ボクシングの新人王トーナメントが大好きなブロガーtorajiroです。
かれこれ24年は新人王トーナメンをと見続けていますが、何がそこまで惹きつけるのかというと。
新人王トーナメントは個性の強い選手がわんさか!!
これに尽きます。
2023年の西部日本新人王トーナメント予選は出場選手は少ないながら実力派、個性派と魅力的な選手が多数出場します。
その中から僕のイチオシ選手を紹介します。
特にミドル級のキンノスケザファイタ(キンノスケ☆ザ・ファイター)選手とボビーオロゴンJr、JJオロゴン選手の一戦は大注目の一戦でした。
ミニマム級の優勝候補坂田一颯
2022年の新人王トーナメントにも出場していた坂田一颯選手。
アマチュアキャリアも豊富で左ガードをしっかり固めた技巧派サウスポーの坂田一颯選手の事は2022年の新人王トーナメントでもダークホースとして推していました。
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2022新人王ミニマム級は強打者対決アンディVS石井に注目。ダークホースは西部の坂田一颯
2023/2/12
こんにちはtorajiroです。 2022年の新人王トーナメントは各階級個性豊かな選手が出場していて ...
しかし2022年の新人王トーナメントは中日本新人王との対抗戦で宮澤漣斗選手の右で1Rにダウンを喫しての判定負け。
完成度の高さは感じましたが序盤のダウンが悔やまれました。
今回のトーナメントも試合間隔が開き過ぎている点が影響してくるかもしれません。

ダウンがなければ、、という一戦でしたが更なるレベルアップを遂げた2023年こそ坂田一颯の名前が全国区になるのではないかと期待しています。
2023年も東日本のミニマム級は強豪ひしめく階級となっているので坂田選手が全日本決定戦まで上がって来れば知名度は一気に上がるでしょう。
>>東日本新人王ミニマム級はアマエリート・サラブレッド・叩き上げの争い
2023年度の西武日本新人王トーナメントも結局坂田選手の対戦相手は現れず。
一戦もしないまま中日本新人王との対抗戦に進むことになってしまいました。
持っている能力は非常に高いのですが、試合間隔だけが気になります。
フライ級の濵村悠太郎はリベンジを目指す
フライ級の濱村悠太郎選手もアマチュアキャリアがあって回転力のあるパンチが魅力的な選手です。
濱村選手も2022年の新人王トーナメントで中日本との対抗戦で敗北。

濱村選手に勝利した中日本の坂井涼選手も同じく2023年の新人王トーナメントにエントリーしており、このまま行くと2022年に続き2023年もこの両者での西部と中日本の対抗戦になりそう。
アマで19勝5敗の坂井選手は強いです。。
2022年の濱村選手との一戦はフルマークに近い内容で坂井選手が勝利していました。
ただ、ポイント差は開いたけれど各ラウンドの実力は拮抗。
濱村選手の回転力を坂井選手が正確さとパワーで上回っていましたが、対策次第では逆の結果にもなり得た一戦だと思いました。
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2022新人王フライ級東軍は叩き上げ、西軍はアマキャリア豊富な強豪揃い
2023/2/12
こんにちはtorajiroです。 2022年新人王トーナメントフライ級西軍は西日本も中日本も西部日本 ...
2023年4月2日に長井真太郎選手と対戦
西部日本の新人王トーナメントは他にエントリーがなかったので自動的に優勝する濱村選手は2023年4月2日YANAGIHARAホールディングス杯プロボクシングin北九州.12のメインに出場。
対戦相手の長井真太郎選手をスピード感あるボクシングで完封しました。
この試合を実況配信したベジータ石川選手も「俺レベルになると見えん」と舌を巻くスピードでした。

素早い踏み込みで前に出て、相手が打ってくれば素早くカウンターを合わせ、攻防一体でテンポも早いボクシングを披露。
前回の試合時よりも下半身のどっしり感もアップしたように感じました。
中日本の坂井涼選手へのリベンジに向けて幸先良くスタートを切った濱村悠太郎選手でした。
フェザー級の武田優矢はアンダージュニアチャンピオン
北九州は言わずと知れた?アンダージュニアの宝庫。
現在はベジータ石川選手がエンタメ旋風を巻き起こしている北九州ですが、近い将来間違いなくアンダージュニア出身選手達がまた一味違う旋風を巻き起こしてくれるはずです。

