試合延期を繰り返した期待のヘビー級ボクサー但馬ミツロ選手がいよいよデビュー戦を迎えます。
当初デビュー予定は2年前でしたが、コロナの影響、怪我、所属ジムの移籍によって長い事足踏みをしていた但馬選手もようやくデビューを迎える事が出来そうです。
国内では様々な理由で育成が難しいと言われるヘビー級ボクサー。
但馬選手自身が抱える課題と、ヘビー級ボクサーを日本で育成する上での課題を挙げ、亀田会長がそうした課題をどう克服していくのかを考えていきたいと思います。
但馬ミツロ選手が抱える課題
但馬ミツロ選手がヘビー級で戦っていく上での課題としては持病の腰痛、身長面でのハンデ、モチベーションの維持の3点が上げられます。
深刻な持病の腰痛問題
但馬ミツロ選手が抱える一番の問題は持病の腰痛です。
緑ジム所属時代に予定されていたデビュー戦も腰痛の悪化で急遽キャンセル。
日本人相手なら多少の怪我があっても楽勝に勝てそうですが、中止するほどということは相当容態が悪かったと考えられます。
3150ファイト移籍後も、西島洋介氏とのエキシビジョン前に腰痛を悪化させて練習が出来なくなっている様子が紹介されていました。

かなり深刻な腰の問題を抱えているため、今後練習の負荷を上げていけるのかどうか。
世界のヘビー級戦線に乗り込むにはハードな練習をしていかないといけませんが、果たして但馬選手の体がそうした練習に耐えられるのかどうかが今後の課題です。
元々但馬ミツロ選手はアマチュアではライトヘビー級(81kg)でしたので、そこから急激に体重を増やした事も腰痛悪化の原因ではあるでしょう。
現在の体重は110~120kgと言われているので、30~40kg程短期間で増量した事になりますね。
それでいてあれだけ早いスピードで動けるのだから腰を悪くするのも納得。
増やした体重が体に馴染んでくれば腰痛も落ち着くかもしれませんが、現時点では大きな不安要素と言えるでしょう。
身長面でのハンデ
3150ファイトの動画で紹介されていると但馬ミツロ選手のデカさを感じますが、実際の身長は180cm。
ヘビー級ボクサーの中ではかなり小柄な方です。
K-1から一時ボクシングに転向していた藤本京太郎選手の身長が183cmでしたので、但馬選手の身長はそれより更に低い事になります。

