亀田和毅選手のレラト・ドラミニ選手とのリマッチが近づいて来ました。
初戦での仕掛けるのが遅すぎた消極的なスタイルでファンの期待を裏切ってしまった亀田和毅選手。
判定は2対1と割れるも勝ったのはドラミニ選手という結果に。
再戦が近づくこのタイミングで亀田興毅氏は自身のSNSで畑山氏とのツーショットを公開。
再戦が近づくタイミングでのこのツーショット公開で僕は真っ先に亀田興毅氏のウーゴ・ルイス戦を思い出しました。
プロモーターになってからの亀田興毅氏は自身の現役時代の後悔と向き合いながら「選手とファンが望む場を作ろう」と奔走しているように僕の目には映っています。
浪速の逃犬と揶揄された亀田興毅氏のキャリア晩年
現役時代の亀田興毅氏は『浪速の闘犬』のニックネームでキャリアの序盤は格下の選手を相手に好戦的なスタイルでKOを量産していきました。
この過程で着実に実力をつけ『浪速の闘犬』の異名に相応しいボクシングで世界王者になるという結果を出しました。
そして世界のベルトを獲って以降は足を使ったカウンター主体の待ちのスタイルになり、このボクシングで内藤大助選手からWBCフライ級王座を奪取。
『浪速の闘犬』のニックネームはどこかへ行ってしまいましたが、それでもこの時期はクレバーなボクシングで世界王者に相応しいボクシングをしていました。
しかしバンタム級に階級を上げて3階級制覇を達成して以降の亀田興毅氏は体格差を克服出来ず毎試合苦戦。
キャリアの晩年は強敵との対戦を避けつつ下位ランカー相手に毎回苦戦。
『浪速の逃犬』と揶揄されながらリングに上がるかつての闘犬は試合の度に評価を下げていきました。
畑山氏が怒ったウーゴ・ルイス戦「ファンの目は騙せない!!」
亀田興毅氏バンタム級時代の強敵と言えば指名時代だったランキング1位のウーゴ・ルイス戦。
『亀田興毅最大のピンチ・最強の敵・KO率90%・倒すか倒されるか!?』
戦前散々盛り上げた注目の一戦は蓋を開けてみたら世紀の凡戦という結果に。
ウーゴ・ルイス選手の強打を警戒して距離を取り続け、時折ノーモーションの左で飛び込む展開が9Rまで続く。
この超消極的なボクシングで2対1のスプリットデシジョンに持ち込んだ亀田興毅選手に非難が殺到。
この試合内容、そして判定結果に対して畑山氏は「ファンの目は騙せない!!」と亀田選手をバッサリと切り捨てました。
ウーゴ・ルイス戦での批判後、亀田興毅選手は次戦では自分から前に出て打ち合うボクシングを遂行するが、一進一退の攻防になってしまい結果は再び2対1のスプリットデシジョン。
またもファンの期待を裏切ることになってしまいました。
負けることのリスクが大き過ぎた・背負うものが大き過ぎた亀田興毅氏
現役時代の亀田興毅氏は自分の実力が証明出来る適正階級で戦うことよりも、
いかに視聴率が取れるか??
この点に振り回されたボクシングキャリアでした。
自身の想いよりもスポンサーの意向に沿う必要もあったのでしょう。
マッチメイクは選手が決めるものではありません。
現役時代の亀田興毅氏のマッチメイクについて選手個人を攻めるべきではないと思います。
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とは言えこの路線に対してボクシングファンの批判が集まり、負けることのリスクが大きくなり過ぎてしまいました。
加えて亀田家の稼ぎ頭として責任もあったでしょう。
亀田興毅氏のキャリア晩年
- ウーゴ・ルイス戦での消極的なボクシングに批判が殺到
- そこから変えようと思って前に出たが上手くいかなかった次戦
- TBS判定、浪速の逃犬と揶揄される日々
- モレノとの統一戦前に王座を返上
- 大ちゃんの負けても防衛騒動で国内のリングに上がれなくなり
- 海外で河野公平選手に敗れひっそりと引退
華やかな全盛期と比べると寂しくそして未練の残るキャリア終盤だったことと思います。
亀田家唯一の現役、亀田和毅選手が負の連鎖を断ち切れるか!?
こうした亀田家の負のイメージを変えることが出来るのは唯一の現役である亀田和毅選手のみ。
しかし和毅選手もドラミニ戦の初戦で消極的なボクシングを展開し、
やっぱり亀田か、、、
というネガティブなイメージを強めてしまいました。
次戦、ドラミニ選手とのリマッチは亀田家にとっても負の連鎖を断ち切る最後のチャンスです。
亀田興毅氏はウーゴ・ルイス戦でバッシングされた後、自分から前に出るボクシングを遂行しましたが結果的には上手く行きませんでした。
それでもパノムンレック戦後、うっすらと涙を浮かべ、四方に土下座をしていた亀田興毅選手の姿は今でも印象に残っています。
結果は出ないかも知れませんが、「自分を変えよう、ファンの期待に応えよう」と行動すればその姿に心を打たれるファンはいるはずです。
亀田和毅選手には悔いを残さぬよう、リング上で精一杯暴れてきて欲しいと願います。
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