こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。
唐突ですが人生色々挑戦してみるも、上手く行かない事が殆どではないでしょうか?


結果が出なくて挫折しまったものの何と多い事か。。
プロボクサーにとって1敗はとても重いものと言われます。
タイトルを狙う選手にとってはランキングから落ちてチャンスが遠のくのは致命的。
そうでなくとも1試合のために何ヶ月も前から準備して、減量して、自己投資した末に負ける事のショックは相当なもの。
- 自分の将来
- 日々の生活
- 体のダメージ
- 心が折れた
- やり切った
等々色んな理由で敗北を機に引退を決意する選手も多い中、負けても負けてもリングに上がり続ける選手達もいます。
今回は連敗しても立ち上がり続けた選手達がその先に見た景色を紹介します。
何かに挫折しそうな方に勇気を与えられるような記事になれば嬉しいです!

デビュー3連敗を乗り越え新人王へ〜池田雅史VSアンディアツシ

2022年度のボクシング新人王トーナメントミニマム級は圧倒的な強さを誇った大橋ジムの石井武志選手が全日本を制しました。
>>2022全日本新人王決定戦の展望勝敗予想・結果〜注目度は東軍も実力者揃いの西軍
この時に西から勝ち上がって来ていたのはハラダジムの池田雅史選手。
池田雅史選手はデビューから3連敗。
2022年度新人王トーナメント初戦の時点では2勝5敗という戦績でした。
戦績的には完全ノーマークですが、ここから破竹の4連勝で西日本優勝、西軍代表を勝ち取り全日本の舞台へ。
負け越しながらも強いフィジカルとスタミナを土台にしたボクシングに磨きをかけて西軍代表まで駆け上がっていきました。
2023年4月8日(土)那須川天心選手のデビュー戦が行われたこの日、別興行で池田選手はリングに上がりました。
対戦相手は同じく2022年新人王トーナメントミニマム級で石井武志選手に敗れたアンディアツシ選手。
アンディアツシ選手もデビューからの3連敗を乗り越えて勝ち上がってきた選手。

新人王トーナメントは2年連続東日本の準決勝で敗退。
アンディアツシ選手がトーナメントで敗れた選手は2人とも後に全日本新人王になっています。
トーナメントは途中で敗れていますが、硬質なパンチを持つ良い選手です。
ルックス的には熟女に好かれそうな男前という印象を個人的には持っています。
>>現役イケメンボクサー10選!!女性ウケ、モテそうな選手は誰だ!?
"デビューからの挫折 "
から這い上がった2人が那須川天心選手がデビューする日の裏番組的な興行で激突。
何とも言えぬ味わいがあります。
池田雅史VSアンディアツシは大激闘!
デビュー3連敗同士、新人王トーナメントで石井武志選手の壁に阻まれた者同士の1戦は1R目から激しいペース争いの大激闘へ。
1Rから最終ラウンドまでノンストップの激しい打ち合いは見応え十分。
アンディ選手が拳の硬そうなジャブと池田選手の左が下がっているところに打ち込む右ストレートが良かった。
左フックで池田選手の腰を落とす場面も。
池田選手は同じリズムでジャブを突きながら中に入って左右ボディから顔面に繋げる。
左右アッパーも良かった。
決定打はなかったが止まらぬ手数は驚異的。
自分の採点だと、
- 終盤まとめた池田選手
- 左フックで腰を落としたアンディ選手
- 打ち合いでやや勝った池田選手
- 右を良く当て、終盤打ち勝ったアンディ選手
- 連打の中の右で腰を落としたアンディ選手
- 最終ラウンド意地を見せて手数で勝った池田選手
という採点でドロー。
トーナメントであれば2Rと5Rに池田選手の腰を落としたアンディ選手が優勢点で優勝。
しかし本当に良い試合でした。
勝敗以上に価値のある中々お目にかかれない好試合です。
ボクシングモバイルの試合写真やBOXING RAISEの試合動画を是非ご覧になってみてください(マジで熱い試合)。

