宮迫博之氏がYouTube企画でキックボクシングに挑戦しています。
イチ格闘ファンとしては宮迫さんのような影響力のある方がこちら側に来てくれるのは嬉しいこと。
ですがYouTubeを視聴し、
何故宮迫さんがキックボクシングに挑戦するのか、
その目的を確認した僕はこのキックボクシング挑戦自体は失敗に終わるだろうと感じました。
- 何故宮迫さんはキックボクシングに挑戦したのか
- 何故宮迫さんのキックボクシング挑戦が失敗に終わると予想するのか
この記事では宮迫さんがキックボクシングに挑戦した理由・目的を紹介した上で、
目的を達成出来るかという点ではキックボクシング挑戦自体は失敗に終わると予想する理由を説明します。
ただ、このキックボクシング挑戦は仮に失敗に終わったとしてもその後の活動には繋がるものだとも感じています。
宮迫さんのキックボクシング挑戦は再生数稼ぎのためではない!ではその目的は?
当初は再生数稼ぎのためと認識していた宮迫さんのキックボクシング挑戦。
挑戦の経緯を宮迫さんのチャンネルで確認したところ、この挑戦は再生数稼ぎのためではないことが分かりました。
鈴木おさむ氏が宮迫さんにキックボクシングへの挑戦を勧める動画を視聴したところ、以下の理由でキックボクシングへの挑戦をプッシュしていました。
- 宮迫さんには話題性はあるけれどコアなファンがいない
- YouTuberのヒカルさんの凄さはコアなファンの多さ
- コアなファンがいないとお金を払ってイベントをやるとなっても人が来ない(購買に繋がらない)
- 5,000人でも10,000人でもコアなファンを作ることが大事
そしてコアなファンを作るための手段として鈴木おさむ氏から提案されたのがキックボクシングRISEの大会に出るという案でした。
半年でも1年でもいいから何かに向かってめちゃくちゃ頑張る宮迫さんをみたらおじさんの(コアな)ファンが増えるのではないかと。
『コアなファンを作る』
この点の重要性についてはなるほどその通りだなと思いました。
しかしそのコアなファンを獲得するという目的を達成するための手段としてのキックボクシングへの挑戦は「宮迫さんの個性とは相性が悪い」
と僕は感じました。
なぜ宮迫さんのキックボクシング挑戦が失敗に終わると予想するのか
ではなぜ宮迫さんのキックボクシングへの挑戦が失敗に終わると予想するのか、その理由を以下に述べます。
過去の前例からも格闘技挑戦動画は再生数を稼げない
芸能人やインフルエンサーの格闘技への挑戦は過去にもありましたが、基本的に格闘挑戦系の動画はあまり再生数を稼げません。
例えば過去にTKOの木下さんが亀田興毅氏が率いる3150ファイトというボクシング興行のエキシビジョンマッチに出場し、プロレスラーの丸藤選手と対戦したのですが、YouTubeの再生数はイマイチでした。
木下さんが熱心にボクシングに取り組む姿は格闘ファンの自分としては面白かったですが、再生数は数千〜2万程度。
木下さんはかなり本気で練習に取り組み、本番のエキシビジョンでもプロレスラーの丸藤選手から見事なジャブでダウンを奪う(裁定はスリップ)場面もありました。
それだけのものを見せても視聴数は他の木下さんのチャンネル動画と比べても伸びませんでした。
少年革命家ゆたぼん君も同時期にボクシングに挑戦し、今も継続していますがゆたぼんチャンネルもボクシング関係の動画の再生数は低いです。
それほど多くない格闘技挑戦動画の視聴層は主に格闘ファン
上述の通り格闘技挑戦系の動画は視聴数を稼げません。
しかし今回の目的はコアなファンを作ること。
少ない視聴者がコアなファンになれば目的は達成されるのでは??
そういう意見もあるでしょうが、格闘技挑戦系の動画を視聴する少ない視聴者の多くは格闘技にも関心を持つ層ではないでしょうか。
ある程度格闘技が好きでないと練習風景ばかりが流れる動画は耐えられない(なので再生数が稼げない)。
ということはコアなファンの予備軍が格闘技ファンに限定されてきますが、ターゲットが格闘技ファンで良いのでしょうか??
そして宮迫さんの練習風景の動画は格闘技好きな視聴層に感動を与えられるのでしょうか??