YANAGIHARAジムの武田優矢選手もアンダージュニア優勝経験のある選手のようです。

まだプロ未デビューでピチピチの17歳ですが、デビュー戦の相手はプロ2戦1勝1敗、アマチュアで16戦の経験がある藤澤孟則選手。
果たしてこの強敵相手にデビュー戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのかに注目です。
2023年4月2日のデビュー戦は藤澤孟則選手に黒星発進
注目していた武田優矢選手のデビュー戦兼新人王トーナメント初戦は藤澤孟則選手のキレと伸びのあるジャブワンツーにペースを握られ敗戦。
藤澤選手に空間を支配されて自分の距離で戦えなかった武田選手。
U-15で優勝しているとは言え現在17歳。
まだまだ荒さもあってこれからの選手です。
フットワークもパンチの伸びもガードも、全てにおいてこの試合は藤澤選手が一歩上でした。
昨年の新人王トーナメントで藤澤選手をTKOで下した中日本の山辺蓮選手はやはり強かったという事か。
>>2022新人王Sフェザー級の推しは中日本の山辺蓮と東日本の岩本星弥
ライト級は樋口優太も油断大敵
西部日本ライト級の優勝候補は2022年の新人王トーナメントで西軍代表決定戦まで進んだ樋口優太選手。
一発一発どっしりした力強いパンチを打ち込む樋口優太選手ですが、2022年の西軍代表決定戦ではふなっしーことKWORLD3の船橋真道選手の機動力に屈しました。

今年こそはという思いでいるでしょうが、ライト級は黒崎KANAOジムの児島弘斗選手もプロ1戦ながら結構良い選手です。
この1勝は3150ファイトクラブ出身でKWORLD3ジム所属のブルドーザーこと北田章太選手にKO勝利したもの。
それ以後1年以上試合をしていない点は気になりますが、樋口選手も先を見ていたら足元をすくわれるかもしれない相手です。
↓
樋口選手は残念ながらトーナメント初戦で体調不良による棄権。。
ミドル級話題のキンノスケ☆ボビーオロゴンJr.
西部日本から一風変わったキャラ&リングネームの選手がデビューします。
その名もキンノスケ☆ザファイター改めキンノスケザファイタ(で確定?)。
キンノスケ選手は自身のYouTubeチャンネルを持っておりますが、プロフィールが良く分からないくらい色々。
キンノスケ選手のプロフィール
- 34歳 競技歴5ヶ月でプロボクサーへ
- 元アメフト選手
- 株式会社イコールワン創業者
- ヒットグリッシュ英会話CEO
- ラッパー
- モノノフ
YouTube:キンノスケ⭐︎ザYouTube
Twitter:@Kinnosuke_Star
といった多様な顔を持つ遅咲きのプロボクサー。
JBCルールでリングネームは10文字縛りがあり、先に申請したキンノスケ☆ザファイターが通らなかったためキンノスケザファイタになったようです。
>>ボクサーのリングネームにルールはあるのか?おもしろ注目ネームを紹介
スパーリング動画を見た印象ですと、攻撃に振り切った超攻撃型の選手です。
その分ガードはほぼないので一発で終わらせるか、逆に一発で終わってしまうか、どっちにしても分かりやすい結果になりそうな選手と言えます。
このキンノスケ選手がデビュー戦で対戦する相手はなんとあのボビーオロゴンの息子、JJオロゴン選手。

ボビーオロゴンと言えばさんまのからくりTVで人気者になった外国人タレントですが、僕の中ではそれよりも格闘家としての一面の方が強烈な印象を残しました。
類い稀な身体能力とキレたら何をするか分からない恐怖。
この二つがボビーオロゴン氏の最大の武器でした。
果たしてその息子のJJオロゴン選手がどんなボクシングを披露するでしょうか。