アマチュアエリートが4連敗の後に手にした1勝〜大峯優真の涙

全国選抜優勝から日大ボクシング部を経てB級デビューした大峯選手はB級デビューということもあり、デビューから強敵続き。
B級でプロデビュー後まさかの4連敗。
やや正面でパンチをもらってしまうところと打たれ弱さがプロで露呈してしまいました。
そして迎えた5戦目のリング。
対戦相手は勝っても負けてもこの試合で定年引退の駒井健太選手でした。
>>2022年度に定年を迎えるプロボクサー達のラストファイト
この試合でも大峯選手は序盤にタイミング良く右をもらってしまいダウン。
この試合は4回戦だったためダウンポイントは致命的でしたが、そこから大峯選手が必死に追い上げる。
アマチュアキャリアもある大峯選手は攻める中でも上手さがある。
駒井選手も懸命に打ち返した試合のドキドキの判定結果は大峯選手が逆転勝利で初白星。

判定を聞いて涙を流す大峯選手に観客も涙。
とても感動的なシーンでした。
ABEMAでリアルタイム視聴していたのですがこの試合は泣きました。
この1勝を手にするまで本当に辛い日々だったと思います。
デビュー6連敗10年かけて手にした1勝〜山田定幸3150FIGHTのリングへ

小学校4年生から中学校の終わりまで不登校だったという山田定幸選手。
学校でからかわれた事が原因だったそうです。
>>不登校だった僕の居場所 未勝利の27歳が再び、リングに戻るまで
>>不登校だったプロボクサー 6連敗からついに 10年かけて初勝利
2016年に21歳でプロデビューするもそこから3年弱で6戦6敗。
1勝する事が出来ずリングから遠ざかった山田選手は3年のブランクの後の復帰戦で初白星。
見事なダウンを奪い2RTKOというおまけ付でした。
元いじめられっ子からプロボクサーにと言えば幕之内一歩(漫画だけど)に内藤大助氏が代表されますが、山田選手は一歩に自分を重ねてボクシングの道へ。
山田選手は6連敗の後に1勝を手にしましたが、その後の試合は判定負け。
それでもリングに再び上がる山田選手に用意された舞台は今盛り上がりを見せるボクシング興行の3150FIGHT。
>>3150FIGHTに世界王者・新人王候補参戦!SURVIVALvol.4の見どころ・結果
試合はABEMAでも無料生中継されました。
相手は新人王トーナメント優勝候補のモリモこと森本竜馬選手。
年長者目線で恐縮ですが、山田選手はその挑戦する気持ちがあればこれから先の人生も絶対に大丈夫です。
挑戦を続けて悔いなくボクシングをやり切って欲しいと願っています。
5年振りの勝利で日本ランキングに復帰〜逆襲の河村真吾
河村真吾選手と言えば記憶に新しいのは武居由樹選手を日本ランカーとして迎え討った試合での痛烈な2RKO負け。

武居戦以前の河村選手の戦績はランカーながら3つの引き分けを挟んで4連敗。
それでもランキング落ちしていなかったのはタイトルマッチや強敵との対戦が多かったから。
しかし武居戦の前にはノーランカーの選手にも敗れており、ピークは過ぎたのかなという印象を抱いていました。
武居選手に痛烈に倒され「ここまでか?」と思った河村選手は復帰戦でランカーの水谷直人選手に実に5年振りの勝利。
引退していてもおかしくない状況からカムバックし、殊勲の1勝を手にしました。

期待のホープに倒されてランキング落ちし、引き分け挟んで8戦勝ち星無し。
潮時なのかなと考えてもおかしくないところからランキングに再び名を連ねるであろう河村選手の今後に注目。
11連敗9年振りの勝利からチャンピオンに〜出田裕一は終わってなかった
出田裕一選手のデビューはなんと18年前の2005年。
出田選手は人生の半分近くをプロボクサーとして生きているレジェンドボクサー。
若い頃の出田選手の試合は会場で何度も観る機会がありましたが、アマキャリアもあるしスピーディーに手数も良く出て勝ちまくっていました。
デビューから負けなしの12連勝。
しかし沼田康司選手に敗れたところから強敵との対戦が続いて大幅に負け越すようになります。
(下の武士道ボクシングⅡのリンクからこの時の試合の様子が写真で確認できます。懐かしい。)