京太郎選手の試合は後楽園ホールで何度も観戦しましたが、ヘビー級の中では小柄だなという印象は否めませんでした。
世界のヘビー級で戦うボクサーとなると、身長は190cm以上、体重も100キロを超える選手が大半。
京太郎選手がヘビー級のトップボクサー ダニエル・デュボア選手のジャブで簡単に吹っ飛ばされている姿を見て体格の差を痛感しましたが、但馬選手は京太郎選手以上に小柄。
スピードと出入りで翻弄しないとヘビー級のトップで戦うのは厳しくなってきますが、激しく動いて腰痛の具合が悪化しないか、またそこが引っ掛かってきます。
モチベーションの維持
これはまぁ、日本でヘビー級ボクサーを育成する上での課題とも関わってきますが、国内にいても本気を出せる練習パートナーがおらず、試合もコロナ禍が続くようではそう簡単には決まらないでしょう。
コロナ禍の試合枯れで多くのプロボクサーが引退しましたが、但馬選手にはモチベーションを切らさずに頑張ってもらいたい。
ヘビー級ボクサーを育成する上での課題
続いてヘビー級ボクサーを日本で育成する上での課題を挙げます。
練習相手も試合相手もいない
国内にいてはとにかく練習相手がいないのがヘビー級の厳しい現実です。
3150ファイトの動画ではボクサーだけでは相手がいないので、キックの選手にも練習パートナーを頼んでいましたが、但馬選手が本気を出せるような選手が国内にはいません。
当然ながら試合をする相手もいません。
デビュー戦は韓国の選手を呼びますが、海外から選手を呼ぶか、自分が海外に行くかしない限り試合が組めない厳しい現実。
海外に行くとなると慣れない環境で腰痛を悪化させないかと、またそこが気になるところです。
ヘビー級の試合を開催するにはお金がかかる
ヘビー級の試合を開催するためには海外から選手を招聘しないといけません。
タイやフィリピンからであれば安価に選手を招聘出来るでしょうが、ヘビー級ボクサーとなるとオーストラリアやニュージーランド辺りから呼んでくる必要があります。
オーストラリアは日本と比べると物価も高く、特に人件費がバカ高いと言われています。
当然ながら日本人ボクサーと同じ水準のファイトマネーでは選手は呼べませんし、移動費や陣営の滞在費も必要になってくるのでめちゃくちゃお金がかかってしまいます。
しかも今は未曽有の円安。
まだ日本が裕福だった時代は海外から選手を招聘する事に対する意識は低かったですが、コストを考えると今の日本が海外から選手を呼ぶって本当に大変なんです。。
今はコロナ禍だからと思われているでしょうが、コロナが明けても次は物価水準の差が大きな壁となって立ちはだかるのではないでしょうか。
練習環境を用意するのにもお金がかかる
日本国内にいても練習相手がいないので、但馬選手を本格的に育成するためには海外遠征が欠かせません。
一定期間アメリカ等に渡って武者修行。
それを何度も繰り返す事になるのでまたまたここでお金がめちゃくちゃかかります。
物価水準が全然違うし、円安ですから(涙)。
但馬選手の場合は腰痛もあるのでフィジカルをサポートする人の帯同も必要になりそうですし。
京太郎選手がヘビー級で活動出来た背景には萩森健一マネージャーが相当なお金を投じたからとも言われていますが、そうしたパトロンがいないと厳しいのかなと考えさせられます。
亀田興毅会長の3150ファイトでの但馬ミツロ育成計画
このように但馬ミツロ選手のプロデュースは大変困難なもので、その育成に名乗りを上げた亀田興毅会長を高く評価するべきでしょう。
3150ファイトの但馬選手のサポート体制も日本のボクシングジムにおいてはかなりの好待遇です。
但馬選手の生活面を全面的にバックアップ
但馬ミツロ選手にはボクシングに専念できるよう、3150ファイトのジムから徒歩2分の賃貸マンションが用意されました。
築浅で一人暮らしにしては広いマンションですが、賃料は7万前後のよう。

都心なら余裕で10万超えるでしょうね。
具体的な場所等は3150ファイトの動画を見れば分かりますが、プライバシーに関わるので詳細は控えておきます。
専門のトレーナーを用意し体のケアを徹底
更に但馬ミツロ選手には専門のフィジカルトレーナーが付いております。
週3日、腰の不調の原因を解消するトレーニングを取り入れながら全体のフィジカル強化を図っており、その状況の亀田会長も交えて共有し、万全のサポート体制を築いております。

専門化に体を見てもらった事で腰の不調の原因も特定出来たようですし、最近の合宿の動画を見ても体が絞られて来た感じがしましたし調子もとても良さそうでした。

このまま腰痛を再発させる事なくキャリアを積んでいければ期待できます。
メディアへの積極的な売り込み
まだまだ但馬ミツロ選手の知名度は低いですが、筋肉自慢のテレビ番組に出演したり、亀田会長の積極的な広報によってブレイクする下地が徐々に作られてきています。
デビュー戦でインパクトのある勝ち方をすればそこから知名度も爆発的に上がっていくでしょう。
ヘビー級のボクサーがあんなに早いスピードで動くのかと、多くの方が但馬選手のリングでの動きを見て驚くと思います。
まとめ
但馬ミツロ選手のプロデュースには、このようにどうしても先行投資が掛かってしまいますが、世界のヘビー級戦線で活躍出来るようになれば莫大なお金を稼ぐことも出来るかもしれません。
また、但馬ミツロをプロデュースする事が3150ファイトのブランド価値を高めるという効果もあります。4月29日の興行も但馬ミツロ選手をメインに添える事で、アンダーカードの選手達にもスポットが当たるでしょう。
ゆくゆくは但馬ミツロ選手が海外のビッグマッチで試合するようになった時に、ヒロキングが一緒に海外デビューするなんて事もあり得るかもしれません。
ヒロキングはないにしても、3150ファイトでマッチメイクしている緑ジムの力石選手や、緑ジムから移籍してきた竹嶋選手や、センス抜群の靴磨きボクサー高田選手なんかが海外進出する可能性はあると思います。
ヒロキングには国内でアンチファンを盛り上げる大役がありますからね。
頑張れヒロキング。
3150ファイトの試合は今後もABEMAで放送される予定ですのでチェックしてみてください。