キンノスケ VS JJオロゴンは驚きの大声援
キンノスケザファイタ選手とJJオロゴン選手の1戦はド派手な入場に大声援。
テレビ・配信もない興行でここまで入場で盛り上げるのは凄い。
これで4回戦デビュー同士の1戦ですから大したものです。
お金払って会場観戦に行った人にとってはこういう演出があるのは有り難いですね。
肝心の試合の方はJJオロゴン選手がワンツーからの返しの左を効果的に使い1Rにダウンを奪い、2Rにクリンチからの離れ際の右ショートでダメージを与えてTKO勝利。
両者共にまだボクシングは荒かったですが、キンノスケ選手はアメフト仕込みの思い切り良く飛び込む左ストレートが良く、JJオロゴン選手はジャブと返しの左がとても良かった。
JJオロゴン選手は後楽園ホールで握手した際も手が凄くゴツかったのですが、パンチのパワーはかなりありそうです。
ここからトーナメントの中でどこまで進化していくのか楽しみです。
2022の岡本恭佑・進心輝に続くのは誰だ!?
2022年の新人王トーナメントではHKスポーツの岡本恭佑選手と進心輝選手のコンビが活躍しました。
進選手は惜しくも西軍決定代表戦で敗れはしましたが、高いディフェンス能力とフリッカージャブが魅力的な選手でした。
2023年も早くB級での再起戦が見てみたい選手です。
同じSバンタム級で東日本を制したリアル幕之内一歩こと星野凌選手と対戦したら面白い試合になりそう。
全日本を制した岡本恭佑選手は映像で見ていた時は決定力に欠ける印象を持っていましたが、全日本決定戦ではサウスポーの廣瀬祐也選手を相手に懐の深いボクシングで勝利。
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2022全日本新人王決定戦の展望勝敗予想・結果〜注目度は東軍も実力者揃いの西軍
2023/2/12
大いに盛り上がった2022年のボクシング新人王トーナメントもいよいよ残すところ決定戦のみ。
今年は東日本に注目選手が多く盛り上がりましたが、実力で見れば西軍代表はかなりの精鋭です。
個人の期待値は排除してガチで各階級の優勝予想をしてみました。
生観戦したら想像以上に良い選手でした。
2023年もきっとこの二人に続く選手が現れるでしょう。
2023年4月2日新人王トーナメントも組み込まれた興行をベジータ石川が 配信!!
2023年4月2日(日)YANAGIHARAホールディングス杯プロボクシングin北九州.12に注目の濵村悠太郎選手にアンダージュニアチャンピオン武田優矢選手が出場。

どこかで配信ないかなぁと悶々としていましたが、ベジータ石川くんの芸人魂で配信が決定。
なんと解説は先日3150FIGHTで引退試合を行なった元東洋太平洋チャンプ大沢宏晋氏。
この興行は他にも西部日本の若手ボクサーの試合が多数。
中でも特に気になる選手はキン肉マンのアニメ放送40周年という記念すべき年にデビューする筋肉優真選手。
ただの偶然でしょうが4月2日は東京タワーで開催されている超キン肉マン展の最終日でもありました。
解説に入った大沢氏のベジータいじりも笑えますし、普段中々お目にかかれない九州の若手ボクサー達を知れる有り難い配信でした。
続いて2023年4月9日のTHE DEBUTも配信決定!!
配信はないものかとヤキモキしていたTHE DEBUTも九州の上げマンエンタメボクサーベジータ石川選手のYouTubeチャンネルで配信されることが決定。
解説に加藤亜礼史選手を起用して大丈夫なのかという心配はありましたが、無事に録画配信されました。
ライト級の樋口優太選手が棄権したのはかなり痛かったですが、いずれ世界タイトルに絡むであろう女子の古川のどか選手の試合を視聴できて良かったです。
古川選手はジャブが良かったですね。
他にも山名生竜選手の畳み掛ける左も見事でした。
ベジータチャンネルの試合配信のレベルも段々と上がってきております。
声援も多くて配信からも会場の熱が伝わってくる興行でした。
JJオロゴン選手に敗れはしましたが、ここまで興行を盛り上げてくれたキンノスケザファイタ選手の今後に注目です。
2023年8月27日西部日本新人王決定戦はベジータチャンネルで生配信?+BOXING RAISEも後日
スタート時点では期待値の高かった西部日本新人王ですが、残念ながら期待したような盛り上がりは見せておりません。
- 坂田一颯選手は対戦相手の棄権で試合がなく
- 濱村悠太郎選手は所属ジム会長とのトラブルで選手活動の継続も危ぶまれる
- 武田優矢選手は初戦敗退
- 樋口優太選手は体調不良で棄権
- キンノスケ選手は初戦敗退
- JJオロゴン選手は替え玉騒動の余波?で棄権
とまぁこんな具合に自分の期待とはかけ離れた結果になっていますが、その中で代わりに良い選手も台頭してきています。