元チャンピオンや上位ランカー、後のチャンピオン達との連戦の中で負けが込み、元日本王者の加藤壮次郎選手と引き分けたのを最後に怒涛の11連敗。
一度引退してリングから遠ざかりましたが4年程して復帰。
それでも勝てない日々が続く。
が、復帰してからは負けはするものの判定は偏差で内容的に勝っていてもおかしくないものでした。
そうして迎えた元日本王者矢田良太選手との一戦。
矢田選手もスタミナのある選手なので出田選手が得意の消耗戦に持ち込んでも相性的に勝機は薄い。
と見ていましたが、何とこの試合に打ち勝って9年振りの勝利を手にしました。

この価値ある1勝でランキング復帰を果たすも重田裕紀選手とのランカー対決に1RTKOで敗れ、ここまでかなと思ったところにタイトルマッチのチャンスが到来。
チャンピオンは2019年の試合で2-1の判定まで追い詰めた川崎真琴選手。
再戦となったタイトルマッチでは序盤から接近戦を仕掛けた出田選手がポイントリードし、9RTKOにてタイトル奪取。
結果だけみれば奇跡の勝利ですが、この一戦は相性的にも試合前から出田選手が勝ちそうな空気が若干漂う一戦でもありました。
負け続けていた人がちょっとした変化で突き抜けるという事もあるものですね。
何か結果がでないと悩んでいるそこのあなたも(ここの私も)、もしかしたら突き抜ける一歩手前まで来ているものもあるやもしれんです。
リング禍を乗り越え3連敗5度目の挑戦で日本タイトル獲得〜大内淳雅
2023年8月5日、37歳のベテランボクサー大内淳雅選手が悲願の日本タイトルを獲得。

- 直近の試合は3連敗。
- 4度のタイトル挑戦も実らず。
それでもリングに上がり続けた大内淳雅選手。
この大内選手は2010年2月19日、対戦相手の八巻裕一選手がリング禍で亡くなるという悲劇を経験していました。
「あの1戦があるから大内選手はチャンピオンになるまで辞められないんじゃないか??」
このままいつまでもボクシングを続けて体を壊さないか。
そんな外野の心配を他所にリングに上がり続けた大内選手にタイトルのチャンスが到来。
しかしその相手はアマチュアで50戦以上のキャリアがあり、大内選手より10歳若くパンチ力もある芝力人選手。
打たれ脆さのある大内選手にとっては乗り越えるのは厳しいハードルだと正直思いました。
しかしこの試合で大内選手は序盤からハイペースな攻撃を仕掛け、基本に忠実なジャブワンツーで攻勢。
打ち終わりを狙う芝選手を後手に回す。
そして運命の8R、右アッパーを印象付けておいての右、更に追撃の右で芝選手からダウンを奪う。
立ち上がった芝選手にこのチャンスを逃さず一気に連打をまとめてレフェリーストップを呼び込みました。
コーナーポストに上がって客席に向かい歓喜の雄叫びを上げた大内選手。
そこから上空を見上げ、天に向かって叫び、祈りを捧げていた大内選手。
天国の八巻選手に13年越しのベルト奪取の報告をしているかのような印象的な場面でした。
まとめ:10カウントはまだ早い!
以上、連敗脱出ボクサー達が切り開いた未来の紹介でした。
負けたら終わりという考え方も勿論あります。

そういう覚悟を持つ事も大切。
ですが負けてもそこから立ち上がり続ければこうして見えてくる世界もあります。
少子化が続くにも関わらず2022年の子どもの自殺が過去最悪の512名という報道を目にしました。
精神を病んでしまう若者もコロナ禍以降更なる増加傾向にあります。
事情は様々で一括りには出来ませんが、もし自分はもう駄目だと落ち込んだいる方がいたらここで紹介したボクサー達を思い出して見てください。
- 身銭を削ってトレーニングして
- つらいトレーニングと減量を乗り越えて
- 応援される中リング上でぶっ倒され
- 負けて辞めようと思ったり
それでも再び立ち上がりリングに上がった彼らには輝く瞬間が確かにありました。
その瞬間に感動した人達が確かにいました(少なくともここに一人)。
諦めなければ長い人生転機はきっとやってきます。
とは言え心と体が疲れてしまった時には休養が1番!!

己を過信せず、カウント8までは休み、10カウント以内にゆっくり立ち上がってください。
10カウントと言うけれど、レフェリーもそこは意外と適当なので15カウントくらいいけちゃいます。
人生は長いので休みながらぼちぼちやっていきましょう。