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RONSPO本郷氏のマッチルーム取材拒否記事にちょっと感じる悪意

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」の本郷氏がマッチルーム日本初上陸興行での取材拒否騒動についてを記事にしました。

>>マッチルーム日本初上陸興行でのRONSPO取材拒否騒動の顛末記

記事を読んだ僕の正直な感想を先に箇条書きにします。

  • 後味が悪い。
  • 何だかちょっと悪意を感じる。
  • 自分を正当化しようとしていないか?
  • 頑張っている人を腐す記事かな。
  • 批判の内容もそもそもが分かりきったもの。
  • これを書いて誰のためになる?

マッチルームの日本初上陸興行である「PRIZE FIGHTER」の第一回興行は確かに課題が多く残る興行でした。

しかしそれは当日を迎える前の時点で分かりきっていたことです。

今回は何より開催に漕ぎ着けたことを讃えるべき。

torajiro

なのに分かりきっていたことに対して傷口に塩を塗るような行為がジャーナリストのやることか?

という違和感がどうしても残ったので僕が感じた違和感をこの記事でお伝えします。

取材許可されたのに取材拒否の瑣末を記事にするのか?

冒頭で紹介した本郷氏の記事では冒頭で「取材拒否にあった。」と書いてありますが、最終的に取材は許可されています。

取材は許可されて目的は果たせたにも関わらず、記事の内容は取材拒否の瑣末が中心。

取材をするという目的が果たせたのだから取材内容を記事にしたら良いのではないでしょうか。

記事中ではプロデューサーの深町氏から取材拒否を伝えられたことが書かれていますが、

「このイベントの総合プロデューサーを名乗る深町信治氏」

という書きぶりに悪意を感じました。

「PRIZE FIGHTERの総合プロデューサーである深町信治氏」

と書けば良いものを「名乗る」等の一言余計な悪意を感じる枕詞を入れるのは本郷氏の記事では良く見られること。

本郷氏は自分は事実を書いているだけだと述べていますが、端々に余計な一言が含まれているから何だか後味が悪くなります。

あたかも主犯は深町氏と結論付けたいような言い回し

記事中で「自分は事実しか書いていない。」と自身の正当性を主張する本郷氏。

しかし肝心の記事の中にはこういった記述が見られます↓

”上からのメッセージを伝えているだけにしては、深町氏は、まるで自分が取材拒否を決めたかのような言い回しだった。”

こういった表現は完全に主観で深町氏を今回の主犯として落とすような行為にしか見えません。

イベントの総合プロデューサーを”名乗り”、上から言われたことと言いながら自分の判断で勝手に取材拒否を決めてしまうような人物。

そういう人物に深町氏を仕立て上げているように読めますし、繰り返しになりますが悪意を感じます。

「これは書かないで下さい」と依頼されたと記事に書くか?

記事の中ではこんな記述もありました。

"ここでもひとしきり深町氏は持論を展開していた。ただ「これは書かないで下さい」と、強く依頼されたので、その部分は割愛して「書かないで下さい」と言われていない部分だけを明らかにするが〜"

この点に関して、書かないでくださいと言われたのなら、

「書かないでください」

と言われたことも含めて書かないのがコミュニケーション上のマナーではないか。

「これは内緒の話なんだけど、、」

と内緒話を聞いた人が「内容は言えないけど◯◯さんから内緒の話を聞いちゃった!!」と言いふらしていたらその人のことは絶対信用しないでしょう。

お約束を破るのは反則行為。

そもそも結果的に取材させてもらっているのだから尚更タチが悪い。

「取材拒否されるくらいの骨太の精神を持った記者になれ」と今回は意味が違う

記事の冒頭では本郷氏が駆け出し記者の頃に飲みの席で先輩記者から教えられた心得(ありがとうと感謝されるヨイショ記事は誰でも書ける。取材拒否されるくらいの骨太の精神を持った記者になれ)について触れられていますが、本郷氏のケースでの取材拒否の理由はこれとは全く別物。

権力に立ち向かい、弱者を守るために事実に基づく批判記事を書いた結果の取材拒否。

誰のためでもなく、主観でネガティブな要素を切り取った記事を書き続けた結果の取材拒否。

取材拒否という結果は同じでもこの二つは全く意味の違うもの。

人が嫌がることを続けた結果避けられただけなのに、冒頭の一文で自分の恥を美化しているように見えてちょっとなぁ、、と感じました。

記者は権力に立ち向かい、弱者を救い、未来を作る存在ではないのか?

ジャーナリズムが何たるかは僕には分かりませんが、新聞記者だったtorajiro父から何度も言われていた言葉があります。

「常に弱い者の立場に立って社会を見ろ。」

自分は記者ではありませんがその考えは普段の生活においても意識するようにしています。

今回の件について、日本人同士のような意思疎通が難しいマッチルームという海外からやってきた黒船に対し、振り回されながらもこのチャンスを逃すまいと奮闘した深町氏は果たして叩くべき対象なのでしょうか?

僕の目には深町氏は弱い立場にありながら孤軍奮闘していた人物と写りました。

板挟み状態で興行開催までこぎつけた人物を悪意ある記事で腐す行為は、単なる弱い者いじめにしか見えません。

懸命に頑張っているのに内情も知らずに取材に入っては粗探しをして偏った記事を書く。

そんなことを繰り返されては心が折れます。

PRIZE FIGHTERミドル級トーナメントは頑張って興行の開催には漕ぎ着けたけれど、広報にまで手が回らず会場の集客面では失敗したことは間違いありません。

しかし国外に対してはDAZNでの配信もあり、SNSでも海外のボクシングファンの反応を見ることが出来ました。

こうした良かった面には殆どフォーカスせず、失敗した部分だけを殊更強調する手法に対しては共感出来ません。

まとめ

以上、RONSPOの記事に対して感じた違和感を述べました。

勿論受け止め方は人それぞれ。

個人的にはここまで頑張ってきた深町氏が一方的に悪者扱いされるのは違うと思ったので自論を述べました。

事実の中の悪い部分ばかりを切り取って誰かを落とすような記事ではなく、もっとボクシング界の未来につながるような批判記事を書いていただきたいというのが個人的な願いです。

準決勝はいつどこで開催されるのか?

配信はあるのか?

次回に向けては今回の課題が一つでもクリアされた環境で開催されることを願っております。

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