2023年7月20日(木)3150FIGHTが後楽園ホールに初上陸する興行で注目選手がデビューしました。
その選手の名前はKWORLD3ジムに所属する花田颯(はなだ はやて)選手。
アマチュアでの戦績
79戦62勝17敗
高校選抜3位
アマで複数タイトルを獲得してプロ入りする選手も多いので、それと比べれば目立ったキャリアではないかも知れません。
しかし僕は"花田選手が持つポテンシャル"に注目しており、世界を獲るのも夢ではないと期待しております。
その期待を裏付けるようにデビュー2戦目にして早くも20戦無敗の世界ランカーと対戦。
この記事ではtorajiro 的イチオシボクサー花田颯選手のアマチュアでの実績、ボクシングスタイル、ポテンシャルを紹介した上で、花田選手の試合予定・結果を発信していきます。
花田颯選手のアマチュアキャリア
花田選手のアマチュアでの戦績は冒頭で紹介した通り。
アマチュアではタイトル獲得はありませんが、高校3年生の時はコロナ禍で試合がなく、大学は2年で中退してのプロ入り。
- それでも高校2年生で選抜3位。
- 大学2年時の関東リーグ戦での戦績は4勝1敗。
花田選手と同じくKWORLD3ジム所属で先にプロデビューを果たした政所椋選手にもこのリーグ戦で勝利を収めています。
高校も大学も最高学年を経験せずに次のステップに進出しており、
まだアマチュアでは出し切ることなくプロ入りしている点が花田選手に将来性を感じる要因の一つではあります。
花田颯選手のボクシングスタイル
花田颯選手のボクシングスタイルで真っ先に注目すべき点は下半身の安定感。
どっしりと地に足を着けてブレない下半身。
両ガードもしっかりカッチリ上げてそこからモーションのない強打を打ち込んでいきます。

下半身どっしりのガードしっかり
と聞くとベタ足なファイターを連想すると思いますが、花田選手は足も速い。
フットワークにも無駄が少なく、瞬間の踏み込み、バックステップが予備動作なくとにかく速い。
回転力もあります。
花田颯選手が持つポテンシャル
アマチュアキャリアはありますが、花田選手のポテンシャルが発揮されるのはこれから。
- 全身のパワー
- 瞬間のスピード
- 動きの無駄の無さ
- 固いガードから繰り出されるノーモーションのパンチ
あらゆる面において非凡な才能を持っているのが花田颯選手。
- パンチはあるがスピードに難があったり
- スピードはあるけどパンチは軽かったり
- パンチもスピードもあるけどガードが甘かったり
といった具合に何かしらの課題と隣り合わせなのが普通ですが、花田選手はトータルで非凡なものを持っています。
中でも特に下半身の安定感が素晴らしい。
唯一懸念があるとすれば耐久力。
腰がしっかり入って力の抜ける点がないので、パワーがある一方、もらった時の衝撃も大きいかもしれません。
花田颯選手のデビューからの歩み
花田颯選手デビュー戦は1RTKO
花田颯選手のデビュー戦は2023年7月20日(木)の3150FIGHT SURVAIVAL vol.7。
花田颯選手のデビュー戦の相手は14戦12勝(8KO)2敗(1KO)1分のインドのサンディープ・クマール選手。
デビュー戦の相手にしては凄い戦績ですが、クマールという名前に見覚えが。。
調べてみたら海外を主戦場に戦う御年48歳の鉄人ボクサー恵良敏彦選手と対戦した選手でした。
クマール選手は結構ダーティファイトなので反則に要注意でしたが、そんな勝負論が全く通用しないレベルで圧倒。
試合は1Rであっという間に終わってしまいました。

あわせて読みたい
2戦目で挑んだ世界ランカー戦はキャリア・パワーの差で跳ね返される
花田颯選手のデビュー2戦目は2023年10月7日(土)の3150FIGHT vol.7。
対戦相手は無敗の世界ランカーレネ・ビビアーノ選手。
20戦20勝7KO無敗の本物の実力を持った世界ランカー。
会場で観戦していてもその技巧とパワーは本物でした。

一部ファンがビビアーノ選手を小バカにした投稿をしていましたが、流石に見る目なさすぎかな??
1R目から果敢に攻めた花田選手でしたがこの勝負はキャリア面・パワー面・ディフェンス面においてビビアーノ選手が上でした。
この試合で花田選手は眼窩底骨折の怪我を負う。
ビビアーノ選手はこの後も無敗をキープし、世界上位ランカーにもフルマークで勝利しています。

あわせて読みたい
3戦目は超難敵の近藤冬真選手に勝利
花田颯選手のデビュー3戦目は2024年7月28日(日)の3150FIGHT vol.9。
対戦相手は蟹江ジムの近藤冬真選手。
近藤選手はノーランカーながら多くのトップボクサーと引き分けたことのある選手。
実力的には日本ランカークラスながらノーランカーの全然おいしくない対戦相手。
ファンとしては再起戦だしもう少し安全な試合を、、
と思ってしまいましたが、本人も陣営もそれだけ自信があるということ!!
この難敵に2〜6ポイント差をつけて勝利。
こちらの不安を他所に順調に成長する花田颯選手です。
プロ4戦目はOPBFランカーに挑戦

花田颯選手のプロ4戦目はOPBFランカーのデンマーク ケビド選手。
過去には世界挑戦経験もあるジーメル マグラモ選手とフルラウンド戦い抜いた経験もある強敵。
しかもサウスポーでKO率も高い。
この選手相手に1R目に主導権を握ったものの2Rにまさかのバッティングで負傷ドローという結果に。
プロ5戦目で技巧派サウスポーをゴリゴリフィジカルで完封

不運もありイマイチ波に乗れない花田颯選手。
プロ5戦目は双子の兄、花田誠トレーナーも大阪に拠点を移してコンビで仕上げてフィリピンの技巧派イェロゲ・グラ選手と対戦。
距離を取りたいグラ選手に体を左右にずらしながら右ショートから左ボディで距離を詰める。
サウスポーの前に出たレバーに左ボディをめり込ませてゴリゴリフィジカルで潰してグラ選手の持ち味を封じ込めた花田選手。
グラ選手がはっきりとポイントを取ったのは手数を増やした3Rくらいだったか。
自分の距離に引きずり込んで完勝しましたがまだまだ本領発揮とはいかない。
次はクリーンヒットを決めて派手にぶっ倒すところが見たいです。

まとめ
以上、将来性があり楽しみな花田颯選手でした。
花田颯選手の注目ポイント
- アマチュアでのキャリアはあるが伸びしろはこれから
- パワー、瞬間のスピード、ディフェンス全てのレベルが高い
- デビュー2戦目で世界ランカーに挑む熱いハート
- プロキャリアを積む中でフィジカルが更に進化
将来有望株なのでSNSも今のうちからフォローしてチェックしておくことをおすすめします!
試合チケットの購入や激励賞はボクシングチケットドットコムさんで受け付けております。