。

次回DANGAN4回戦トーナメントは11月20日(水)。

行けるといいな。

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