こんにちはtorajiroです。
日本時間の6月5日(日)早朝3時にIBF世界フェザー級チャンピオン尾川堅一選手の防衛戦が敵地イギリスで行われます。
対戦相手は尾川選手と同じマッチルームの秘蔵っ子、未だ無敗で元オリンピアンのジョー・コルディナ選手。
この選手の実力と弱点、試合の展望をまとめてみました。
ジョー・コルディナ選手の実力
コルディナ選手は先に言っておくとかなりの実力者。危険な相手です。
アマチュアでは157勝28敗。リオ五輪にも出場し、プロでも14戦14勝8KO無敗。
この戦績もさることながら、試合動画や練習動画を視聴すると、全体的にバランス良くまとまった穴のないボクサーだという事が良くわかります。
特に以下の練習動画を見ると強さを実感出来るのではないでしょうか。
スピードがあり、動きも柔らかくテクニックもあり、穴のないボクサーです。
こんな実力者相手に敵地で勝てるのだろうかと心配になりますが、次にこのコルディナ選手の弱点を見ていきましょう。
コルディナ選手の弱点
コルディナ選手は過去にベルギーのファロウク・クルバノフ選手と対戦し、一者が引き分けという大苦戦を強いられていました。
この試合の動画は見つけられませんでしたが、ファロウク・クルバノフ選手の過去の試合動画を見たところ、KO率は低いけれどリーチがあって離れた距離での戦いが上手いテクニシャンでした。
コルディナ選手の過去の試合をみてみると、中間距離で戦っている際のガードは結構低いです。

距離が近づくとしっかりガードを固めて打ち合うのですが、遠い距離になるとハンドスピードを意識してか、ガードが下がってくる傾向にあります。

そのガードの低い距離でパンチを当てられればチャンスは十分あると思います。
尾川選手は半歩離れた距離から一気に踏み込んで強烈な右を叩き込むのを武器としておりますから。
コルディナ選手がガードを意識する距離感に入る前の間合いで、離れた距離から右ストレートを叩き込めれば、中間距離でガードの低いコルディナ選手に一気にダメージを与えることが出来るかもしれません。
尾川堅一VSジョー・コルディナ戦の展望
さて、この試合の展望ですが、右を当てるための尾川選手の左の使い方がキーになってくると予想します。
左の差し合いでコルディナ選手が主導権を握り、尾川選手がガードを固めながら飛び込むタイミングを伺うようなボクシングになってしまうと苦しい。
中間距離でのジャブでコルディナ選手にバックステップを踏ませ、届かないと思う距離から思い切り飛び込んでズドンと右を叩き込めれば尾川選手に勝機はあると思います。
まとめ
尾川堅一選手のイギリスでの防衛戦相手ジョー・コルディナ選手は戦績通りのかなりの強敵です。
攻略するのは簡単ではありませんが、中間距離では結構ガードが下がるので、ここなら当たらないとコルディナ選手が思っている距離から右を叩き込めれば尾川選手がペースを持っていけると思います。
ハートがめちゃくちゃ強く、海外での試合も何度もこなしてきた尾川選手ですから、きっと今回も凄い試合を見せて帰ってきてくれるでしょう。