そしていよいよ2023年8月27日は西部日本新人王決定戦!!
ベジータ石川チャンネルが生配信を発表しており、BOXING RAISEでも後日配信が予定されています。
新人王トーナメント自体は中止が多くて残念な状況ですが、以下の2試合は決勝戦の中でも特に注目しています。
- 西部日本新人王フェザー級4回戦 中村良介(黒崎KANAO) VS 大塚鐘平(北島)
- 西部日本新人王Sフェザー級4回戦 藤澤孟則(冷研鶴崎) VS 新井志道(黒崎KANAO)
フェザー級の大塚鐘平選手のプロ戦績は2戦2勝2KO。
ガードを固めて前に出て強打を振り抜くボクシングは分かりやすくて誰でも楽しめるボクシングです。
「ズドーン!ズドーン!」と打ち抜くパンチは映像で見ていても音が響いてきそうな対戦相手を壊すような重たい質のパンチ。
Sフェザー級の藤澤孟則選手は全身を使った伸びのあるジャブが魅力。新井志道選手も7戦5勝2敗とキャリアのある選手で好ファイトが期待出来ます!!
2023年8月27日(日)西部日本新人王決定戦結果
8月27日に行われた西武日本新人王決定戦は棄権も多く物足りなさは感じましたが、出場した選手達は好試合を演じてくれました。
Lフライ級のS&Kジム所属のサウスポー上蔀哲汰選手は完成度の高いボクシングで福岡帝拳ジムの山口佑弥選手をシャットアウト。
一発当ててからのここぞという時の鋭い踏み込みは野性味を感じさせました。
同じS&Kジムのミニマム級坂田一颯選手とダブルで中日本との決定戦を制するのではないでしょうか。
Sフライ級の宇部ジム所属長井京志朗選手もサウスポーの山道祐弥選手に対して右ストレートを効果的にヒットさせてポイントアウト。
良いボクサーでした。ただ、中日本から上がってくる藤野零大選手が持つキレ味鋭いパンチ、全身のスピードと比べるとやや見劣りするか。
Sバンタム級のビッグアームAジム所属向井光選手と長崎ハヤシダジム所属の岡田武智選手の一戦は西武日本決勝の中ではNO.1の好試合でした。
リーチを活かしつつ手数も多い向井選手に対し、時折L字ガードも見せながらパワフルな強打を振る岡田選手。
この岡田選手が1R終盤に見事な左ボディで向井選手からダウンを奪い、追撃の左ボディで向井選手の体が丸まる。
東日本のレフェリーだったら即試合を止めたのでは?という展開から向井選手がまさかの反撃。
そしてまさかまさかゴングとほぼ同時に放った左フックで大逆転のダウンをゲット!!
息を吹き返した向井選手が2Rに手数を出しまくり、岡田選手にダメージありと判断したレフェリーが試合をストップ。
勝負アリ!!と思った展開からのまさかの大逆転でした。
フェザー級は黒崎KANAOジムの中村亮介選手と北島ジムの強打者大塚鐘平選手の一戦。
1R、両者慎重な立ち上がりの中、ラウンド終盤に中村選手が狙いすました右カウンターでダウンをゲット。
この一発はかなりのダメージがあり、2R開始早々に再び中村選手がダウンを追加し、立ち上がった大塚選手を仕留めてTKO勝利。
Sフェザー級の冷研鶴崎ジム藤澤孟則選手は黒崎KANAOジム新井志道選手との接戦を制して引き分け優勢点で優勝。
藤澤選手は伸びのあるジャブが素晴らしいが、パンチをまとめる場面がやや少ないか。
まとめ:西部日本から全日本を獲る選手は出てくるか??
やや期待外れに終わってしまった2023年度の西部日本新人王トーナメントですが、中日本との決定戦を制して西日本との西軍代表決定戦に進めそうなのは以下の3選手。
- ミニマム級の坂田一颯選手
- Lフライ級の上蔀哲汰選手
- ライト級の児島弘斗選手
ライト級は中日本からエントリーが無かったので児島選手はこのまま西軍代表決定戦に進みます。
坂田選手と上蔀選手もおそらくは西日本との西軍代表決定戦に進むでしょう。
Lフライ級は西日本のレベルが非常に高いのでどうなるか分かりませんが、ミニマム級とライト級は西軍代表を勝ち取る可能性は十分あると思います。
そして全日本決定戦に進んだ場合、東日本のミニマム級は異次元の強さですが、ライト級は西軍の方がレベルが高いと見ています。
という事でもしかしたらダークホースの児島弘斗選手がスルスルっと勝ち上がって全日本を制するかも!?
可能性は十分あります。
この先の中日本との決定戦、西日本との西軍代表決定戦、そして全日本決定戦に西部のボクサーがどこまで残るか注目しております。