2023年度の東日本新人王Sフライ級は無尽蔵のスタミナと機動力で佐藤祐選手が優勝。
注目選手が多かった中をノーマークだった佐藤選手が優勝をかっさらいました。
2024年度のSフライ級は昨年度より若干エントリー数は少ないものの、昨年のリベンジを狙う選手、アマチュアキャリアを持ってプロデビューする選手らの活躍に注目しております。
高橋秀太は3度目の正直なるか!?
2022年度の新人王トーナメントから気になる存在である高橋秀太選手。
戦績はトーナメントエントリー時点で6戦3勝(3KO)2敗(1KO)1分。
デビュー以降試合の度に強くなっている印象を持っていましたが、2022年度のトーナメントは現在ランカーの渋谷亮太選手に引き分け敗者扱いで敗退。
2023年度は2対1の判定で佐藤祐選手に敗退と、惜しいところで優勝を逃してきました。
2023年の7月以降試合をしていないので現在地は未知数ですが、まだ22歳と若く伸び代のある時期なので成長した姿をリングの上で見せてくれることでしょう。
高橋秀太は1R TKOで好発進!!
5戦4勝1分の一力ジム小林胡太郎選手との試合は苦戦を予想しましたが何と1R TKO勝利。
1年振りの試合ということで試合間隔の長さが懸念されましたが、心配を吹き飛ばす快勝。
横浜光のサウスポー江崎由は2度目の挑戦
2023年度のトーナメントでは高橋秀太選手同様、佐藤祐選手に2対0の判定で敗れた江崎由選手。
序盤は佐藤選手相手に互角以上に渡り合っており、有効打ではやや上回っていると思いましたが、2R後半辺りから佐藤選手のスタミナに手を焼き、後半のラウンドは失速。
高校時代にインターハイ出場経験も持つ江崎選手。
攻撃力が高くてプロ向きのボクサーですが、後半のラウンドになると腰が浮いてやや足が突っ立った感じになるところが気になります(偉そうにすいません)。
ペースダウンしなければ優勝争いに食い込んでくる有望な選手です。
江崎由はトーナメント初戦で大橋昌彦に敗れる
シードの江崎選手はトーナメント2連勝で勝ち上がってきた角海老宝石ジムの大橋昌彦選手と対戦。
1R目は大橋選手が右ボディストレートで先制。この右ボディから左フックに繋げて大橋選手がリード。
2R目は江崎選手がリズムに乗って左ストレートをヒットさせポイントを取り返す。
3R目は一進一退で甲乙つけ難い。
4R目は江崎選手のコンパクトなパンチを取るか、大橋選手の右のクリーンヒットを取るか。
判定は2対0で大橋選手が江崎選手に勝利。
江崎選手は2023年に続いて2対0の判定で惜しくも敗退。
3,4Rに手数だけでなくどこかで強い1発を当てられていれば。
大橋選手はこれで4戦4勝。
右ストレートボディが特に素晴らしかった。
セレスジムのサウスポー國田虎之朗はアマ22戦15勝(1RSC)7敗
プロデビュー前ですがアマチュアで22戦15勝(1RSC)7敗のキャリアを持つ國田虎之朗選手。
セレスジムのサウスポーと言えば岩佐亮佑に南出仁とサウスポーの好選手を輩出してきました。
國田選手はスピードがあって完成度の高い綺麗なボクシングをするタイプ。
まだプロのリングには上がっていませんが、一気に駆け上がって優勝する可能性は十分あります。
高橋秀太選手のようなプロのファイターとぶつかった時にどうなるのか観てみたい。
トーナメントを制する可能性は十分ありますが、、そんな好きな異性のタイプに出会えるほど人生は甘くない!!
國田虎之朗センスの良さは見せるも布袋聖侑の攻撃力が勝る
トーナメントでデビューした國田虎之朗選手は軽快なフットワークとスピードでセンスある動きを見せるも布袋選手の前進を止められず、右を何度ももらってしまいフルマークで判定負け。
プロで先に3戦している布袋選手の方がプロのリングに順応しており気持ちでも優っていました。
國田選手も左ボディや右アッパー等良いパンチも当てていましたが、それ以上に布袋選手の一発一発の方が重たくて見栄えが良かった。
結果はフルマークですが両者にそこまでの実力差はなかった。
國田選手もあと2戦くらいプロのリングに上がればグッと良くなっていくでしょう。
センスはあります!!
金田翔悟選手はパーフェクトレコードで準決勝へ
ワタナベジムの金田翔悟選手は3戦3勝3KOで準決勝に進出。
ワールドスポーツジムの久保龍助選手を1R TKOで倒してしたことには驚きました。
パンチがあるって魅力的です。
準決勝では同じくパンチのある角海老宝石ジムの高橋秀太選手と対戦します。
パンチャー同士の試合は注目。
まとめ
注目していた選手が悉く敗れていった東日本Sフライ級。
ちょっと残念ではありますが、勝ち上がった選手のパフォーマンスも素晴らしかった。
もし大橋昌彦選手と高橋秀太選手が勝ち上がると決勝は角海老同門対決となります。
果たしてこの先どうなっていくか!?