目新しさのないキックへの挑戦ーもっと頑張っている人は山ほどいる
昨今、キックボクシング、ボクシングフィットネスの需要は高まり、一般人でも格闘技に触れる層は増えています。
格闘技が好きな人であれば、身近にボクシングやキックボクシングのジムに通っている人は一定数いるでしょう。
格闘技が好きな人達にとってはキックボクシングへの挑戦は目新しいものではなく、練習風景に対しても見る目は厳しくなっていきます。
その厳しい目で見た時に、宮迫さんの練習風景は少なくとも現時点では感動を呼ぶ状態からは程遠いところにあると言わざるを得ません。
練習が週2ではヌルすぎて感動を呼ばない
宮迫さんの練習動画を視聴して驚いたのが練習回数の少なさ。
大会に向けて最終的には週5で練習して欲しいとトレーナーの説明はありましたが、最初は週2からのスタート。
しかも初日に足を痛めて1週間休み。
その後練習再開するもまたすぐに同じ箇所を痛めて1週間休み。
練習風景でもアシスタントの方を茶化したりセンスがないとこき下ろしたり、宮迫さんのアンチが喜びそうな危ういシーンが流れます。
まだ始まったばかりですが、大会までの期間も数ヶ月。
短い練習期間の1ヶ月がこんな感じで過ぎ去って、残りの3,4ヶ月程度?をどんだけ頑張ったとしても感動を呼ぶには期間が短すぎます。
ここからとてもじゃないがTKOの木下さんのような素晴らしいパフォーマンスに辿り着くことはないでしょう。
(その木下さんもあれだけ素晴らしいパフォーマンスを見せても大した話題にはならなかった。)
コアなファンを作る上で大切なストーリーが欠けたキックボクシングの挑戦
コアなファンを獲得するには単発の企画ではなく、ストーリー性を持ち継続的な関心を生む取り組みが必要になると考えます。
オンラインサロン会員No1のキングコングの西野さんが何故あれ程の会員数を誇るのかと言うと、そこにストーリー性があるからだと思います。
若手芸人として頂点に立った上でひな壇芸人の道に限界を感じ、
地位を捨て、軸足を絵本に移していき、周囲に叩かれながら長い長い年月をかけて複数の絵本作品を世に出し、
「えんとつ町のプペル」の大ヒットを生み出し、
プペルの映画公開、ミュージカル公演と一貫性のあるストーリーの中で新たな挑戦を続ける西野氏。
強い意志を持って新しい道に踏み出すその姿に応援したいという気持ちが生まれ、
次はどんな物語を見せてくれるのかと継続的な関心を集め、
コアなファンを増やしているのではないだろうか。
一方の宮迫さんのキックボクシング挑戦はこれまでの活動との一貫性がなく、そこにストーリーがありません。
YouTubeが苦戦していてコアなファンを獲得するためのキックボクシング挑戦。
そもそもキックボクシングへの挑戦自体が鈴木おさむ氏に勧められてスタートしており自発的なものではない。
これではあまりにも打算的過ぎて格闘技を人気集めのために利用しようとしているように見えてしまいます。
「何かを犠牲にしてでも自分がどうしても叶えたい未来のために一歩踏み出す。」
そういう一種の狂気をまとった熱い想い、一心不乱に取り組む姿、続きが気になるストーリー性。
宮迫さんのキックボクシング挑戦にはコアなファンを生むためのそういった要素が欠如していると感じます。
宮迫さんがこれから描けるストーリーは何か?
宮迫さんのキックボクシング挑戦が失敗に終わるであろうと予想する理由を一度整理します。
- キックボクシング挑戦の理由はコアなファンを獲得するため。
- コアなファンを獲得するためにはストーリー性、継続性、強い想い、一心不乱に取り組む姿を見せる必要がある。
- しかし宮迫さんのキックボクシング挑戦は人から勧められたものであり、強い想いもない、過去の活動からの継続性もなく、唐突でストーリー性がない。
- アシスタントを茶化したり練習もヌルかったり、今のところ一心不乱に取り組む様子もない。
以上の理由から宮迫さんのキックボクシング挑戦は失敗に終わると予想します。
が、「だからやらない方が良い!!」とは思いません。
宮迫さんのキックボクシング挑戦によって、今後宮迫さんのファンからは「そこじゃない!!」という声が多数出てくることが予想されます。
「もっとトークが見たい!お笑いが見たい!劇団は!?ミュージカルとかやらないの??」
キックボクシングの挑戦によって宮迫さんのコアなファン予備軍からそうした声が生まれてくれば、それらの声がこの先のストーリーを作ってくれると思います。
キックボクシング挑戦という体を張った壮大なボケに対してファンからのツッコミが入る中で自分に何が求められているのかに気付く。
全力でキックボクシングに取り組んだ結果、自分が本当は何がしたいのか、ファンから何を求められていたのか、そういった自分の気持ちやファンの気持ちに気付き、次はその想いに応えるための一歩を踏み出す。
そういうストーリーをキックボクシング挑戦の先に描いていけると思います。
(全力でキックに取り組んだ結果、格闘技が大好きだ!!となってくれたらそれはそれで嬉しいです。是非是非こちら側の世界に来てください。次はボクシングの大会に出てください!!)
まとめ:失敗するだろうけど失敗じゃない宮迫さんのキックボクシング挑戦
最後にこの記事のまとめです。
唐突に始まった宮迫さんのキックボクシング挑戦。
その目的はコアなファンを増やすこと。
視聴数よりも5,000人でも10,000人でも購買に結びつくようなコアなファンを獲得することが目的。
しかしそのキックボクシング挑戦にはコアなファンを獲得する上で必要な以下の要素がない。
- ストーリー性
- 過去の活動からの継続性
- どうしてもやりたいという強い想い
- 必死で取り組む姿
以上の理由から宮迫さんのキックボクシング挑戦はコアなファン獲得には繋がらないと予想します。
しかしこの挑戦によって宮迫チャンネルの視聴者からはたくさんの「そこじゃない!!」という声が生まれるでしょう。
ここで生まれる声と、宮迫さん自身がキックに本気で取り組む中で感じた本当にやりたいこと。
この二つが合わさった時、次のストーリーを描き出していけるだろうと思います。
そしてこの次に描き出すストーリーによってコアなファンを獲得していけるでしょう!!
本当は宮迫さん自身、内心ではもっとやりたいことを見つけかけているのではないか。
だから鈴木おさむ氏もそこに気づかせるためにキックボクシング挑戦を提案したのではないか。
そんな穿った見方もしておりますが、ここからどんなストーリーが生まれていくのかに期待しております。